辞める辞めると言って辞めない人の3つの心理背景とは?
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
辞める辞めると言って辞めない人を、
職場で一度は見たことがあるかもしれません。
仕事中、あるいはランチや飲みの席などで、
「もう辞めてやる」と言うものの、
一向に辞める気配がない人です。
もしかしたらこの記事を読んでいる自分自身が、
辞めると言いながら辞めていないかもしれません。
今回は独自の視点から、
辞めると言いながら辞めない人の心理背景や原因を解説します。
辞める辞めると言って辞めない人の心理とは?
辞めると言いながら辞めない人は、
4つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまる可能性もあります。
注目を集めたい
辞めると言い出せば、周りは自分に注目します。
辞めるのを引き止めてくれたり、
話を聞いてくれるかもしれません。
つまり周りからの注目を集めるために、
辞めると言い出しているのです。
本当に辞めたいなら、
そのまま退職届を出しているでしょう。
一向に辞めずにいるのは、
ネガティブな意味で周りからの注目を集めたいからです。
・かまって欲しい
・心配して欲しい
・共感して欲しい
・周りの気を引きたい
こうした気持ちが背景にあると、
辞めたい気持ちを簡単に周りに吐き出します。
ストレス発散
仕事やプライベートのストレスを、
辞めたい気持ちを言うことで発散している人もいます。
辞める辞めると言い出せば、
仕事や同僚のグチ・不満が吐き出せます。
お酒を飲んだりお茶をしながら、
一時的にストレス発散ができるのです。
ただし一時的なストレス発散をしても、
ストレスを感じる原因に向き合えていません。
根本的な解決につながらず、
単なるガス抜きにしかならないのです。
有利な条件を引き出そうとしている
有利な条件を引き出すために、
辞めたいと言い出す人もいます。
辞めようとすれば仕事内容や待遇で、
良い条件が引き出せると思っているのです。
業務量を減らせたり、
休みが取りやすくなったり、
給料が上がるかもしれません。
とはいえ有利な条件を引き出せないこともありますし、
むしろ会社からの信頼を失うケースもあります。
辞めるのが怖い
辞めると言いながら辞めないのは、
単に辞めるのが怖いだけかもしれません。
「転職先があるのかな…」
「新たな職場環境になじめるのかな…」
「上手くいかなかったらどうしよう…」
この様に辞めるのが怖い気持ちが増大するほど、
退職を決断できなくなります。
結果として口だけになってしまい、
グチや不満を周囲にこぼし続けるのです。
仕事の悩みの原因は自信のなさ
私は相談に来られる方に対して、
仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
辞める辞めると言いながら辞めないのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
自信があれば辞めたい時に辞められます。
自信がないから辞めるのを怖がったり、
ストレス発散をしてしまうのです。
辞めたい気持ちを言うことで周囲の注目を集めるのも、
自分に自信がなからこその振る舞いだと言えます。
辞めると言いながら辞めずにいる末路
辞めると言いながら辞めずにいても、
幸せな未来は待っていません。
現状が一向に好転せず、
ただのガス抜きになるのです。
周りからの信用も失いますし、
次第に人も離れていくでしょう。
状況は悪化するばかりで、
良いことはないのです。
自信のなさと向き合いながら、
現状を変えていく必要があります。
現状を好転する2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を改善する方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
効果を実感できる様になります。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず初めに取り組む方法は、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
辞めると言いながら辞めずにいる人は、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に考えることの9割が、
ネガティブな事柄だと言われています。
つまり頭の中で考えるほど、
辞めたい気持ちが強まるのです。
そして辞めたい気持ちが強まるものの、
不安や怖れも出てきて行動できなくなります。
結果的に周囲にグチや不満をこぼしたりと、
悪循環にハマってしまいます。
どんな気持ちでも大丈夫です。
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転する第一歩です。
「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
辞めると言いながら辞めずにいる人は、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かのことを考えています。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければならない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
自分以外の誰かのことを考えている時に浮かびます。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいい?」と考えがちなのも、
辞めると言いながら辞めずにいる人の特徴です。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを周りに求めてしまうので、
自分で辞める決断ができずにいるのです。
「どうしたい?」と自分を主語に問いかけるのは、
現状を好転するために不可欠なのです。
大事なのは習慣化です
ここまで紹介した2つの方法を実践することで、
現状は確実に好転します。
辞めたいならスパッと辞められますし、
辞めようと思う原因に向き合うことで悩みを解決できるでしょう。
ただし大事なのは「習慣化」です。
一度や二度だけ実践しても、
根本的な変化につながりません。
何度も実践して習慣にするからこそ、
普段の振る舞いや働き方に現れるのです。
私は現在、仕事の悩みを解決するための、
無料メール講座を実施していますので、
合わせて学んでみてください。
また著書を通して仕事の悩みを解決する方法を解説しているので、
こちらも合わせて読んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。