管理職の退職で後任がいない!原因と対策を詳しく解説!
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
管理職の退職に悩んでいる、
経営者や会社役員の方は多いです。
退職自体は避けては通れませんが、
後任がいないと仕事にも悪影響が出てしまいます。
「なぜ退職したのか…」
「後任がおらず仕事が回るのだろうか…」
一気に不安な気持ちに襲われることもあるでしょう。
そこで今回は独自の視点から、
管理職の退職で後任がいない原因と対策をお伝えします。
なぜ後任がいないのか?
「なぜ退職後の後任がいないのか?」
3つの原因があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
退職する管理職が優秀だから
退職する管理職が優秀だと、
後任を準備しようとしません。
仕事ができるからこそ、
「この人に任せておけば大丈夫」と周囲が判断するのです。
これが平社員であれば、
仕事の属人化を防ぐために、
優秀であっても後任を考えるでしょう。
ですが管理職が簡単に辞めるとは思わず、
気づかぬうちに仕事を属人化させてしまうことがあるのです。
管理職候補が育っていない
そもそも管理職候補が育っていなければ、
後任ができるはずもありません。
優秀な人材がいなかったり、
管理職候補を育てようとしなければ、
当然ながら後進の育成も進まないのです。
管理職と平社員の年齢が離れていたり、
年功序列の昇進が定着していると、
管理職候補が育たない空洞化した世代が生まれやすいです。
あるいは中小ベンチャー企業で、
社長と役員が中心に会社を成長させてきた場合、
その後に続く管理職候補が十分に育っていないこともあります。
管理職候補が退職している
期待していた管理職候補がいても、
退職してしまうこともあるでしょう。
会社に見切りをつけていたり、
やりたいことに挑戦しようとすれば、
どんな社員も退職を選択するかもしれません。
「管理職になると激務だ…」
「負担ばかり増えて報われない…」
管理職になることにネガティブな気持ちを抱けば、
その時点で退職を強く考え始めるのです。
もう手遅れです
管理職が退職を決断した時は、
既に手遅れであることが多いです。
退職の意思を固めたということは、
彼らの中で気持ちの整理がついたということ。
再検討する余地はなく、
覚悟を持って退職届を提出しているのです。
だからこそ大事なのは、
管理職の退職を繰り返さないこと。
会社として課題に向き合えていないと、
一定周期で管理職の退職が繰り返されてしまいます。
これでは将来の後任候補がいなくなってしまいます。
残された社員にも悪影響が及ぶ
また管理職の退職は、
職場にネガティブな影響を与えます。
仕事ができない社員の退職や、
取り立てて目立つことのない社員の退職なら、
周囲もさほど気に留めません。
ですが管理職の退職は、
職場に少なからず動揺を与えます。
「会社を見限ったのでは?」
「何か不満があったのでは?」
あることないこと想像をかき立ててしまいます。
「あの人が辞めたなら自分も…」
今まで不満を抱いていた人が、
立て続けに退職を申し出ることもあるのです。
そして管理職の退職により、
別の社員に仕事の負担がのしかかります。
特定社員への仕事量の多さにつながり、
退職の流れが止まらなくなってしまい、
ますます後任候補がいなくなってしまいます。
大事なのは、負の連鎖を今から断ち切ることです。
管理職が辞める会社にありがちなこと
そして管理職が辞める会社には、
共通点があります。
管理職だけに原因を求めようとしても、
根本的な変化にはつながらないのです。
社長が頼りない
社員が辞める会社は、
社長が頼りないことが多いです。
部下の顔色を伺ったり、
決断力がなかったり、
堂々と話ができないのです。
頼りない姿は、管理職にも伝わります。
「このトップで大丈夫かな?」
「この会社にいない方がいいのかな?」
こうした気持ちを抱き退職へと向かいます。
また社長が頼りないことで、
特定社員に仕事が集中してしまいます。
社長がワンマン
一方でワンマンな社長でも、
管理職は退職してしまいます。
高圧的な言動を取ったり、
社員の意見を聞こうとしなかったり、
マウントを取るトップもいます。
トップダウンで物事を決め続けたり、
できない点ばかり指摘する社長がいては、
社員も嫌になってしまうのです。
「この人にはついていけない」
「理不尽だ」
この様に感じるほど、
退職を決断してしまうのです。
根本原因は自信のなさ
私は相談に来られる方に対して、
仕事の悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
管理職が退職してしまうのも、
社長の自信のなさが根本原因です。
頼りなさを見せてしまうのも、
ワンマンに振る舞ってしまうのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
そして社長の自信のなさが職場環境にも影響を与えます。
常に自信なさげな人もいれば、
特定の場面で自信がなくなる人もいます。
いずれにせよ自信のなさと向き合わないと、
悩みは形を変えて繰り返されます。
管理職が退職し後任がいない状況が、
この先も繰り返されてしまうのです。
どうすれば現状を変えられるのか?
ここまでお伝えした通り、
管理職が退職する根本原因は、
社長の自信のなさです。
自信のなさに向き合うことが、
現状を好転するポイントです。
そしてそのための方法が、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
普段から「どうしたいのか?」と問いかけていきましょう。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分を主語にして問いかけないと、
自信が持てなくなってしまいます。
「した方がいい」
「しなければいけない」
「するべきだ」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
自分を主語にできていない時に浮かびます。
自分以外の誰かのことを気にしているのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を変えるために不可欠です。
管理職とも信頼関係を築けたり、
後任候補の育成も順調に進む様になります。
大事なのは「習慣」です
ここまで紹介した方法を使えば、
現状を好転させることができます。
ですが大事なのは習慣化。
1日や2日実践しただけでは、
根本的な変化にはつながりません。
そもそも管理職が退職したり、
後任候補がいない状況は、
今までの仕事の日々で積み重ねられたもの。
自信のなさと向き合いながら、
方法を繰り返し実践することで、
現状が好転します。
三日坊主という言葉がありますが、
三日坊主では過去の自分に逆戻りしてしまいます。
私は現在、社長の方を対象に90日間プログラムを実施しています。
仕事の課題が表面化した現状も、
自分が変わることで好転し始めます。
「現状を変えないといけないのはわかっている」
「でもどうすれば良いかわからない」
こうした相談は私の元に多く寄せられています。
また私は本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。