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部下が自信喪失した3つの原因!上司として何ができるか?




こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

「部下が自信をなくしてしまった」

 

こうした声は業種や規模を問わず、

多くの企業の上司の方から相談が寄せられます。

 

突然自信を失ってしまった部下もいれば、

最初から自信なさげな部下もいるでしょう。

 

「もしかしたら自分の関わり方が原因かも?」と思っているかもしれません。

 

いずれにせよ現状を放置しても、

良いことはありません。

 

仕事にも影響が出ますし、

部下がメンタル不調を訴えることもあります。

 

今回は一般の見地とは異なる独自の視点で、

部下が自信喪失した原因と解決策についてお伝えします。




部下が自信喪失する2パターン

部下が自信喪失したといっても、

大きく2つのパターンに分かれます。

 

まず1つ目のパターンが、

もともと自信なさげに働いていた部下。

 

自分と関わる前から、どこか自信がなさそうだったのです。

 

そして2つ目のパターンが、

急に自信を失ってしまった部下。

 

それまでは問題なかったり、

むしろ仕事ぶりが優秀だったのに、

急に自信を喪失してしまったのです。

 

突然の変わり様に驚いたり、

「いったい何があったのか?」と心配になってしまいます。

 

自信を失ったままだとどうなるか?

部下が自信を失ったままだと、

当然ながら仕事に悪影響が出ます。

 

ミスが増えたりスピードが遅くなったり、

上司とのコミュニケーションにも影響が出ます。

 

さらには部下の中で苦しい気持ちを抱え込み、

休職や退職につながることもあるのです。

 

同僚にも良い影響は与えませんし、

早急に対処したい問題だと言えます。

 

自信喪失した3つの原因

 

「なぜ部下が自信喪失したのか?」

大きく3つの原因に分かれます。

 

どれか1つに当てはまることもあれば、

複数に該当することもあります。

 

仕事でミスをしてしまった

大きなミスをしてしまったり、

小さなミスの積み重ねによって、

自信を失ってしまう部下はいます。

 

「こんなこともできないなんて…」

 

「気合を入れて準備してきたのに…」

 

ショックを受けた分だけ、

自信を失いやすくなります。

 

周囲から見れば気に留めないことでも、

本人が失敗したと思って自信をなくすこともあるのです。

 

求められる仕事量や成果に耐えられない

わかりやすく言えば、キャパオーバーです。

 

キャパオーバーの仕事をこなすうちに、

ネガティブ思考が充満してしまいます。

 

「こんなにできない…」

「自分には能力がないのでは…」

 

自信を失いやすくなるのです。

 

優秀な部下ほど難しい仕事を割り当てられたり、

仕事量が多くなる傾向があります。

 

あるいは平凡な能力の部下であっても、

キャパオーバーを感じることはあります。

 

仕事量や成果や責任の重さに、

部下が耐えられなくなっている可能性があるのです。

 

周囲と自分を比較する癖がある

「あの人の方が仕事ができる…」

「後輩に比べて劣っている…」

 

この様に周囲と比較する癖がある人ほど、

自信を失いやすいです。

 

周りを気にして一喜一憂したり、

自分に自信が持てないのです。

 

たとえ仕事で成果を出しても、

「あの人に比べてまだまだ」と自分を低く見積もりやすくなります。

 

上司であるあなたに原因があることも

ここまで部下の原因を紹介しましたが、

実は上司であるあなたに原因があることもあります。

 

たとえば高圧的な言動をとっていれば、

部下は萎縮し自信をなくすでしょう。

 

他の部下と比べる発言をすれば、

部下は自信をなくしてしまうでしょう。

 

仕事を割り当てすぎれば、

部下は自信をなくしてしまうでしょう。

 

自分の言動に原因がある可能性もあるのです。

 

「もし自分にも原因があるとしたら何だろうか?」

 

この様に問いかけることは、

部下の自信を回復させる上でも効果的なのです。

 

自信喪失した部下を変えようとする失敗パターン

「部下の自信を取り戻させたい」

 

この一心で、自分なりに部下に働きかける上司もいます。

 

ただし色々と試したものの上手くいかず、

結果として「もうダメだ」と諦め突き放してしまうことがあるのです。

 

これは心理学で「学習性無力感」と呼ばれる現象で、

何度も繰り返し取り組んだのに、

期待した成果が得られず相手(部下)を変えられない時に起こる心のメカニズムです。

 

何度試しても部下が変わらないために、

「どうしてなんだ!」と上司の心の中で怒りや諦めが生じ、

結果として部下への態度が冷たくなってしまいます。

 

どうすれば良いのか?

「相手は変えられず、変えられるのは自分だけ」

 

この考え方は心理学では主流であり、

『嫌われる勇気』が流行した心理学者のアドラーも、

課題の介入という形でこの考え方を説明しています。

 

今回の場合で言えば、

部下を変えようとするほどストレスがたまります。

 

部下を変えようとするのではなく、

上司である自分の言動を変えることが、

結果として部下の変化を促すことにつながるのです。

 

たとえば「して欲しい」という言葉は、

相手を変えようとする時に出て来ます。

 

部下に何かをしてもらう様に求めるので、

期待した成果が得られなければ上司も落胆してしまいます。

 

「して欲しい」という言葉が出て来た時は、

「自分はどうしたいか?」と問いかける必要があります。

 

「どうしたいか?」の主語は自分自身。

自分を主語にして問いかけるからこそ、

部下ではなく自分が変わるための行動を選択できる様になります。

 

大事なのは習慣化

ここまでお伝えした内容を実践することで、

自信喪失した部下に悩まされる状況は変えられます。

 

そして何より大事なのが「習慣化」

 

一度だけ実践しても状況は変わりません。

 

「人はその日に学んだことの7割を忘れる」

 

これは私たち人間の記憶のメカニズムで、

エビングハウスの忘却曲線で証明されています。

 

だからこそ忘れにくくするためにも、

毎日意識しながら実践する必要があります。

 

私は本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

また自信を喪失した部下の様に、

部下との関わりに悩む上司が絶対知っておくべき心理背景も以下でまとめています。

◯:部下との関わりに悩む上司が絶対知っておくべき心理背景

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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