部下が燃え尽き症候群に!原因と心理背景を徹底解説!
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回のテーマは業種を問わず、
多くの方から相談を受ける内容です。
「部下が燃え尽き症候群になった様だ」
「どう関わっていけば良いかわからない」
管理職や経営者など、
多くの人が抱く悩みの1つです。
部下燃え尽き症候群になってしまうと、
仕事へのモチベーションに影響も出ます。
休職や退職につながることもあるので、
早期に対処する必要があります。
また周囲にもネガティブな影響が出ますし、
放置していても良いことはありません。
そこで今回は一般の見地とは異なる視点で、
部下が燃え尽き症候群になる心理背景を解説します。
なぜ部下が燃え尽きてしまうのか?
部下が燃え尽きてしまうのには3つの心理背景があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
やる気がなくなった
仕事に対するモチベーションは、
態度にも反映されています。
会社に愛想が尽きてしまったり、
ショックな出来事があった場合は、
やる気がなくなってしまうのです。
同僚への態度が素っ気なくなったり、
仕事へ消極的な姿勢が出てしまうのです。
ある瞬間に急にやる気がなくなってしまい、
態度や言動に表れている状態です。
きちんと評価されていないと感じた
仕事をどれだけ頑張っても、
相当の評価として返って来ないと感じた場合、
部下のモチベーションにも影響します。
年功序列や古い組織体質が影響したり、
上司が手柄をすべて取ってしまったりと、
どこかで部下が違和感を抱く瞬間が生まれます。
自分の頑張りが正当に反映されなければ、
手を抜いて働いても良いかと感じてしまいます。
最初はやる気があった社員ほど、
この傾向は強く見られます。
上司への不信感が募った
「この上司にはついていけない」
「何も言ってもわかってくれない」
この様に上司への不信感が募ることで、
心が折れてしまうことがあります。
それこそ燃え尽きたということは、
今までの不満が爆発している可能性があります。
周囲に愚痴をこぼしていることもあれば、
自分の中で溜め込んでいることもあります。
上司に直接言わずとも、
言動に表れてしまう状態です。
あるいは上司への不信感ではなく、
会社自体に不信感を募らせている可能性もあります。
「もうこの会社には未来がないな」と、
見切りをつけてしまった可能性もあります。
この場合は水面下で転職活動をしているかもしれません。
自分の気持ちを抑えて働き続けていた
周囲の評価や反応を気にしたり、
自分の意見が言えず我慢をしていた部下は、
どこかで限界を迎えてしまいます。
表面上は問題ない様に見えることも多いのが、
自分の気持ちを抑えている部下の特徴です。
気づかぬうちに精神的な不調を溜め込み、
限界を迎えた時に突然燃え尽きてしまうのです。
この場合、休職や退職につながることもあり、
早期にケアが必要だと言えます。
部下が燃え尽きてしまった根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
部下が燃え尽きてしまった原因も、
自分の自信のなさなのです。
先ほど紹介した理由も、
部下の自信のなさが背景にあるのです。
たとえ上司への不信感があっても、
それだけ自分の中で抱え込んでいたならば、
それは部下の自信のなさが原因です。
どんな人にも自信のなさはあります。
たとえ仕事ぶりが優秀だった部下でも、
自信のなさがあるのです。
そしてここが重要なポイントなのですが
人間関係は自分と相手がいて成り立っています。
お互いが関わっていることなので、
どちらか片方にだけ原因があることはあり得ないのです。
部下が燃え尽き症候群になった状況についても、
部下と上司のそれぞれに原因があります。
この点を自覚せず部下にばかり原因を求めても、
根本的には何も解決しません。
すべての悩みの原因は自信のなさであり、
上司の自信のなさが原因で部下が燃え尽きてしまうこともあるのです。
「自分には具体的にどんな自信のなさがあるのか?」
3つ紹介します。
部下にどう思われるかを気にしている
「これを言ったらどう思われるのか…」
「反発されたらどうしよう…」
「部下の方が仕事ができるのでは…」
この様に部下の反応を気にしていると、
自分を抑えて関わる様になります。
上司が自分を抑えていると、
部下も自分を抑える様になります。
自分を抑えて働くのは疲れますし、
次第に部下も燃え尽きてしまうのです。
自分で自分を責めている
「何で仕事ができないんだ…」
「良い成果物が出せない…」
上司が自分を責めている様子は、
部下にも伝わっています。
どう接して良いか、部下はわからなくなってしまうのです。
「自分が悪いのでは?」と考えがちな人ほど、
自信のなさが周囲にも伝わってしまうのです。
「この上司のもとでは頑張らなくて良いかな」
部下に足元を見られてしまうのです。
高圧的に接している
部下にキツく当たったり…
必要以上に部下をいじったり…
部下を叱ることが増えたり…
高圧的に接してしまえば、
部下の心も折れてしまいます。
「反抗的な態度は許さない」という姿勢が、
部下のエネルギーを奪ってしまうのです。
ここでポイントになるのは、
高圧的な言動を取る人の中には、
自分が高圧的な言動を取っている自覚がないこともあるのです。
「これが普通だ」
「全然高圧的ではない」
この様に思いながら振る舞うことで、
部下は仕事のモチベーションを下げてしまいます。
高圧的かどうかは、自分が決めるのではなく相手が感じることなのです。
関わり方を変えても心を開くわけではない
「自分自身に原因があるのでは?」
この意識を持つことは大切です。
どれだけ部下を変えようとしても、
自分が変わらなければ現状は変わりません。
「自分が変われば、結果として相手も変わる」
私が多くのお客様と関わる中で導き出した結論です。
相手を変えることはできませんし、
相手の行動をコントロールもできません。
ですが自分を変えることは、自分の意思でいくらでもできます。
自分が変われば自分の言動も変わるので、
それを受けた相手の反応も変わります。
部下にどう思われるか気にしなくなったり、
自分自身を責めなくなったりするのです。
だからこそ、まずは自分自身が変わりましょう。
悩みの原因である自信のなさと向き合い行動すれば、
部下が燃え尽き症候群になってしまう現状は変えられます。
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。