部下がいくら指導しても変わらない！原因と対処法を解説！

こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

これまで5000名以上のお客様の相談に乗って来ましたが、

「いくら指導しても部下が変わらない」という相談を受けることも多いです。

ミスが多い部下だったり、

伸びしろのある部下に対して、

時間や労力を割いて指導しても変わらないのはつらいです。

また一方で仕事ぶりは優秀なのに、

こちらの指導を受けても変わらない部下もいます。

「優秀なんだから良いじゃないか！」と思うかもしれませんが、

実はこれは危険信号が出ています。

上司と上手く信頼関係が築けていなかったり、

突然の離職や休職に繋がる可能性も秘めているのです。

優秀な部下であっても、

指導を受けても変わらない状況は見過ごせません。

今回は指導をしても変わらない部下について、

一般の見地とは異なるぬいぐるみ心理学の視点から、

詳しくひも解いてみたいと思います。

指導しても変わらない部下の３つの特徴

まずは一般的に、

指導しても変わらない部下の特徴を３つ解説します。

どれか１つに当てはまることもあれば、

複数に該当することもあります。

上司の反応を気にしている

上司の反応を気にしている部下ほど、

指導しても成果につながりません。

「その場で焦ったり緊張したり…」

「受け答えに精一杯になったり…」

上司にどう思われるのかを気にすると、

指導された内容が入ってこないのです。

本人は一生懸命話を聞いているものの、

指導内容が入ってこないので同じミスを繰り返してしまいます。

あるいは優秀な仕事ぶりの部下でも、

上司の反応を気にしていることはあります。

仕事として良いものは上がってくるけれど、

心の中では上司を気にして疲れをため込んでいる状態です。

このままだとどこかで疲れが限界を迎え、

休職や離職という形で表面化することがあります。

頭の中で考えすぎている

頭の中で考えすぎる人ほど、

仕事が上手くいかなくなります。

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

マイナス思考が強まると言われています。

指導内容を活かそうとしても、

頭の中であれこれ考えを巡らせると、

マイナス思考が勝手に湧き上がってしまいます。

同じミスをしてしまったりと、

マイナス思考は失敗を引き起こしやすいです。

頭の中で考える傾向がある人は、

指導してもなかなか変わらないのです。

自分の非を認めたくない

自分の非を認めたくないと思う人ほど、

指導しても変化が生まれません。

自分の非を認めたくない人は、

失敗するのを恐れていると言えます。

自分の非を認めることは、

仕事で失敗をしたと捉えています。

「自分は悪くない」

「指導は聞き流しておこう」

無意識の内にこうした気持ちが生まれ、

指導内容が頭に入ってこないのです。

優秀な部下であっても、

非を認めたくない気持ちがあると、

上司の指導を聞かなくなります。

今は仕事で問題が発生していなくても、

上司との信頼関係が上手く築けなくなっているので、

どこかで問題が表面化して大変な状況に陥ることがあります。

指導しても変わらない根本原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。

指導しても変わらない部下も、

根本的な原因は自信のなさです。

想像してみてください。

自信を持って働けていれば、

指導内容を素直に受け止めることができます。

反省点は素直に反省し、

すぐに次に活かすことができます。

ですが自分に自信が持てないから、

上司の反応を気にしてしまったり、

失敗するのを恐れてしまうのです。

自分の非を認めたくないという気持ちも、

自信がないから自分の考えに固執してしまうのです。

また頭の中で考えすぎていれば、

それだけマイナス思考になり自信もなくなります。

仕事において自信がなぜ大切なのか？

自信を持って働くことができれば、

その分だけ成果も生まれやすくなります。

堂々と自分の意見を伝えられたり、

周りに流されずに決断できたりと、

自信があれば売上アップや信頼構築に直結するのです。

一方で自分に自信が持てなければ、

その分だけ仕事で成果は出なくなります。

自分の意見を上手く伝えられなかったり、

周りの言動に流されやすくなったりと、

常に悩みやストレスを抱き続けるのです。

指導しても変わらないという悩みも、

自信が持てていないからこそ生まれるものです。

部下が指導を受け改善できれば、

上司と部下との関係性だけにとどまらず、

会社全体に利益をもたらすのです。

部下が自信を持って働ける様になることが、

仕事のスピードを上げることはもちろん、

仕事で理想の成果を上げることにもつながります。

また同時に、突然の離職や休職をなくし、

優秀な部下を会社に定着させることにも好影響をもたらします。

部下の姿勢を改善する方法

ここからは指導しても変わらない部下の姿勢を

改善する方法を紹介します。

一般的にもよく語られている方法で、

既に部下に実践を促したこともあるかもしれません。

指導内容を細分化する

指導内容を細分化することで、

部下が活かしやすい状況を作ることができます。

紙に書いたり、

Excelでタスクとして整理したり、

指導内容を細分化することでイメージが湧きます。

また口頭でのみで伝えることなく、

文字として残してあげることで、

部下が1人でも実践しやすい状況を作ります。

その場で上司の反応を気にしたり、

受け答えに精一杯になってしまっても、

その後に自分の目で見て確認でき、

しかも細分化されていれば行動に移しやすいのです。

人を変えても根本が変わらない

「この方法を試したけど一向に変わらない！」

先ほどの方法を試しても上手くいかない声も、

私の所に多く届いています。

先ほどお伝えした方法は、

「指導内容の伝え方を変える」方法です。

こちら側が伝え方を変えても、

実際に伝わるかどうかは部下次第です。

また自分の非を認めたくなければ、

細分化をしても根本から変化は生まれません。

上司がどれだけ手をかけても、

部下の意識が変わらなければ意味がないのです。

本質は別のところにある

先ほどもお伝えした様に、

悩みの原因は自信のなさ。

指導しても変わらない原因は自信のなさであり、

メンタル面にあるのです。

小手先の方法を試しても、

部下が自信が持てる様にならない限り、

現状は根本から解決しないのです。

そして非常に大事なことなのですが…

仕事を通して自信をつけさせようとしても、

本当の意味での自信はつかないのです。

「仕事」と「プライベート」という分け方は、

ここ数世紀の間で生まれました。

ですが人間の本能的な部分では、

仕事もプライベートも分けられず、自分の人生の時間としてひとまとめにされています。

指導しても変わらないという課題がある場合、

プライベートでも似た様な課題を抱えているのです。

仕事を通して自信をつけさせようとしても、

プライベートも含め本人が自信のなさに向き合わないと、

根本から変化は生まれないのです。

私はぬいぐるみ心理学において、

指導しても部下が変わらない悩みを解決する本質的な方法を体系化しました。

この方法を素直に実践することで、

仕事におけるあらゆる悩みが解決へと向かいます。

詳細は別の記事で特集していますので、合わせて読んでみてください。

また私は本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました！

このコラムの執筆者

伊庭 和高（いば かずたか）

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった５秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』（2023年9月19日号）にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから！」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。