管理職のあるべき姿に到達できない!理想と現実のギャップを克服
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回は管理職の方からよく相談を受けるテーマを取り上げます。
管理職として働く中で、
「あるべき姿」を意識することもあるでしょう。
「管理職のあるべき姿に到達できていない様に感じる」
こうした気持ちを抱く様になるほど、
仕事がつらく苦しくなってしまいます。
今回は一般の見地とは異なる視点から、
理想と現実のギャップを克服するための話をします。
「管理職はこうあるべき」に到達できていない様に感じる
「管理職だから部下より仕事ができないといけない」
「管理職だから周囲の期待に応えなければならない」
「管理職だから部下の悩みを全て聞かないといけない」
会社や業種にもよりますが、
「管理職はこうあるべき」という気持ちが自分の中にあると、
理想と現実のギャップに苦しんでしまいます。
周囲からあるべき像を求められることもあれば、
自分の中で勝手にあるべき像を作り上げてしまうこともあります。
たとえ管理職になったとしても、
得意不得意はあるでしょう。
部下の方が得意な仕事もあるものの、
管理職という立場を気にしてしまうと、
部下より劣っている部分があると自信を失ってしまいます。
また周囲の期待に応えようと思えば思うほど、
できていない点ばかり目につく様になります。
自分が掲げる理想像、
あるいは周囲から示された理想像に比べて、
全然自分はできていない…と責めがちになります。
いずれにせよ自分の中で抱え込み、
マイナス思考でいっぱいになってしまうのです。
管理職としてのあるべき像に悩まされる人には、
具体的にはどんな特徴があるのか?
ここから具体的に解説します。
完璧主義
そもそも完璧主義の傾向がある人は、
あるべき姿に悩まされやすいです。
完璧主義であるほど、理想と現実とのギャップに苦しみます。
「こうしなきゃいけない」と、
しなきゃいけない気持ちばかりが増大し、
自分で自分を苦しめてしまうのです。
そして完璧主義の人ほど、
自分の中であるべき姿を作り上げてしまうことがあります。
「まだできていない」
「まだ十分ではない」
こうした言葉が頭の中で浮かびやすく、
仕事のことが頭から離れなくなることもあるのです。
周りの目を気にしている
周りにどう思われているのかを気にするほど、
あるべき姿に悩まされることになります。
「仕事ができないと思われたらどうしよう」
「無能だと思われたらどうしよう」
「怒られたらどうしよう」
周りありきで行動する様になるからこそ、
あるべき姿に悩まされてしまいます。
また誰かと自分を比較する癖のある人も、
あるべき姿にとらわれやすくなります。
あるべき姿とありたい姿は違います。
あるべき姿について考えるほど、
心が苦しくなってしまうのです。
責任が重くて苦しい
・目標達成のプレッシャー
・部署内の責任を一手に担うこと
・高い仕事意識の要求
今までと違った責任や重圧に押しつぶされてしまうこともあります。
これまでは自分がミスをしても、
最終的には管理職が責任を取ってくれました。
ですが自分が管理職になったら、
自分のミスはもちろん、
部下のミスも尻拭いをすることになります。
また仕事で悩んでいる部下がいれば、
フォローアップに時間も割かれてしまいます。
責任の大きさに耐えきれなくなり、
辛い気持ちばかり押し寄せてしまうのです。
何より自分1人で頑張ろうとしても、
与えられた役割やタスクを見れば限度もあります。
部下を活かしきれずキャパオーバーになったり、
人の管理・対応に追われており、結果を出すための仕事に時間を割けないこともあります。
今までと仕事の質が変わったり、
責任も増えてしまった結果、
あるべき姿に到達していないと悩んでしまうのです。
悩みは形を変えて繰り返される
「管理職には向いてないのでは?」
「管理職だから辛いのでは?」
「管理職をやめた方がいいのか?」
あるべき姿に到達できていないと感じるほど、
頭の中に浮かびやすい言葉です。
管理職からの降格を願い出たり、
思い切って転職すれば、
一時的には楽になるでしょう。
ですが悩みに正面から向き合わないと、
形を変えて似た様な悩みが繰り返されてしまうのです。
管理職になったことで表面化された悩みは、
環境を変えてもついて回るのです。
また環境を変えたとしても、
一度失った自信は戻りません。
ショックや後悔を引きずったりと、
仕事に悪影響を及ぼしてしまうのです。
「また上手くいかないのでは…」と思うと、
新たな環境でも同じ問題を引き起こしてしまいます。
どうすれば現状を変えられるのか?
あるべき姿に到達できていないと感じる現状に正面から向き合うこと。
これこそ、悩みを根本解決するために必要なことです。
私はよく、すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自信のなさに直面した時に、
あらゆる悩みが発生するのです。
管理職になって自信のなさに直面し、
理想と現実のギャップに悩まされる人は多いのです。
あるべき姿にそもそも捉われない様になることこそ、
ストレスなく成果を出しながら働く上では必須なのです。
私は自信のなさを克服し、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。