職場で信用できないと言われた【原因や心理背景から解決策まで】
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「あなたのことが信用できない」
この様に同僚から言われてしまったという声は、
私のもとにも寄せられています。
上司や管理職や役員や経営者など、
信用できないと言われること程つらいものはないです。
社内のコミュニケーションが取りにくくなりますし、
仕事にも支障が出てしまいます。
「なぜ職場で信用できないと言われたのか?」
今回は一般の見地とは異なる視点から解説します。
職場で信用できないと言われた原因
信用できないと言われてしまうのは、
大きく4つの原因があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
本音を伝えてくれない
同僚にどう思われるかを気にしたり、
失敗することを怖がったりと、
本音を伝えないと周囲からの信用を失います。
上辺だけで表面的な言葉ばかりで、
都合の良い存在に見られてしまうこともあるのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
本音を伝えない時ほど他人軸で振る舞っています。
自分よりも先に周りのことを考え、
当たり障りない言葉を発してしまうのです。
そして役職が上がっても、
本音が伝えられない人は多いです。
それこそ本音を伝えられないのは、
上司になる前から兆候のあった人もいます。
平社員だった時は、上司や同僚の反応を気にして、
自分の気持ちを抑えて働いていたのです。
それでも周囲から評価され出世したものの、
役職が上がるにつれ誤魔化しきれなくなった状態です。
言うことがコロコロ変わる
その時々で言うことがコロコロ変わる人は、
同僚から信用されなくなってしまいます。
「もう何を信じたら良いかわからない!」と思わせてしまうのです。
自分に自信が持てなかったり、
周りにどう思われるのかを気にしてしまうと、
発言に一貫性がなくなってしまいます。
その場をしのぐことを優先してしまい、
言うことがコロコロと変わってしまうのです。
どれだけ意見がまとまっていても、
同僚の意見を受けてコロコロ反応を変えたりと、
長いものに巻かれようとして信用を失うケースも多いのです。
主張を押し付けてくる
「こうして欲しいのに」
「どうして言う通りにやらないんだ」
この様に自分の主張を押し付けるほど、
同僚からの信用をなくしてしまいます。
攻撃されている様に感じたり、
自分を否定されている様に感じるので、
相手の中で不満が積もってしまうのです。
どれだけ頑張っても評価されない
「この人の元では働けない…」
表面上は問題なく接してくる部下であっても、
裏で不満を溜め込んでいるケースは多いのです。
また部下の意見を聞こうとせず、
自分の話ばかりし続けてしまう人にも、
この傾向は見られます。
特に管理職など部下をまとめる立場の人は、
注意が必要なポイントです。
信用できないと思われる原因は自信のなさ
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
信用できないと思われてしまうのも、
自分の自信のなさが原因です。
本音を言えなかったり、
言うことがコロコロ変わったり、
主張を押し付けてしまうのも、
自分に自信が持てていないからです。
自分に自信があれば、
周りを気にせず堂々と振る舞いながら、
周囲の意見も尊重できる様になるのです。
「自分はこの仕事に向いてないのでは?」
「そもそも力不足なのでは?」
「上司として失格なのでは?」
同僚に信用できないと思われた時に、
頭の中に浮かびやすい言葉です。
役職からの降格を願い出たり、
思い切って転職すれば、
一時的には楽になるでしょう。
ですが悩みに正面から向き合わないと、
形を変えて似た様な悩みが繰り返されてしまうのです。
環境を変えても根本的には何も変わらないのです。
「転職先でも似た様な悩みを抱いている」
「異動したのに同僚から信用されないままだ」
こうした声も私のもとに寄せられています。
また環境を変えたとしても、
一度失った自信は戻りません。
ショックや後悔を引きずったりと、
仕事に悪影響を及ぼしてしまうのです。
「また上手くいかないのでは…」と思うと、
新たな環境でも同じ問題を引き起こしてしまいます。
信用できないと言われた現状を今から変えるために
自分が変われば状況は変わります。
信用できないと思われていたとしても、
今この瞬間から自分と向き合い行動すれば、
自信を持って働ける様になるのです。
「知識や資格を身につけることで自信を持とうとした」
「でも根本的には何も変わっていなかった」
過去にお客様から寄せられた声です。
どれだけ外側から自信をつけようとしても、
本当の意味で自信はつかないのです。
一時的には自信がつくことはあっても、
それが長続きしないのです。
メッキがはがれてしまうかの様に、
周囲にすぐ見破られてしまいます。
大事なのは、自分の心の内側から、
いつでも自信のある状態を作り出すこと。
外から自信をつけようとしなくても、
自信を持って働くことはできます。
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。