大丈夫しか言わない部下の3つの心理背景を徹底解説!
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回のテーマは業種を問わず、
多くの方から相談を受ける内容です。
「何を聞いても大丈夫としか言わない」
「部下が何を考えているのかわからない」
管理職や経営者など、
多くの人が抱く悩みの1つです。
「大丈夫」が多い人の大丈夫ほど、
心配なものはありません。
何を考えているのかわからず、
疑問や不信感を抱いてしまうこともあります。
このまだと仕事でトラブルが起こる可能性があったり、
コミュニケーションが上手くいかなかったりと、
何かしら問題が発生しやすいのです。
そこで今回は一般の見地とは異なる視点で、
大丈夫しか言わない部下の心理背景を解説します。
大丈夫しか言わない部下の特徴
「なぜ大丈夫しか言わないのか?」
大きく3つの原因に分けられます。
どちらか1つに当てはまることもあれば、
両方に該当することもあります。
部下がどんなことを考えているのかを、
詳しく解説していきます。
失敗するのを過度に恐れている
「仕事でミスしたらどうしよう…」
「怒られたらどうしよう…」
「資料に誤字脱字があったらどうしよう…」
この様に失敗を恐れるほど、
取り繕う場面が増えてしまいます。
完璧にやろうと思えば1つの仕事に時間がかかり過ぎ、
残業や土日出勤などにつながることもあります。
あるいは失敗するのを恐れるあまり、
上手くいっていなくても「上手くいってる」と報告することもあります。
失敗を恐れるあまり、
表面的な仕事に終始してしまうので、
その分だけ取り繕って良い報告をしてしまうのです。
その結果、「大丈夫」という言葉が口癖になってしまいます。
周りからの評価を気にしている
評価を気にするほど取り繕ってしまう様になります。
「評価が下がらない様にしなきゃ」
「評価される様にしないと」
大丈夫ですと伝えるのは、
どこかで自分を良く見せようとしています。
周囲に好印象を与えようとして、
取り繕った自分を見せてしまうのです。
自分の考えに気づいていない
実は部下自身が、
自分の考えに気づいていないこともあります。
「何がしたいのかわからない」
「自分の気持ちがわからない」
こうした気持ちを抱いている人ほど、
自分の気持ちがわからないまま働いているのです。
また周りの反応を気にして働くほど、
自分で自分の考えがわからなくなってしまいます。
そのため何かを聞かれても意見が出ず、
「大丈夫です」と誤魔化しているのです。
大丈夫と言ってしまう根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
大丈夫だと言ってしまう原因も、自分の自信のなさなのです。
自信がないから失敗を過度に恐れたり、
周りの評価が気になってしまうのです。
そしてここが重要なポイントなのですが
人間関係は自分と相手がいて成り立っています。
お互いが関わっていることなので、
どちらか片方にだけ原因があることはあり得ないのです。
大丈夫ばかり言う部下がいる状況についても、
部下と上司のそれぞれに原因があります。
この点を自覚せず部下にばかり原因を求めても、
根本的には何も解決しません。
すべての悩みの原因は自信のなさであり、
自分の自信のなさが原因で部下が大丈夫ばかり言う様になることもあります。
「自分には具体的にどんな自信のなさがあるのか?」
3つ紹介します。
部下にどう思われるかを気にしている
「これを言ったらどう思われるのか…」
「反発されたらどうしよう…」
「部下の方が仕事ができるのでは…」
この様に部下の反応を気にしていると、
部下も取り繕って関わる様になります。
部下の目線に立てば、
どこか距離を感じてしまうのです。
結果として上司への関わり方がうわべだけになるのです。
上司が意見を言わなかったり、
自分の気持ちを抑えて振る舞っていることで、
取り繕ってしまう部下を作り出してしまうのです。
自分で自分を責めている
「何で仕事ができないんだ…」
「良い成果物が出せない…」
上司が自分を責めている様子は、
部下にも伝わっています。
「どこか頼りないな」
「何も話してもしょうがないな」
部下に自信のなさが周囲にも伝わってしまうのです。
何か聞かれても「大丈夫です」と言われ、
適度な距離感を作られてしまいます。
高圧的に接している
部下にキツく当たったり…
必要以上に部下をいじったり…
部下を叱ることが増えたり…
高圧的に接してしまえば、
部下も萎縮してしまいます。
「言うことを聞かないのは許さない」という姿勢が、
かえって部下の反発を招いてしまうのです。
ここでポイントになるのは、
高圧的な言動を取る人の中には、
自分が高圧的な言動を取っている自覚がないこともあるのです。
「これが普通だ」
「全然高圧的ではない」
この様に思いながら振る舞うことで、
部下を萎縮させてしまうのです。
高圧的かどうかは、自分が決めるのではなく相手が感じることなのです。
関わり方を変えても心を開くわけではない
「自分自身に原因があるのでは?」
この意識を持つことは大切です。
どれだけ部下を変えようとしても、
自分が変わらなければ現状は変わりません。
「自分が変われば、結果として相手も変わる」
私が多くのお客様と関わる中で導き出した結論です。
相手を変えることはできませんし、
相手の行動をコントロールもできません。
ですが自分を変えることは、自分の意思でいくらでもできます。
自分が変われば自分の言動も変わるので、
それを受けた相手の反応も変わります。
部下にどう思われるか気にしなくなったり、
自分自身を責めなくなったりするのです。
だからこそ、まずは自分自身が変わりましょう。
悩みの原因である自信のなさと向き合い行動すれば、
部下が大丈夫ばかり言う現状は変えられます。
私は自信のなさを克服し、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。