部下に威圧的な態度を取る３つの原因と解決策

こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

今回は経営者や管理職など上司の方から、

定期的に寄せられる相談を取り上げます。

「部下に威圧的な態度を取ってしまう…」

「どうすればやめられるのかわからない…」

威圧的な態度を取ってしまえば、

部下は萎縮してしまいます。

その場は静まり返るでしょうが、

良い方向へは進んでいきません。

周囲からの信用をなくしたり、

部下が離れてしまうこともあります。

そこで今回は独自の視点で、

威圧的な態度を取ってしまう原因と解決策をお伝えします。

部下に威圧的な言動をとる原因

部下に威圧的な言動をとるのは、

大きく３つの理由があります。

どれか１つに当てはまることもあれば、

複数に該当することもあります。

部下のダメ出しばかりをしている

「仕事ができない」

「意見を伝えるのが下手だ」

「要領が悪い」

この様に部下のダメな点ばかり意識が向くと、

威圧的な言動が増えてしまいます。

ついイライラして、

高圧的な振る舞いをしてしまいます。

これでは部下も萎縮しますし、

反発する部下も出てくるでしょう。

反論されるのが怖い

部下から反論されるのが怖く、

つい威圧的になる人もいます。

威圧的な言動を取れば、

部下は反論しにくくなります。

火に油を注いでしまわない様に、

遠慮して関わるのです。

上司が反論されるのを恐れると、

立場も利用して強く出てしまうことがあります。

マウントを取っている

マウントを取るために威圧的な言動をする人もいます。

役職や立場や勤務年数など、

あらゆる項目をマウントの材料にします。

その上で威圧的な態度を取ることで、

部下よりも自分の方が上だと示しているのです。

周囲と自分を比較する人に、

よく見られる傾向だと言えます。

威圧的な言動をとる根本原因

私はお客様に対して、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

部下に威圧的な態度を取ってしまうのも、

自分の自信のなさが根本的な原因です。

もし自信を持って働いていれば、

威圧的になる必要がありません。

部下の意見も素直に聞きながら、

信頼関係を構築できています。

部下にダメ出しばかりしたり、

反論されるのを怖がったり、

マウントを取ってしまうのも、

自信が持てない時に起こるのです。

悩みは形を変えて繰り返される

「異動すれば…」

「転職すれば…」

この様に環境を変えることで、

現状が好転すると思っている人はいます。

確かに環境が変われば、

関わる部下も変わるので、

多少なりとも状況に変化は生まれます。

ですが先ほどもお伝えした様に、

威圧的な態度を取ってしまうのは自信のなさが原因。

自分にも原因があるのに、

環境だけを変えたところで現状は変わらないのです。

威圧的な言動を取るのを改善する方法

ここからは具体的に、

威圧的な言動を取るのを改善する方法をお伝えします。

２つの方法を繰り返し実践することで、

現状は好転し始めます。

自分の気持ちを声に出す

まず最初の方法が、

自分で自分の気持ちを声に出すことです。

威圧的な言動を取る時ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

声に出さず頭の中で考えがちなのです。

一説では頭の中で考える事柄の、

90%がネガティブな内容だと言われています。

頭の中で考えるほど、

部下からの反論を恐れたりと、

自信のなさが出てくるのです。

結果的に頭の中がパンクし、

つい威圧的になってしまいます。

まずはどんな気持ちも、

自分で声に出して受け止めること。

これが現状を変える第一歩です。

「どうしたいのか？」と問いかける

そして自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたいのか？」と問いかけることです。

「どうしたいのか？」の主語は自分自身。

威圧的な言動に悩む時ほど、

自分を主語にできていません。

自分以外の誰かのことを先に考えてしまうのです。

「するべきだ」

「しなければいけない」

「した方がいい」

「して欲しい」

たとえば上記の言葉は、

自分以外の誰かを主語にしている状態です。

部下のことを気にしたり、

周囲の目を気にしているのです。

自分を主語にして問いかけることは、

部下に威圧的な言動を取らないために不可欠です。

大事なのは「習慣化」です

ここまで紹介した２つの方法を使えば、

部下に威圧的な言動を取るのを克服できます。

ですが大事なのは習慣化。

１日や２日実践しただけでは、

根本的な変化にはつながりません。

そもそも部下に威圧的な言動を取ってしまうのは、

今までの仕事の日々で積み重ねられたもの。

自信のなさと向き合いながら、

２つの方法を繰り返し実践することで、

現状が好転します。

三日坊主という言葉がありますが、

三日坊主では過去の自分に逆戻りしてしまいます。

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました！

このコラムの執筆者

伊庭 和高（いば かずたか）

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった５秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』（2023年9月19日号）にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから！」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。