部下が他の人にマウントを取っている!原因と解決策まとめ
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回のテーマは「マウンティング」
これまで5000名以上のお客様の相談に乗って来ましたが、
マウンティングの相談を受けることも多いです。
「部下が立場の弱い人にマウントを取っている」
「やたらマウンティングをしてくる」
仕事ができない部下がマウントを取ることもあれば、
仕事のできる部下が立場の弱い人にマウンティングをすることもあります。
マウンティングをされて良い気分になる人はいません。
職場の人間関係が悪化したり、
マウントを取られた側が仕事を辞める可能性もあります。
これは会社全体にとって損失ですし、
早急に改善する必要があると言えます。
今回はマウンティングを取る部下について、
一般の見地とは異なるぬいぐるみ心理学の見地から解説します。
マウントを取る部下の3つの特徴
まずは一般的に、
マウントを取る部下の特徴を3つ解説します。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
相手と自分を比較する癖がある
相手よりも上のポジションを取ろうとし優位性を自慢したり威圧的な態度を示すこと。
自分が優れていることを相手に認めさせ、優位に立とうとする心理のこと。
これがマウンティングの意味です。
どんな些細なことであっても、
優れている部分を相手に示すことで、
自分が相手より上に立とうとしている状態です。
上下関係をつけようとする意識が、
マウンティングの背景にあると言えます。
相手と自分を比較する癖があると、
マウントを取ってしまうのです。
「仕事ができるかどうか」
「社歴が長いかどうか」
「社員かパートか」
マウントを取る材料は何でも良いので、
自分の優位性を他の人に示そうとしているのです。
現実逃避
これは仕事だけに限らないのですが、
マウンティングをする人は現実逃避をしています。
マウントを取る部下がいた場合、
部下は仕事において現実逃避をしているのです。
仕事ができない現状だったり、
職場の人間関係が上手く築けなかったり、
何かしら課題を抱えているのです。
ですが課題と向き合うことをせず、
マウントを取ることでストレス発散をしている状態です。
周囲からすれば、まさに良い迷惑なのです。
評価されたい
上司や会社に評価されたい気持ちがあると、
周囲にマウントを取る様になります。
「ほら!すごいでしょ!」
「これだけ頑張ったんです!」
マウンティングをすることで、
周囲からの評価を得ようとしている状態です。
心理学には承認欲求という言葉がありますが、
周りからの承認欲求を求めているのです。
構ってちゃんな状態とも言えますし、
自身の承認欲求を満たすために周囲が巻き添えになっていると言えます。
部下がマウントを取る根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
部下がマウントを取る根本的な原因も、
自分の自信のなさなのです。
想像してみてください。
もし部下が自信を持って働いていれば、
そもそもマウントを取る必要はありません。
比較対象を作ったり、
必要以上に周囲にアピールしなくても、
自信を持って働き成果を出せているのです。
自分に自信が持てていないからこそ、
マウンティングをしてしまうのです。
仕事において自信がなぜ大切なのか?
自信を持って働くことができれば、
その分だけ成果も生まれやすくなります。
堂々と自分の意見を伝えられたり、
周りに流されずに決断できたりと、
自信があれば売上アップや信頼構築に直結するのです。
一方で自分に自信が持てなければ、
その分だけ仕事で成果は出なくなります。
自分の意見を上手く伝えられなかったり、
周りの言動に流されやすくなったりと、
常に悩みやストレスを抱き続けるのです。
マウンティングをしてしまう現象も、
自信が持てていないからこそ生まれるものです。
部下が自信を持って働ける様になることが、
仕事のスピードを上げることはもちろん、
仕事で理想の成果を上げることにもつながります。
また周囲に悪影響を与えることもなくなるので、
職場の全員が良い方向に進んでいけるのです。
部下のマウンティングの治し方
ここからはマウントを取る部下の治し方を解説します。
一般的にもよく語られている方法で、
既に部下に実践を促したこともあるかもしれません。
部下に課題を直接指摘する
マウンティングをしている部下は、
向き合う課題から目をそらしている状態です。
現実逃避をしながら、
周囲との比較で自分が優れている点をアピールしている状態です。
つまりマウントを取る部下には、
周囲が見てもわかる程の課題が横たわっています。
1対1で話す機会を作り、
部下の課題を正直に伝えることです。
それ以外の要素で評価を求めてきても、
惑わされずに課題を指摘することです。
「マウンティングには乗らないよ」
「この課題に向き合ってください」
淡々と、そして的確に事実を伝えることで、
「マウンティングをしても無駄だ」と部下が気づけば、
マウントを取ることがなくなっていきます。
課題を指摘しても根本が変わらない
「この方法を試したけど一向に変わらない!」
先ほどの方法を試しても上手くいかない声も、
私の所に多く届いています。
先ほどお伝えした方法は、
「上司から働きかける」方法です。
たとえ上司から機会を作っても、
部下が素直に聞き入れるかどうかはわかりません。
それこそ課題を指摘したことに逆上して、
かえって言うことを聞かなくなる可能性もあります。
あるいはその場では納得した様に見せて、
再びマウントを取り始めることもあります。
どれだけ上司の側が働きかけても、
本人が気づくとは限らないのです。
本質は別のところにある
先ほどもお伝えした様に、
悩みの原因は自信のなさ。
マウントを取る部下には、
メンタル面に根本的な原因があるのです。
部下自身のメンタル面に課題があるので、
部下自身が向き合わないと変化が生まれにくいのです。
上司の側からいくら働きかけても、
部下が自信が持てる様にならない限り、
現状は根本から解決しないのです。
そして非常に大事なことなのですが…
仕事を通して自信をつけさせようとしても、
本当の意味では自信はつかないのです。
「仕事」と「プライベート」という分け方は、
ここ1、2世紀の間で生まれました。
ですが人間の本能的な部分では、
仕事もプライベートも分けられず、自分の人生の時間としてひとまとめにされています。
他の社員にマウンティングを取っている部下は、
プライベートでも似た様な課題を抱えているのです。
それこそプライベートでもマウントを取り、
周囲に煙たがられている可能性が高いのです。
仕事を通して自信をつけさせようとしても、
プライベートも含め本人が自信のなさに向き合わないと、
根本から変化は生まれないのです。
私はぬいぐるみ心理学において、
悩みを解決する本質的な方法を体系化しました。
マウンティングを取ってしまう悩みも解決に向かいますし、
マウントを取らず目の前の課題と向き合える様になります。
またこの方法を素直に実践することで、
仕事におけるあらゆる悩みが解決へと向かいます。
詳細は別の記事で特集していますので、合わせて読んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。