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繊細な部下が生まれる6つの原因と心理背景を徹底解説




こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

今回のテーマは業種を問わず、

多くの方から相談を受ける内容です。

 

「繊細な部下がいる」

「どう接すればいいのかわからない」

 

管理職や経営者など、

多くの人が抱く悩みの1つです。

 

どこか表面上だけ良く見せていたり、

うわべだけの会話をしていたりと、

繊細な部下がいるのは問題です。

 

指摘や仕事の依頼をする上で、

過敏に反応されてしまうかもしれず、

コミュニケーションに影響が出てしまいます。

 

仕事でトラブルが起こる可能性があったり、

他の部下とのコミュニケーションが上手くいかなかったりと、

何かしら問題が発生しやすいのです。

 

あるいは部下自身が苦しい気持ちを抱え込み、

休職や退職に追い込まれてしまうこともあります。

 

そこで今回は一般の見地とは異なる視点で、

繊細な部下の心理背景を解説します。




繊細な部下の特徴

 

「なぜ繊細なのか?」

大きく3つの原因に分けられます。

 

どれか1つに当てはまることもあれば、

両方に該当することもあります。

 

部下がどんなことを考えているのかを、

詳しく解説していきます。

 

失敗するのを過度に恐れている

「仕事でミスしたらどうしよう…」

「怒られたらどうしよう…」

「資料に誤字脱字があったらどうしよう…」

 

この様に失敗を恐れるほど、

繊細になる場面が増えてしまいます。

 

完璧にやろうと思えば1つの仕事に時間がかかり過ぎ、

残業や土日出勤などにつながることもあります。

 

あるいは失敗するのを恐れるあまり、

上手くいっていなくても「上手くいってる」と報告することもあります。

 

失敗を恐れるあまり、

つい慎重に行動してしまうので、

周囲から繊細に映ってしまうのです。

 

周りからの評価を気にしている

評価を気にするほど繊細になります。

 

「評価が下がらない様にしなきゃ」

「評価される様にしないと」

 

周囲に好印象を与えようとしたり、

悪印象を与えない様にと自分を追い込んでしまいます。

 

結果的に周囲の評価に敏感になり、

繊細に受け止めやすくなるのです。

 

自分自身を責めやすい

「どうしてできないのか…」

「自分はダメだ…」

 

この様に自分で自分を責める人ほど、

周囲から繊細に映りやすくなります。

 

悪気なく何かを伝えても、

「また自分が悪いのか…」と解釈してしまうのです。

 

自分に原因を求めるのを自責思考と言いますが、

自責思考が強すぎると扱いにくいのです。

 

繊細さから必要以上に落ち込んで、

周囲もフォローできなくなるのです。

 

繊細な部下の根本原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。

 

繊細になってしまう原因も、自分の自信のなさなのです。

 

自信がないから失敗を過度に恐れたり、

周りの評価が気になってしまうのです。

 

また自分に自信が持てないから、

必要以上に自分を責めてしまいます。

 

そしてここが重要なポイントなのですが

人間関係は自分と相手がいて成り立っています。

 

お互いが関わっていることなので、

どちらか片方にだけ原因があることはあり得ないのです。

 

繊細な部下がいる状況についても、

部下と上司のそれぞれに原因があります。

 

この点を自覚せず部下にばかり原因を求めても、

根本的には何も解決しません。

 

すべての悩みの原因は自信のなさであり、

自分の自信のなさが原因で部下が繊細になってしまうこともあります。

 

「自分には具体的にどんな自信のなさがあるのか?」

 

3つ紹介します。

 

部下にどう思われるかを気にしている

「これを言ったらどう思われるのか…」

「反発されたらどうしよう…」

「部下の方が仕事ができるのでは…」

 

この様に部下の反応を気にしていると、

部下も上司の反応を気にして関わる様になります。

 

部下の目線に立てば、

どこか距離を感じてしまうのです。

 

つまり上司も繊細な関わり方をしてしまい、

部下の言動に影響を与えているのです。

 

上司が意見を言わなかったり、

自分の気持ちを抑えて振る舞っていることで、

繊細な部下を作り出してしまうのです。

 

自分で自分を責めている

「何で仕事ができないんだ…」

「良い成果物が出せない…」

 

上司が自分を責めている様子は、

部下にも伝わっています。

 

「話しかけにくいな」

「頼ってはいけないのかな」

 

上司の自信のなさが周囲にも伝わってしまうのです。

 

部下が本音を言わなくなったりと、

繊細になる原因を作ってしまうのです。

 

それこそ上司が自責思考だと、

部下も自責思考になってしまうのです。

 

高圧的に接している

部下にキツく当たったり…

必要以上に部下をいじったり…

部下を叱ることが増えたり…

 

高圧的に接してしまえば、

部下も萎縮してしまいます。

 

高圧的な姿勢が部下の繊細さを作り出しているのです。

 

ここでポイントになるのは、

高圧的な言動を取る人の中には、

自分が高圧的な言動を取っている自覚がないこともあるのです。

 

「これが普通だ」

「全然高圧的ではない」

 

この様に思いながら振る舞うことで、

部下の繊細さにつながっているのです。

 

高圧的かどうかは、自分が決めるのではなく相手が感じることなのです。

 

関わり方を変えても心を開くわけではない

「自分自身に原因があるのでは?」

 

この意識を持つことは大切です。

 

どれだけ部下を変えようとしても、

自分が変わらなければ現状は変わりません。

 

「自分が変われば、結果として相手も変わる」

 

私が多くのお客様と関わる中で導き出した結論です。

 

相手を変えることはできませんし、

相手の行動をコントロールもできません。

 

ですが自分を変えることは、自分の意思でいくらでもできます。

 

自分が変われば自分の言動も変わるので、

それを受けた相手の反応も変わります。

 

部下にどう思われるか気にしなくなったり、

自分自身を責めなくなったりするのです。

だからこそ、まずは自分自身が変わりましょう。

 

悩みの原因である自信のなさと向き合い行動すれば、

部下が繊細な現状は変えられます。

 

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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