ブルーマンデー症候群か今すぐチェック!いくつ当てはまる?
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回はブルーマンデー症候群を取り上げます。
ブルーマンデー症候群とは何か?
ブルーマンデーとは、「憂うつな月曜日」のことです。
カレンダー通りの休みだとして、
休み明けに憂うつな気持ちになることを指しています。
休日になれば楽しみが増えたり、
肩の力を抜いてリラックスできるでしょう。
ただし日曜日になると、次第に仕事のことを考えネガティブになるのです。
「明日から仕事か…」
「働きたくないな…」
「会議がプレッシャーだな…」
緊張したり肩に力が入ったりと、
仕事のことで頭がいっぱいになってしまうのです。
これは良いことではないですよね。
ブルーマンデー症候群チェック
これから紹介する項目に、いくつ当てはまるでしょうか?
・休日なのに休んだ気がしない
・休み明けの前日は寝つきが悪い
・休みの日も仕事をしてしまう
・食欲がなくなっている
・朝起きるのがつらいと感じる
・休みが終わりを迎えるにつれ、仕事のことを考え憂うつになる
・休み明けの前日や当日朝に腹痛・息切れ・だるさを感じる
これらはブルーマンデー症候群の人の傾向の一例です。
1つでも当てはまった場合は、
ブルーマンデー症候群の可能性があります。
ブルーマンデー症候群を放置した末路
もちろん一度や二度、憂うつな気持ちを抱くことはあります。
ただし継続して2週間以上続いたら、
メンタルの不調が起きているかもしれません。
仕事に行けなくなってしまったり、
私生活でトラブルが発生するかもしれないのです。
仕事は1日の時間の多くを占めているので、
ブルーマンデー症候群を放置しても幸せな未来は待っていません。
「何のために生きているのか?」と虚無感を抱いてしまうかもしれないのです。
ブルーマンデー症候群になる原因とは?
「一体なぜ仕事のことを考えネガティブになってしまうのか?」
ブルーマンデー症候群の原因を4つ解説します。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
仕事量が多いから
単純に仕事量が多かったり、
困難な案件ばかり任されていると、
仕事に行くのが憂うつになります。
プレッシャーから心身に影響が出てしまうのです。
これは職場にも原因がありますが、
自分が原因で仕事量を増やしていることも…
たとえば周りを頼るのが苦手だと、
必然的に仕事を自分で抱え込んでしまいます。
あるいは完璧主義の一面があると、
仕事を完璧にこなそうと考えタスクを増やしてしまいます。
また管理職などの役職者も、
余計なプレッシャーを感じて苦しみやすいです。
周りの評価や反応を気にしている
「評価が下がらない様に…」
「変な風に思われないかな…」
「今は報告のタイミングではないかも…」
この様に周りの評価や反応を気にしていると、
心身に疲れを感じやすくなります。
自分の気持ちを脇に置いて、
周りを優先して仕事をしてしまうのです。
常に気を遣い続けてしまい、
ストレスを感じやすくなります。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸で仕事をしてしまうのです。
人間関係のトラブルを抱えている
「私たち人間の悩みの原因は、人間関係によるものだ」
これは『嫌われる勇気』でも有名な、
心理学者アドラーが残した言葉です。
つまり仕事の悩みも人間関係が背景にあるのです。
・苦手な上司(部下)がいる
・クライアントからのクレームを引きずっている
・社長がワンマンだ
たとえばこの様に人間関係の悩みがあると、
仕事に行くのがつらくなってしまいます。
やりたいことではない
今の仕事がやりたいことでないと、
仕事に行きたいと思えないでしょう。
「親や世間体を気にして…」
「安定していると思って…」
「希望ではない業務だから…」
自分がやりたい仕事をしていないと、
どこかで心が限界を迎えてしまいます。
「何のために働いているのか?」と虚無感を抱き、
仕事へ行きたくなくなるのです。
仕事の悩みの根本原因は自信のなさ
私は相談に来られるお客様に対して、
仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
ブルーマンデー症候群の背景にも、
自分の自信のなさがあります。
もし自信を持って働けていれば、
仕事量が増えたりトラブルが発生しても、
自分の気持ちを大切にしながら冷静に対処できます。
周りの評価や反応を気にしたり、
人間関係の悩みに直面したり、
やりたくないことをしてしまうのも、
自信のなさが背景にあります。
普段は自信を持って過ごしていても、
仕事になると自信がなくなる人もいますし、
急に自信が持てなくなる人もいます。
いずれにせよ自信のなさと向き合わずにいても、
現状が根本的に解決はしません。
根本原因に向き合い行動できていないと、
同じことを繰り返してしまうのです。
環境を変えても悩みが繰り返される
もちろん職場にも原因はありますが、
仕事に行くのが憂うつな原因は自分自身にもあります。
「あの上司のせいで…」
「この部署が悪い…」
「別の会社へ転職すれば…」
異動や転職で環境を変えれば、
一時的にリフレッシュもできるでしょう。
ですが周りを変えても自分自身が変わらないと、
新たな環境でも同じ悩みに直面してしまうのです。
「転職しても仕事に行くのが憂うつだ…」
「異動したのに苦手な人がいた…」
年齢や性別や職種を問わず、
こうした相談は毎日の様に寄せられます。
ブルーマンデー症候群を克服する2つの方法
次にブルーマンデー症候群を克服する方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
今から現状を好転することができます。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初に取り組む方法は、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
仕事に行くのが憂うつな時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に考えることの9割が、
ネガティブな事柄だと言われています。
つまり頭の中で考えるほど、
仕事に行きたくない気持ちが強まり、
悩みを抱きやすくなってしまうのです。
仕事について悩んでいる時は、
決まって頭の中で考えています。
どんな気持ちでも大丈夫です。
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転する第一歩です。
「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
仕事に行くのが憂うつな時ほど、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かのことを考えています。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければならない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
自分以外の誰かのことを考えている時に浮かびます。
結果的に他人軸になってしまい、
ストレスが増大してしまうのです。
自分がしたいことではなく、
周りのことを先に考えてしまうので、
何がやりたいのかもわからなくなります。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいい?」と考えがちなのも、
ブルーマンデー症候群の人の特徴です。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを周りに求めてしまうので、
いつまでも結論を自分で出せずにいます。
「どうしたい?」と自分を主語に問いかけるのは、
現状を好転するために不可欠なのです。
大事なのは習慣化です
ここまで紹介した2つの方法を実践することで、
現状は確実に好転します。
仕事の悩みやストレスを手放していけますし、
さらに理想の状態で働ける様になります。
ただし大事なのは「習慣化」です。
一度や二度だけ実践しても、
根本的な変化につながりません。
何度も実践して習慣にするからこそ、
普段の振る舞いや働き方に現れるのです。
私は現在、仕事の悩みを解決するための、
無料メール講座を実施していますので、
合わせて学んでみてください。
また著書を通して仕事の悩みを解決する方法を解説しているので、
こちらも合わせて読んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。