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仕事ができない新人に見切りをつける前にチェックする5点とは?





こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

新人の扱い方や新人教育についての相談は、

定期的に私の元に寄せられます。

 

「この新人は仕事ができない」

「見切りをつけた方がいいのでは?」

 

この様に思い悩む経営者や上司の方は多いのです。

 

仕事ができない新人に時間を割くほど、

他の仕事を圧迫したり生産性も下がります。

 

かといって新人をすぐ辞めさせることはできず、

どの様に関わっていけば良いのか困っている人も多いのです。




仕事ができない新人に見切りをつける前に…

 

とはいえ冷静に考えてみると、

そもそも新人は仕事ができないことが多いです。

 

ごく一部の新人が仕事ができるだけで、

大多数の新人はこれから仕事を覚えていく段階なのです。

 

つまり早い時点で見切りをつけていては、

ほとんどの新人が仕事ができないと判断されるのです。

 

多少の時間はかかっても、

粘り強く指導することで新人は仕事ができる様になります。

 

そして仕事ができないと感じている新人に対して、

次のポイントをチェックしてみてください。

 

コツコツ取り組めば仕事ができる様になるものの、

次のポイントに新人が当てはまっていると、

仕事の上達が遅くなってしまったり、

いつまでも仕事ができないままになるかもしれません。

 

上司の顔色を伺っている

「上司にどう思われているのか…」

「怒られたらどうしよう…」

「評価が下がらない様にしないと…」

 

この様に上司の顔色を伺う新人は、

仕事のテンポが遅くなります。

 

仕事に取りかかる前に、

常に上司の顔色を伺っているのです。

 

上司がどう思うのかを気にして、

身動きが取れなくなる新人もいます。

 

これでは仕事がなかなか上達せず、

緊張したり萎縮してしまうかもしれません。

 

やたら自分を責めがち

「自分が悪いです」

「自分の確認不足でした」

 

この様に上司の顔色を伺う新人は、

なかなか仕事が上達しません。

 

やたら自分を責めがちなので、

ネガティブ思考が染み付いているでしょう。

 

また自分に原因を求めることで、

その場を丸く収めようとしているかもしれません。

 

この場合、特に深く考えずに自分が悪いと言ってるだけかもしれないのです。

 

言われたことを素直にやらない

最初から自己流でアレンジを加えたり、

言われたことを素直にやらない新人は、

成果が出るのも遅くなります。

 

主体的に取り組む姿勢は大事ですが、

右も左もわからない状態で入社しているので、

まずは言われたことを素直になる必要があります。

 

最初から素直にやろうとしなかったり、

あれこれ言いがかりをつけている新人ほど、

仕事ができないまま時間が過ぎてしまうのです。

 

報連相を怠っている

仕事の基本は報連相ですが、

まだ報連相を怠っているかもしれません。

 

これでは仕事が上達せず、

むしろ周りに迷惑をかけることもあるでしょう。

 

「これくらいなら進めていいかな」

「上司が忙しそうだから報告は今度にしよう」

 

セルフジャッジしがちな新人もいるので、

上司が求める報連相がないのです。

 

今から改善できる

ここまで5つのチェクポイントを紹介しましたが、

いずれも今から改善できるものです。

 

新人のスキルではなく、

働く中で身につけていけるものです。

 

もちろん個人差はあるでしょうが、

5つのチェックポイントに該当する新人を、

「仕事ができない」と見切りをつけるのはもったいないです。

 

とはいえ新人を変えることはできません。

 

これは人間関係すべてに言えますが、

相手を変えることはできないのです。

 

相手を変えようと思えば思うほど、

変わらない相手の姿にイライラし、

余計に現状が悪化するのです。

 

ただし自分が変わることは、

自分次第で今からできます。

 

人間関係は自分と相手がいて成り立つので、

自分の言動が変われば相手の反応も変わります。

 

仕事ができないと思う新人を変えられなくても、

自分が変われば新人への振る舞いも変わるので、

結果的に新人に良い変化が起きることがあります。

 

「どうしたい?」と問いかける

現状を改善する上で、

上司が意識して欲しいのは2点。

 

まず1点目は「どうしたい?」と新人に問いかけることです。

 

「どうしたい?」の主語は自分自身。

 

特に上司の顔色を伺ったり、

自分を責めがちな新人ほど、

自分を主語に問いかけていません。

 

自分の気持ちを抑え込み、

上司のことばかり考えるので、

結果的に仕事ができなくなってしまいます。

 

「どうしたい?」と問いかけることで、

新人は自分の意見を言う様になります。

 

あれこれ上司の顔色を伺わず、

思ったことを素直に伝えてくれる様になるのです。

 

新人との意思疎通がスムーズになり、

仕事を早く覚え成果を出せる様にもなるでしょう。

 

サンドイッチパターンで伝える

コミュニケーションの技術の1つに、

サンドイッチパターンというものがあります。

 

特に新人へ指摘する場面では、

サンドイッチパターンを活用してみてください。

 

まず褒める

次に指摘する

最後に前向きな言葉で締める

 

この順番で新人に接することで、

新人も素直に聞く耳を持ちやすくなります。

 

いきなりダメ出しをしてしまうのは、

多くの上司がやりがちです。

 

これでは新人も落ち込んでしまいますし、

反発されるかもしれません。

 

「上司は何もわかってくれない」と、

意固地になる新人も出てしまうのです。

 

サンドイッチの間にはさむ具のイメージで、

指摘を褒めたり前向きな言葉の間に行うのです。

 

「仕事が早くて良いね」

「丁寧にやってくれてありがたいよ」

「このタイミングで報連相をしてね」

「まずは伝えたことを素直にやってね」

「この調子で頑張っていこう」

「いつもありがとう」

 

たとえばこの様なイメージで会話することで、

新人も必要以上に落ち込まず話を聞いてくれます。

 

褒める言葉が思い浮かばない時は、

日頃の感謝の気持ちを伝えることでも効果を実感できます。

 

サインドイッチパターンを意識することで、

新人が壁を作ってしまうこともなく、

信頼関係を深めながら仕事に取り組んでくれます。

 

大事なのは「習慣化」です

ここまで紹介した2つの方法を実践することで、

仕事ができないと感じる新人の状況にも変化が生まれます。

 

見切りをつける前に、まず試していただきたいことです。

 

ただし大事なのは「習慣化」です。

 

一度や二度だけ実践しても、

根本的な変化につながりません。

 

何度も実践して習慣にするからこそ、

普段から自然と新人への接し方に現れるのです。

 

私は現在、仕事の悩みを解決するための、

無料メール講座を実施していますので、

合わせて学んでみてください。

 

また著書を通して仕事の悩みを解決する方法を解説しているので、

こちらも合わせて読んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






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このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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