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退職代行を使って後悔する5つの理由とは?本当に大事なこと





こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

最近ニュースでよく話題になるのが「退職代行」

 

自分から退職を申し出るのではなく、

退職代行会社が勤務先に退職の申し出をするのです。

 

退職代行を使うことで退職しやすくなったり、

余計なストレスを抱えず退職できたという声も多いです。

 

特に勤務先がなかなか辞めさせてくれなかったり、

高圧的な対応を取られてしまった時には、

退職代行が効果的なケースもあります。

 

ところが退職代行を使う上で、

悩みを抱えているケースも多いのです。




退職代行を使って後悔する5つの理由

 

実際に退職代行を使ったことで、

むしろ後悔してしまうケースがあるのです。

 

「退職できたから良いのでは?」と割り切れず、

モヤモヤを抱えながら過ごすこともあります。

 

退職代行を使って後悔する場合、

5つの理由があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

想像以上に費用がかかった

「追加オプションが必要だとわかり費用がかさんだ」

「意外と高かった」

 

自分で退職願を出せば、

退職に関する費用はもちろんゼロです。

 

ですが退職代行を依頼するということは、

費用が発生します。

 

会社によって費用に差があるものの、

数万円が相場です。

 

会社との交渉が必要になったり、

万一の裁判の場合のフォロー等も依頼したら、

高額の費用が発生することもあるのです。

 

ただでさえ退職し一時的に経済状況が不安定になるのに、

退職代行への費用が家計を圧迫する可能性もあるのです。

 

退職代行会社が期待通りの動きをしてくれなかった

自分が求める条件を引き出してくれなかったりと、

期待通りの動きをしてくれないことがあります。

 

会社に退職の旨を連絡してくれたり、

退職の手続きはサポートしてもらえたものの、

特に会社との交渉が発生する場合は要注意です。

 

会社と自分の間に入ってくれるものの、

単に双方の意見を横流ししているだけになったり、

自分の主張を十分に伝えてくれなかったりするケースもあります。

 

たとえば有給に関する交渉で、

自分が望まない形で結論が出ることもありますが、

「退職できたのだから…」と丸められてしまうかもしれません。

 

退職という目的は果たせたものの、

それ以外の条件では満足できないこともあるのです。

 

とはいえ退職代行会社にもできることは限度がありますし、

会社での自分の状況をすべて把握していたわけではありません。

 

退職代行会社としても、退職できればOKなわけですし、

務めを果たしたと言えます。

 

仲が良かった同僚に会うのが気まずくなった

退職代行を使ったという事実は、

想像以上に早く広まる可能性があります。

 

退職すれば職場にいなくなるわけなので、

転職先で何かしら悪影響が及ぶことはないでしょう。

 

ただし前職で仲が良かった同僚がいると、

退職後に連絡を取るのが気まずくなるかもしれません。

 

退職代行を使ったことで、白い目で見られるかもしれません。

 

退職後も付き合い続けたい同僚がいる場合、

退職代行はネガティブに働くこともあるのです。

 

退職代行なしでは辞められなくなった

退職代行を一度使ってしまうと、

次に退職する時も退職代行を使う可能性は高まります。

 

自分で退職を言い出せなくなり、

代行会社を使った方が楽だと思うのです。

 

心理面で自分から退職を言い出すハードルが上がるわけです。

 

これでは退職の度に費用が発生しますし、

どこか後ろめたさを感じることもあるでしょう。

 

「退職代行を使わないと辞められないなんて…」と、

劣等感を抱いたり自信をなくすこともあるのです。

 

短期間での退職を繰り返す様になった

退職代行を使うことで、

短期間での退職を繰り返す可能性もあります。

 

いわゆる「辞め癖」がついてしまうのです。

 

何か上手くいかないことがあると、

退職を決断しやすくなります。

 

ですが企業も退職歴は見ています。

短期間での退職を繰り返していると、

転職先の条件は悪くなりがちです。

 

「どうせまた短期間で辞めるんでしょ?」と思われれば、

条件の良い求人が遠ざかってしまうのです。

 

本当に大事なこと

退職代行を使って後悔することを5つ解説しました。

 

もちろん私は退職代行を否定しませんし、

退職代行を使わなければ辞めにくいケースもあるでしょう。

 

退職代行会社の方も精一杯取り組んでくださったりと、

退職することで明るい未来が開けることは十分にあります。

 

ただし5つの後悔に該当したり当てはまりそうな場合は、

安易に退職代行に依頼する前に向き合うことがあるのも事実です。

 

「退職」という目先の結果が得られても、

長い目で見てマイナスの方へと進むことがありますし、

退職できても理想の条件で転職できないかもしれません。

 

「なぜ退職を考えているのか?」と、

まずは退職を考える理由を深掘りする必要があります。

 

その上で、もし短期間での退職を繰り返している場合、

「なぜ短期間での退職を繰り返しているのだろう?」と振り返ってみてください。

 

もちろん職場にも原因はありますが、

自分自身にも原因はあります。

 

この点を自覚せず職場にばかり原因を求めてしまうと、

どれだけ退職代行を使っても新たな職場で同じ課題に直面してしまうのです。

 

最終的に大事なのは、「自分がどうしたいのか?」です。

自分を主語に問いかけるからこそ、

自分が本当に望む選択ができます。

 

今回の話が少しでも役立てば幸いです。

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






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このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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