新人が言われたことしかやらない!心理背景と接し方の改善策を紹介
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
新人が言われたことしかやらないと、
悩んでいる上司の方は多いです。
言われたことを忠実に取り組むのは、
新人の姿勢としては素晴らしいです。
ですがいつまでも言われたことしかやらないのは、
逆に問題なのです。
自発的に仕事をする姿勢が足りなかったり、
自分で考えて仕事ができなくなってしまいます。
言われたことしかやらない新人について、
心理背景や接し方を独自の視点から解説します。
言われたことしかやらない新人の心理背景
言われたことしかやらない新人には、
3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
責任回避をしている
そもそも責任回避をするために、
言われたことしかやらない新人は多いです。
もし自分で考えて行動すれば、
失敗した時の責任を自分が取る必要があります。
一方で言われたことをやって失敗しても、
「自分は悪くない」と思うことができます。
指示した人の責任にできるので、
精神的に楽ができるのです。
失敗を怖がっている
「間違えたらどうしよう…」
「ミスをしたらどうしよう…」
「怒られたらどうしよう…」
この様に失敗を怖がっている新人ほど、
言われたことしかやらなくなります。
失敗を怖がるあまり、
自発的に仕事ができないのです。
特に近年は「怒られるのを怖がる新人」が多いです。
子供時代に怒られ慣れていなかったからか、
怒られることを過剰に怖がっているのです。
周りの評価を気にしている
周りの評価を気にする新人ほど、
まず言われたことをやろうとします。
最初は言われたことをそつなくこなせば、
周りからも評価してもらえるのです。
一方で評価を気にしているからこそ、
評価が下がらない様に予防線も張っています。
言われたこと以外の仕事をやろうとして、
余計なリスクを負わない様にしているのです。
自信のなさが根本原因です
私は相談に来られる方に対して、
仕事の悩みの背景に自信のなさがあるとお伝えしています。
言われたことしかやらないのも、
新人の自信のなさが背景にあります。
自信がないから周りの評価を気にしたり、
失敗を過剰に怖がったり、
責任回避をしようとします。
言われたことしかやらないままでは、
いつまでも仕事で自信がつかず、
負のスパイラルにハマってしまうのです。
新人を変えることはできない
ただし新人を変えることはできません。
これは人間関係すべてに言えますが、
相手を変えることはできないのです。
相手の行動はコントロールできないので、
相手を変えようと思うほどモヤモヤが募り、
ストレスもたまってしまいます。
ですが自分の行動を変えるのは、
自分次第で今からできます。
自分が変われば新人への接し方も変わり、
それを受けた新人も反応も変わるのです。
これから紹介する接し方を、
ぜひ新人にやってみてください。
サンドイッチパターンを活用する
コミュニケーションの技術の1つに、
サンドイッチパターンというものがあります。
特に新人へ指導する場面では、
サンドイッチパターンを活用してみてください。
まず褒める
↓
次に指導する
↓
最後に前向きな言葉で締める
この順番で新人に接することで、
新人も素直に聞く耳を持ちやすくなります。
いきなりダメ出しをしてしまうのは、
多くの上司がやりがちです。
これでは新人も落ち込んでしまいますし、
反発されるかもしれません。
「上司は何もわかってくれない」と、
意固地になる新人も出てしまうのです。
サンドイッチの間にはさむ具のイメージで、
指導を褒めたり前向きな言葉の間に行うのです。
「仕事が早くて良いね」
「丁寧にやってくれてありがたいよ」
↓
「この仕事は自分で考えて取り組んでみてね」
↓
「この調子で頑張っていこう」
「いつもありがとう」
たとえばこの様なイメージで会話することで、
新人も話を聞いてくれます。
褒める言葉が思い浮かばない時は、
日頃の感謝の気持ちを伝えることでも効果を実感できます。
サインドイッチパターンを意識することで、
新人が言われたことしかやらない状況が改善し、
信頼関係を深めながら仕事に取り組んでくれます。
大事なのは習慣化です
ここまで紹介したポイントを意識することで、
新人との接し方にも変化が生まれます。
ただし大事なのは「習慣化」です。
一度や二度だけ実践しても、
根本的な変化につながりません。
何度も実践して習慣にするからこそ、
普段から自然と新人への接し方に現れるのです。
私は現在、仕事の悩みを解決するための、
無料メール講座を実施していますので、
合わせて学んでみてください。
また著書を通して仕事の悩みを解決する方法を解説しているので、
こちらも合わせて読んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。