管理職が病む3つの原因と5つのサインを徹底解説!
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回のテーマは「管理職のストレス」
「管理職として働く中で病んでしまった…」
「特定の部署の管理職が病みがち…」
業種や性別や年齢を超えて、
この悩みは多くのお客様から相談を受けます。
ストレスに悩まされる管理職の方からの相談もあれば、
経営者や役員の方からの相談もあります。
最悪の場合は休職や退職につながることもあるので、
それだけ注目されている悩みだと考えています。
たとえ仕事ぶりが優秀な人でも、
管理職としてのストレスに悩まされ病んでしまうことはあります。
今回は一般の見地とは異なる視点で、
管理職が病んでしまう原因と解決策をお伝えします。
管理職が病む3つの原因
管理職で病んでしまう原因は、
大きく3つに分類できます。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあるのです。
仕事ができない人だと思われてつらい
「管理職なのに全然仕事ができないじゃん」
部下から…あるいは上司から…
仕事ができない人だと思われている様に感じるほど、
自信をなくしてしまいます。
部下や上司の言動を受けて感じることもあれば、
自分の中で思い込み苦しんでしまうこともあります。
「自分は管理職として信頼されていないのでは…」
部下や上司の目を気にするほど、
ストレスが蓄積されてしまい、
負のループに入ってしまうのです。
その結果、心を病んでしまいます。
部下より仕事ができないといけないと思い込む
「管理職だから部下より仕事ができないといけない」
この思い込みに苦しむ人も多いです。
たとえ管理職になったとしても、
得意不得意はあるでしょう。
部下の方が得意な仕事もあるものの、
管理職という立場を気にしてしまうと、
部下より劣っている部分があると自信を失ってしまいます。
余計なプレッシャーを感じ、
疲れやストレスが増大してしまい、
メンタルの不調で病んでしまいます。
責任が重くて苦しい
・目標達成のプレッシャー
・部署内の責任を一手に担うこと
・高い仕事意識の要求
今までと違った責任や重圧に押しつぶされてしまうこともあります。
これまでは自分がミスをしても、
最終的には管理職が責任を取ってくれました。
ですが自分が管理職になったら、
自分のミスはもちろん、
部下のミスも尻拭いをすることになります。
責任を日々感じてしまったり、
責任の重さに耐えきれなくなることで、
心身ともに限界を迎えてしまいます。
管理職が病んでしまう5つのサイン
何の脈絡もなく病んでしまうことはありません。
精神的に不調を起こす前には、
必ず何かしらの兆候が出ているのです。
病んでしまう前に現れる5つのサインを知ることで、
事態を悪化させずに済むこともあります。
仕事のミスが増える
ケアレスミスが起きたり、
アポや会議の予定を忘れたり、
仕事のミスが増えている場合は要注意。
精神的に不調な時ほど、
ミスを起こしやすくなり、
集中力も途切れやすくなります。
今までの働きぶりからして、
考えられないミスをすることもあるのです。
この場合「メンタルの不調では?」と疑うことが大切です。
自分でも気づかないうちに、
精神的にボロボロになって病んでしまうこともあります。
元気がなくなった
「最近笑わなくなったね」
「めっきり喋らなくなったね」
この様に周囲から声をかけられた時は要注意。
間違いなく何かしら悩みを抱えています。
不調になるほど元気もなくなり、
仕事のモチベーションも失ってしまいます。
以前よりも元気がなくなった場合、
何かしら不調の要因を抱えているのです。
急な欠勤や遅刻早退が増える
体調不良で急きょ欠勤したり、
遅刻や早退が増えている場合も要注意。
体調ではなく、心理的な不調の可能性が高いです。
気持ちが持たなくなっていたり、
頑張っても仕事に意識が向かなくなっている可能性もあります。
週に1度の欠勤や遅刻早退が続いたり、
週に2日以上も発生している場合は、
メンタルの不調を疑った方が良いです。
また欠勤や遅刻早退になっていなくても、
朝起きるのがつらくなった時は要注意。
「仕事に行きたくないな…」
「ギリギリまで寝ていたいな…」
「なんだか憂うつだな…」
こうした気持ちが出て来た時ほど、
メンタルの不調に襲われ気持ちが病んでしまいます。
報連相が遅い
報連相が遅くなるということは、
自分の中で抱え込んでいる状態とも言えます。
悩みやストレスを抱え込んでいると、
報連相が遅くなる現象が発生しやすくなります。
「失敗したらどうしよう…」
「上手くいかなかったらどうしよう…」
ネガティブな思考が充満しているので、
足取りが重たくなってしまうのです。
上司や部下に報連相が遅くなっている時は、
精神面に原因があるかもしれません。
当たり障りない返事ばかりをする
「大丈夫です」
「問題ないです」
「まぁまぁ上手くやってます」
この様に当たり障りのない返事をしがちな時は、
メンタル不調を起こしている可能性もあります。
感情の起伏がなくなっていたり、
周囲との関わりを断とうとしている状態です。
心の中に悩みを抱え込んでいることもあるのです。
管理職のストレス解消法
立場や役職に関係なくストレスは感じます。
管理職であっても、ストレスは感じるのです。
むしろ今までより強いストレスを感じたりと、
自分の中で抱え込み苦しむケースも多いです。
「どうすればストレスを解消できるのか?」
「どうすれば病まずに働けるのか?」
方法をお伝えします。
さらに上の役職の人に吐き出す
これまでは吐き出せた愚痴や不満も、
立場ができると吐き出せなくなることはあります。
部下に吐き出してしまえば、
信用が下がったり裏で何を言われるかわかりません。
だからこそ、自分より上の役職の人に吐き出すこと。
彼らも自分と同じ立場を経験しているので、
つらさや苦しさはわかってくれるでしょう。
仕事の相談がてら愚痴や不満をこぼしたりと、
意識的に吐き出す場所を作っていくことが大切です。
上司としてもコミュニケーションが取れていれば、
もし何かあった時にすぐリカバリーできます。
さらに上の役職者に吐き出すことは、
実は双方にとってメリットがあるのです。
一時的なストレス解消には限界がある
先ほど紹介した方法を使えば、
ストレスを一時的には解消できるでしょう。
ですが一時的に解消できても、
ストレスを感じる原因は解決していません。
たとえば一時的にストレスを解消できても、
責任が重くて苦しい状況は変わりません。
「解消」という言葉は、
マイナスからゼロに戻る意味で使われます。
苦しい状態からスッキリするものの、
プラスの方向には進んでいかないのです。
それこそ上の役職者に吐き出しても、
悩みが解決するわけではありません。
また吐き出す頻度が多くなれば、
面倒がられてしまうこともあるでしょう。
一時的な解消ではなく、
ストレス要因に向き合い、
根本的に解決していく必要があるのです。
根本的な解決を考えないと、
気持ちが病んでしまい取り返しがつかなくなってしまうのです。
そして一時的な解消ではなく、
根本的な解決をしたい場合は、
知っていただきたいポイントがあります。
それが「悩みは形を変えて繰り返される」ということ。
「管理職には向いてないのでは?」
「もう管理職としてのストレスが限界だ!」
「管理職なんて辞めてやる!」
ストレスが蓄積されるほど、
頭の中に浮かびやすい言葉です。
確かに管理職の降格を願い出たり、
思い切って転職すれば、
一時的には楽になるでしょう。
ですが悩みに正面から向き合わないと、
形を変えて似た様な悩みが繰り返されてしまうのです。
管理職になったことで表面化された悩みは、
環境を変えてもついて回るのです。
また環境を変えたとしても、
ストレスを感じる状況は続きます。
仕事をしながら病んでしまう状況は続くのです。
ストレス要因に向き合わなければ、
根本的な解決にはつながらないのです。
どうすれば現状を変えられるのか?
私はよく、すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自信のなさに直面した時に、
あらゆる悩みが発生するのです。
管理職として病んでしまうのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
自信のなさと向き合わずに、
環境だけを変えたとしても、
同じ悩みが繰り返されるだけです。
自信のなさと正面から向き合い、
ストレス要因を根本から解決すること。
これこそ、病んでしまう状況を改善するために必要です。
私は自信のなさを克服し、
本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、
無料メール講座で解説しています。
こちらも登録し学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。