仕事についていけないのが退職理由で良いのか?原因と解決策を解説
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「仕事についていけない…」
「もう退職した方が良いのか…」
年齢・性別・業界を問わず、
こうした声は私の元によく寄せられます。
仕事がついていけないのは辛いですし、
退職を考えてしまう気持ちも理解できます。
ですがそのまま退職してしまうと、
状況はさらに悪化するのです。
今回は独自の切り口から、
仕事がついていけないと感じる理由を解説します。
その上で現状を好転する方法をお伝えします。
実際に退職するかどうかは、
まずこの記事を読んでから考えてみてください。
悩みは形を変えて繰り返される
私はお客様に対して、
悩みは形を変えて繰り返されるとお伝えしています。
「上司が変わったのに…」
「異動したのに…」
「転職したのに…」
この様に環境を変えても、
仕事についていけない悩みが繰り返されているのは、
過去のお客様からもよく聞きます。
もちろん職場や相手にも原因はありますが、
100%相手が悪いことはありません。
仕事についていけないと思う原因に向き合わないと、
環境を変えても悩みが繰り返されるのです。
特に注意が必要なのが、
以前にも環境を変えた人。
仕事についていけない等、
仕事の悩みを抱えている状態で、
環境を変えて現状を乗り越えようとした人です。
一度環境を変えたものの、
再び似た様な悩みに直面しているならば、
再び環境を変えても本質的な変化にはつながりません。
待遇が悪くなったり、
転職を繰り返してしまったりと、
状況が悪化してしまいます。
仕事の悩みの根本原因は自信のなさ
私はお客様に対して、
仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
仕事がついていけないと悩むのも、
自信のなさが背景にあります。
自信を持って働けていれば、
仕事で悩みに直面しても乗り越えられますし、
ついていけない状況も改善できます。
ですが自信がないまま働いていれば、
仕事の悩みが次々に発生してしまいます。
仕事についていけないと感じる原因
「具体的にどんな自信のなさがあるのか?」
仕事についていけないと感じるのは、
3つの原因があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
周りの目を気にしている
「怒られたらどうしよう…」
「ダメ出しされたらどうしよう…」
「気を使った方が良いのかな…」
この様に周りの目を気にするほど、
仕事でストレスを抱える場面は増えます。
自分の気持ちよりも、
周りにどう思われるかを気にしてしまうのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸で働いている状態です。
周りの言動に振り回され、
ついていけないと感じる場面も増えます。
断りたい時に断れない
仕事を頼まれた時に、
つい引き受けてしまう人がいます。
断りたい時に断れないと、
仕事量は増えてしまいます。
結果として時間がかかり、
仕事についていけなくなるのです。
断れない人ほど、
自分の意見を飲み込んだり、
周囲の反応を気にする傾向があります。
完璧主義
「まだ十分ではない…」
「もっと完璧にやらなきゃ…」
この様に完璧主義の人ほど、
仕事についていけなくなります。
何度もチェックをしたり、
自分の中で仕事のハードルを上げているのです。
仕事についていけない状況を、
自分自身で作り出していると言えます。
精神的に余裕がなくなったり、
ストレスを溜め込んでしまいます。
現状を好転する2つの方法
ここからは現状を好転する方法を、
2つ解説します。
順番に実践することで、
悩みを解決し理想の状態で働ける様になります。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法は、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
仕事についていけないと感じる人ほど、
自分の気持ちを声に出せていません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大する習性があります。
著書『ストレスフリー人間関係』でも解説していますが、
頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大します。
周りの目が気になったり、
断りたくても断れなかったり、
完璧主義の一面が出てくるのも、
頭の中で考えている時です。
独り言で構いませんので、
まずは自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転させる第一歩です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分を主語に問いかけるからこそ、
自分が望む決断ができます。
仕事についていけないと感じる人ほど、
自分を主語に問いかけていません。
「するべきだ」
「しなければいけない」
「した方がいい」
「してあげる」
この様に自分以外の誰かのことを、
先に考えてしまうのです。
どれだけ相手のことを考えても、
相手が何を望んでいるかはわかりません。
正解のわからない問題を解いている様なもので、
いつまでも悩み続けてしまうのです。
断りたくても断れなくなったり、
周りにどう思われるかを気にしてしまうのです。
「どうしたいのか?」と問いかけると、
自分が望んだ行動をすぐに取れます。
仕事についていけない状況を、
自分で変えることができます。
大事なのは「習慣化」
ここまで紹介した2つの方法を使えば、
仕事についていけないと感じる現状は変えられます。
ですが大事なのは「習慣化」
1日や2日実践しただけでは、
根本的な変化にはつながりません。
仕事についていけないと感じる状況は、
今までの仕事の日々で積み重ねられたもの。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法を繰り返し実践することで、
現状が好転します。
三日坊主という言葉がありますが、
三日坊主では以前までの自分に逆戻りしてしまいます。
今のまま退職を決断しても、
新たな職場で同じ悩みを繰り返してしまう可能性が高いのです。
私は自信のなさを克服し、
本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。