こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回は経営者や個人事業主の方から、
非常に多く寄せられる相談を取り上げます。
「今月の売上が下がってしまわないか不安だ…」
「来期も今期の様に売上を立てられるか不安だ…」
この様に売上についての不安は、
誰しも一度は抱いたことがあると思います。
実際に売上が立っていたり、
事業が順調に進んでいる人であっても、
売上の不安に悩まされることは意外と多いのです。
売上が下がってしまわないか不安な気持ちは、
放置すると仕事や私生活に悪影響を与えます。
今回は売上が下がるか不安な原因と対策について、
独自の視点から解説します。
売上が下がるか不安な原因はメンタル面にある
売上が下がるか不安になる根本原因は、
自分のメンタル面にあります。
私はお客様に対して、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
売上が下がらないか不安になるのも、
自分の自信のなさが影響しています。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば不安に悩まされません。
一時的に不安を抱いても、
すぐに気持ちを立て直せるのです。
どれだけ実績を出していても、
どれだけ事業が順調でも、
自信のなさから不安を抱いてしまうことはあります。
普段は自信を持って仕事をしていても、
売上についてのみ自信のなさが出てくることもあるのです。
そして自信のなさとは、
人それぞれ異なります。
「具体的にどんな自信のなさがあるのか?」
代表例を5つ紹介したいと思います。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
周りの評価や反応を気にしている
クライアントや経営者仲間や世間の目など、
周りの評価や反応を気にするほど、
不安な気持ちに襲われます。
「評価が下がってしまったら…」
「継続契約してもらえないかも…」
こうして気持ちが湧き出し、
不安が増大してしまうのです。
どれだけ周りの評価や反応を気にしても、
相手の気持ちが自分にはわかりません。
正解がわからない問題を解いている様に、
いつまでも答えが出せないのです。
他人軸になっている
先ほどの内容とも関連しますが、
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になるほど売上の不安も募ります。
周りにどう思われるかを気にしたり、
周りの言動に振り回されてしまいます。
たとえばメンターがいる場合も、
メンターに言われたことを実践しつつ、
メンターなしでは不安な状態は他人軸です。
メンターに依存してしまったりと、
売上の不安がつきまとう様になります。
承認欲求が強い
心理学では承認欲求という言葉があります。
承認欲求が強い人ほど、
同時に不安も強くなります。
周りからの承認を求めるあまり、
周りの言動に左右されやすいのです。
かまってちゃんや寂しがり屋な傾向がある人は、
承認欲求が強くなりがちです。
自責思考
何かが起こると自分を責めがちな人がいます。
これは自責思考と呼びますが、
自責思考の人は売上の不安を感じやすいです。
何かにつけて自分を責めるので、
ネガティブな気持ちが生まれやすいのです。
「自分が悪い…」
「自分のせいで…」
こうした気持ちが生まれると、
売上の不安も発生しやすくなるのです。
完璧主義
「まだ足りない」
「もっとやらなきゃ」
この様に完璧主義の傾向がある人は、
売上の不安を感じやすいです。
完璧さを求めるあまり、
できていない点に意識が向きやすいのです。
私は決して完璧さを求めるのを否定しませんが、
完璧主義まで行くのはやり過ぎです。
食べ過ぎや飲み過ぎと同様に、
何事もやり過ぎると必ず反動がやってきます。
売上の不安は私生活にも影響を与える
ここまで5つの自信のなさを紹介しましたが、
売上の不安は私生活にも影響を与えます。
家族や友達に不安な気持ちをぶつけて、
関係が悪化することもあるのです。
あるいは不安を解消するために、
現実逃避の行動へ走ることもあります。
散財して一時的なガス抜きはできても、
売上の不安が消えたわけではないので、
継続的に不安やプレッシャーを感じるのです。
売上が下がらないか不安な気持ちを放置しても、
良いことは何もないのです。
悩みはこの先も繰り返される
クライアントを変えたり環境を変えたり、
あるいは事業形態が変わっても、
売上の不安に悩まされる状況は続きます。
気分をリフレッシュできても、
自信のなさと向き合うことをしないと、
悩みは形を変えて繰り返されるのです。
まず自分自身が変わろうとせず、
相手や環境を変えても本質的な解決につながりません。
ただし売上の不安に悩まされる状況は、
今から自分次第で変えられます。
これまでのお客様も自信のなさと向き合うことで、
短期間で現状を好転してきました。
売上の不安に悩まされないメンタルを手に入れる方法
売上の不安に悩まされないメンタルを手に入れるには、
2つの方法を順番に実践する必要があります。
気持ちの面で安定するだけでなく、
仕事や私生活で多くの変化も実感できる様になります。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
売上の不安に悩まされる人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
売上の不安に襲われるのは、
決まって頭の中で考えている時です。
また先ほど紹介した5つの自信のなさも、
頭の中で考えるほど強まります。
ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
友達や社員やパートナーなど周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
独り言で構いません。
どんな気持ちでも良いので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転する第一歩です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
売上の不安に悩まされる人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
自分の気持ちがわからなくなったり、
誰かに心を満たしてもらおうと考えてしまいます。
まさに他人軸になってしまうのです。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいいのか?」と考えがちな人も、
売上の不安に悩まされる傾向があります。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを誰かに求め続けてしまうので、
いつまでも自分で結論を出せないのです。
語尾を「〜したい」の形で問いかけることが、
現状を好転するポイントです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
売上の不安に悩まされないために不可欠なのです。
売上が下がるか不安になる状況は、
放置しても良いことはありません。
仕事やプライベートに悪影響が及びますし、
自分のメンタルも不安定になってしまいます。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を好転していきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。