部下が上司を叱る心理背景【自信のなさが原因です】
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回は業種や立場を超えて、
上司の方からよく相談が寄せられる内容です。
「部下に叱られた」
「一体どうすればいいのかわからない」
上下関係があるはずなのに、
部下が上司を叱ることもあります。
内容に正当性があれば良いのですが、
そうでないのに叱られてしまうことも多いのです。
今回は一般の見地とは異なる視点から、
上司を叱る部下の心理背景を解説します。
その上でどうすれば現状が変わるのか、
独自の切り口から解説をします。
なぜ部下が上司を叱るのか?
部下が上司を叱る背景には、
3つの心理があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
上司がなめられている
そもそも上司がなめられていると、
部下は強気な姿勢に出ます。
「この人なら大丈夫」と、
上司のことを下に見ているのです。
これは上司にも原因がありますが、
一方でどんな上司も下に見る部下はいます。
上司をなめてかかるのが、
癖になっているのです。
かまって欲しい
そして上司を叱るのは、
かまって欲しいからかもしれません。
強気な言動をとる部下の方が、
何かと気になります。
ネガティブな意味で気になるのですが、
それでも部下に意識が向くのです。
かまって欲しい気持ちが満たされ、
部下としては狙い通りなのです。
評価されたい
上司を叱れる部下というのは、
そこまで多くありません。
「評価されたい」
「重要な存在だと思われたい」
こうした心理背景から、
上司を叱る部下もいるのです。
ただし叱る内容が的を得ていないこともあります。
単に叱るという言動を通して、
自分の存在をアピールする部下もいるのです。
根本原因は自信のなさ
私はお客様に対して、
仕事の悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
上司を叱る言動も、
部下の自信のなさが背景にあります。
もちろん上司が間違っていれば、
部下であっても叱ることはあります。
ですが先ほど紹介した理由の場合、
その背景には部下の自信のなさがあります。
自信のなさを抱えていると、
叱ることで自分をアピールしてしまうのです。
部下を変えることはできない
ここで大事なポイントが、
部下を変えるのはできないこと。
上司を叱る部下を変えようと、
あの手この手で方法を試しても逆効果なのです。
冷静に考えてみれば、
相手を変えることはできません。
逆の立場になればわかりますが、
行動を制限されている様な感覚になるのです。
ただ部下を変えることはできずとも、
部下の変化を促すことはできます。
部下の変化を促すための関わり方こそ、
上司の方が意識するポイントです。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして部下の変化を促すためには、
「どうしたいのか?」と問いかけることです。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
・して欲しい
・してもらいたい
・するべきだ
・しなきゃいけない
こうした言葉が浮かびやすいのが、
上司を叱る部下の特徴です。
これらの言葉は自分ではなく、
自分以外の誰かのことを先に考えています。
かまって欲しいと思ったり、
評価されたいと思う部下ほど、
こうした言葉を考えがちです。
「評価して欲しい」
「認めてもらいたい」
こうした気持ちを抱きがちなのです。
「どうしたいのか?」という問いかけを、
部下に促していくことこそ、
現状を好転させるポイントです。
大事なのは「習慣化」です
ここまで紹介した方法を使えば、
現状を好転させることができます。
ですが大事なのは習慣化。
1日や2日実践しただけでは、
根本的な変化にはつながりません。
そもそも上司を叱る様になったのは、
部下が今までの仕事の日々で積み重ねられたもの。
自信のなさと向き合いながら、
この方法を繰り返し実践することで、
現状が好転します。
三日坊主という言葉がありますが、
三日坊主では部下が過去の自分に逆戻りしてしまいます。
私は自信のなさを克服し、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。