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コラム

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部下に信用できないと言われた【原因・心理背景から解決策まで】




こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

「あなたのことが信用できない」

 

この様に部下から言われてしまったという声は、

経営者や管理職など上司の方から私の元によく届きます。

 

部下の心が既に離れているわけですし、

退職につながるケースもあります。

 

また同僚に知れ渡れば、

社内のコミュニケーションも取りにくくなってしまいます。

 

部下のせいにしたり、

自分で自分を責めたりと、

動揺した状態が続くのは抜け出したいところです。

 

私はこれまで4000名以上のお客様の相談に乗りましたが、

今回は一般の見地とは異なる独自の視点で、

部下と上司の間に何が起きているのかを解説します。




部下からの信用度チェック

「部下が心を閉ざすとは、一体どの様な状態なのか?」

 

まずは心理学の視点から解説します。

 

言動、態度、雰囲気、仕事ぶり等、

心を閉ざしてしまうことで生まれる変化には共通点があります。

 

これから共通点を、

「マネージャーから見た部下からの信用度チェック」という形で紹介します。

 

「自分の部下には当てはまっているだろうか?」と考えながら、

当てはまる項目をチェックしてみてください。

 

部下からの信用度チェック

 

◯目を合わせて会話や挨拶をしない

◯上司の存在を無視する

◯上司の指示を無視する(反発する)

◯言う必要のあることも直接言わない

◯自分を飛ばして仕事が進んでいる

◯上司のことをいじる

◯食事に誘っても断られる

◯本来は上司がやる仕事や指示を取られる

◯仕事に関係ない雑談が続かない

◯会議や食事等で離れた席に座る

 

ここまで紹介した項目の中で、

「当てはまるな」と思ったものはいくつあったでしょうか?

 

信用できないと思われている兆候は必ずあります。

 

「そういえば、あれも…これも…」という様に、

兆候を複数発しているかもしれません。

 

一度信用を失うと信用を失い続ける

もちろん最初から信用を失っていたわけではありません。

 

ですが一度信用を失うと、

部下の中で上司のダメな点ばかりが目につき、

「信用できない」という評価を強固なものにしていくのです。

 

これはネガティブバイアスと呼ばれており、

たとえ上司に良いところがあったとしても、

ネガティブな情報ばかりを信じようとしてしまうのです。

 

信用を積み重ねるのは大変だが、

信用を失うのは一瞬だ

 

この言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、

一度信用を失うと部下の評価が悪化するスピードは早いのです。

 

2つ、3つと信用を失う言動を繰り返すと、

「この上司は信用できない」と一層思い込むのです。

 

これでは仕事に悪影響を与えますし、

周囲にも良い影響はありません。

 

「何が?」信用できないのか?

 

「信用できない」という言葉だけを聞くと、

ショックを受けたり怒りも込み上げるでしょう。

 

ですが「信用できない」という言葉の背景には、

部下のさまざまな心理があります。

 

一般的にイメージする「信用できない」とは、

見当違いな心理を部下が抱いていることもあります。

 

代表例を6つ紹介しますが、

どれか1つに当てはまることもあれば、

複薄に該当することもあります。

 

仕事ができない

こんなこともできないのか…
指示を受けた内容が間違っていた…

 

そもそも上司が仕事ができないと、

部下からの信用も失います。

 

あるいは管理職や経営者であれば、

マネジメント能力も必要です。

 

部下に仕事を振るのが下手だと、

信用を失ってしまうのです。

 

もちろん仕事ができなくても、

自身のキャラで好感度を保っている上司もいます。

 

ですが部下は心の中では、

「良い人だけど仕事ぶりは信用できない」と思われているのです。

 

自分の手柄を奪われた

せっかく部下が頑張った仕事も、

最後に手柄を横取りする上司がいます。

 

さも自分がやったかの様に報告し、

部下の功績を消し去ってしまうのです。

 

これでは部下から信用されません。

 

しかも横取りした手柄で出世すれば、

部下から恨みも買ってしまうでしょう。

 

部下の手柄を奪う上司に多いのが、

立場的な優位を利用することです。

 

新人と管理職、

正社員と契約社員など、

横取りしても反論されにくい関係なのです。

 

高圧的に接してきた

やたら主張を押し付けてきたり、

高圧的に叱ったりする上司は、

部下から煙たがられてしまいます。

 

ここでポイントなのは、

高圧的かどうかは相手が判断すること。

 

「高圧的ではない」と上司が認識を持っていても、

部下が高圧的と判断することは結構多いのです。

 

高圧的な振る舞いに対しては、

反論する部下もいれば黙り込む部下もいます。

 

いずれにせよ上司に嫌気が差している状態だと言えます。

 

自分を守ってくれなかった

部下のミスをかばってくれなかったり、

なぜか部下のミスにされてしまったりと、

自分を守ってくれなかったことを部下はよく覚えています。

 

上司が自己保身に走るほど、

誰かのせいにします。

 

都合が悪いことになると、

部下のせいにしたり自分が関与しなくなります。

 

これでは部下の信用は得られません。

 

誰かのせいにするのを他責思考と言いますが、

他責思考癖のある上司は部下から信用されないのです。

 

時代遅れの考え方をしている

そもそも上司の仕事観が、

時代に合っていないこともあります。

 

今さら体力勝負なの?
システムを使えば効率化できるのに…

 

かつての成功パターンが、

現在も通用するとは限りません。

 

加えてほとんどの部下が、

自分よりも今の時代の流れをキャッチしています。

 

そんな中でかつての常識を当てはめると、

部下から敬遠されてしまうのです。

 

コミュニケーションが嫌

そもそも上司の仕事観が、

コミュニケーションの取り方が原因のこともあります。

 

自分の価値観を押し付けたり、

相手の意見を聞かなかったり、

やたら私語や雑談が多い上司は、

部下から嫌がられることがあります。

 

ハラスメント的な言動だと受け止められ、

信用できないと思われてしまうケースもあるのです。

 

仕事の必要最低限で関わろう

 

部下にこの様に思われると、

コミュニケーションの機会自体が激減してしまいます。

 

部下はどんな言動をとるか?

信用がないと判断した部下が、

一体どの様な言動を取るのか?

 

実はそれが冒頭に紹介した、

10個のチェック項目です。

 

◯目を合わせて会話や挨拶をしない

◯上司の存在を無視する

◯上司の指示を無視する(反発する)

◯言う必要のあることも直接言わない

◯自分を飛ばして仕事が進んでいる

◯上司のことをいじる

◯食事に誘っても断られる

◯本来は上司がやる仕事や指示を取られる

◯仕事に関係ない雑談が続かない

◯会議や食事等で離れた席に座る

 

そして最近の部下に多いのが、

表面的には当たり障りなく接するものの、

信用していない態度を見せることです。

 

上司に好戦的な態度を取らないものの、

上司への態度がどんどん冷たくなるのです。

 

そして部下からこうした言動が続けば、

仕事がスムーズに進みません。

 

あるいは成果物は挙げてくるものの、

自分の存在をスルーされてしまうこともあります。

 

これは決して良いことではありません。

 

「あの部下だけだ」とは限らない

部下に信用できないと言われた

 

対面であれメールであれ、

「信用できない」と直接言われることは、

むしろ珍しいことです。

 

ほとんどの部下は波風が立たない様に、

不満があっても直接口には出しません。

 

実は自分の気づかない所で、

他の部下からの信用もなくしていることがあります。

 

直接伝えてきた部下は氷山の一角で、

実は他の部下も心の中で同様の想いを抱いているのです。

 

「サイレントマジョリティ」という言葉があり、

「物言わぬ大衆」と訳されます。

 

今回のケースに当てはめると、

多くの部下は上司に直接言わないものの、

心の中では信用できないと思っている可能性があるのです。

 

「特定の部下に言われたものの、もしかしたら他の部下も思っているかもしれない」

 

この様に意識を向けることは、

状況をさらに悪化させないために必須です。

 

もちろん全員から信用をなくしているわけでは必ずしもありません。

 

ただし信用できないと思っている部下は、

1人ではないと考えた方が良いです。

 

部下にも原因はある

とはいえ私は決して、

部下を擁護したいわけではありませんし、

上司を責めたいわけではありません。

 

上司にも言い分はあるでしょう。

 

むしろ今までの部下の仕事ぶりが、

部下への態度に影響した可能性もあります。

 

部下の仕事のやり方や態度を見て、

上司の言動が変わることはあります。

 

何度言っても言うことを聞かない
何度言っても同じミスをする
以前から全く成長が見られない
上司である自分に対して、社会人としてありえない態度を取る

 

たとえばこうした部下の問題行動が繰返された結果、

純粋な「怒り」が生じ、自分を抑えられなくなってしまうことがあるのです。

 

結果「どうしてできないんだ!」といった怒りが、

高圧的な態度や仕事の取り上げにつながることもあります。

 

これは心理学で「学習性無力感」と呼ばれる現象で、

何度も繰り返し取り組んだのに、

期待した成果が得られず相手(部下)を変えられない時に起こる心のメカニズムです。

 

何度言っても部下が変わらないために、

「どうしてなんだ!」と上司の心の中で怒りが生じ、

結果として部下に高圧的な態度や仕事の取り上げを行ってしまうのです。

 

部下とあなたの間で起こっていること

ただし冷静に考えてみると、

仕事でもプライベートでも、相手を変えることはそもそもできません。

 

「私の思い通りに動いて欲しい」と相手が思っていても、

自分が100%相手の思い通りに動くとは限りません。

 

自分にも相手にも心があり違う人間だからこそ、

相手を変えようとするのは無理なのです。

 

むしろ相手を変えようとするほど、

ストレスが強まり相手との関係も悪化します。

 

「相手は変えられず、変えられるのは自分だけ」

 

この考え方は心理学では主流であり、

『嫌われる勇気』が流行した心理学者のアドラーも、

課題の介入という形でこの考え方を説明しています。

 

先ほどのケースで言えば、

部下を変えようとした結果ストレスがたまり、

高圧的な言動や仕事の取り上げにつながってしまいました。

 

ただし一方では、上司にも原因があります。

 

仕事の振り方が雑だったり、

仕事の成果を横取りしたり、

自己保身に走ってしまったりするのは、

部下ではなく上司に原因があります。

 

こうした上司の態度を見た部下が、

「あの人は信用できない」と思うのです。

 

つまり上司と部下のどちらか一方または両方が、

「あの人は変わらない」と心の中で思っており、

お互いの関係が悪化してしまった状態です。

 

上司は「相手はダメだ」と思い、

部下は「自分はダメだ」と思う。

 

そんな関係性ができあがってしまいます。

 

これこそ、部下とあなたの間で起こっていることの正体です。

 

どうすれば良いのか?

信用できないと言われた背景はわかった
じゃあ一体どうしたら良いのか?

 

こうした相談を受けることも多いですが、

ここまでの話を踏まえると結論が見えてきます。

 

結局のところ、上司であるあなたがしたいことは、

部下を変えることではなく、この状況から抜け出したいということではないでしょうか?

 

ただし部下(相手)を変えることはできないので、

自分を変えたらいいということになります。

 

部下にも原因はありますが、

上司でもある自分にも原因はあります。

 

自分の原因を振り返ることで、

信用できないと言われた状況は改善できます。

 

ただし先ほども解説した様に、

「信用できない」と言われた背景によって、

考えうる原因と解決策も変わってきます。

 

明らかに部下に原因のあるケースもあれば、

上司が重点的に自身を振り返るケースもあります。

 

次の記事で、ケースごとに具体的に解説をしてきます。

 

「自分の状況に当てはまる」と思った記事から、

読み進めてみてください。

 

ケース1:上司の言うことを聞かない部下の3つの心理

ケース2:何度指導しても同じミスをする部下とあなたに起こっていること

ケース3:若手社員が社会人としてありえない態度を取る理由・メカニズム

ケース4:自己保身に走る上司の心理と解決策2選

ケース5:手柄を横取りする上司の末路とは?

 

またどのケースにも共通して当てはまる、

部下との関わりに悩む上司が絶対知っておくべき心理背景も以下でまとめています。

◯:部下との関わりに悩む上司が絶対知っておくべき心理背景

 

また私は本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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