オンライン接客がメンタルをやられる3つの原因!職場全体での改善法とは?
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回はオンライン接客時のメンタルケアについて解説していきます。
オンライン接客に関する相談は、
私のもとにも数多く寄せられています。
本人から相談が寄せられることもあれば、
管理職などマネジメント層から相談が寄せられることもあります。
2020年にコロナが流行してから、
対面での接客が物理的に難しい状況が生まれました。
それと同時にzoom等のオンラインツールが普及し、
オンラインで人と関わることが日常化しました。
こうした流れの中で、
各業界でもオンラインで接客を行う流れが生まれています。
お互いに顔が見える形で、
画面上でお客様と対話をしながら、
必要に応じて商品を進めたりフォローアップを行う様になったのです。
オンラインでの接客を実施すれば、
場所や条件を問わずお客様にアプローチできるメリットもあります。
一方でオンラインならではの難しさもあり、
対面とは違った配慮も必要になります。
私の専門はメンタルヘルスですが、
オンライン接客を実施する中で、
従業員のメンタルに不調が生まれやすくなることがあります。
対面の接客時よりも、
メンタルケアに一層気を使っていかなければならないのです。
オンライン接客における従業員のメンタルヘルスについては、
私も企業研修や個別の相談を通してお伝えしてきました。
今回はオンライン接客について、
メンタルをやられてしまう原因を詳しく解説します。
なぜオンライン接客だとメンタルをやられるのか?
オンライン接客をするとメンタルに影響が出るのは、
大きく3つの原因に分けられます。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
お客様の顔が見えないことによるストレス
対面の接客時とは異なり、
オンラインだと目の前でお客様と関わることはできません。
画面越しに関わることができても、
実物を拝見することはできないのです。
リアルにお客様と関わっていれば、
お客様の微妙な変化にも気づきやすいでしょう。
「険悪な雰囲気になってきたな…」
「この言葉は避けた方が良かったかな…」
お客様の微妙な変化に気づければ、
クレームやトラブルを未然に防ぐこともできます。
ですが画面上のコミュニケーションだと、
どうしても微妙な変化までは読み取れないのです。
五感をフルに使うことができず、
結果的にミスコミュニケーションが生まれ、
予期せぬクレームやトラブルを引き起こしてしまうのです。
実際、私もオンライン上でお客様と毎日の様に関わりますが、
対面時と比較すればお客様の微妙な変化は読み取りにくくなっています。
またオンライン機器を使う上で、
余計な気を使うこともあるでしょう。
「声が上手く聞こえない」
「画面の共有がスムーズにできない」
「急に画面が固まってしまった」
対面の接客では起こり得ない現象であり、
商品の説明やお客様へのヒアリング以外に気を使わなければならないのです。
しかも厄介なことに、
お客様にオンライン機器のトラブルの原因あることも多いのです。
通信環境が悪かったり、
端末の調子が悪かったりと、
お客様の原因で上手く接客できないこともあります。
もし上手くコミュニケーションが取れなければ、
その分だけお互いにストレスもたまります。
お客さに訴求する説明ができなかったり、
クレームやトラブルを引き起こしかねないのです。
理不尽なクレームによるストレス
これは対面の接客にも言えることですが、
オンラインでは余計なクレームやトラブルを生み兼ねません。
もちろんお客様に配慮した対応をすれば、
その場を丸く収められるでしょう。
ですがオンラインだと直接関われないため、
こちらの気持ちがお客様に届きにくい欠点があります。
対面時と同様に謝罪の気持ちを伝えているのに、
オンラインでは事態が収集しないこともあるのです。
またその場を上手く乗り切れても、
モヤモヤした気持ちは心の中に残り続けます。
「怒ったお客様への対応マニュアル」
「クレーム対応フローチャート」
これらは事前に学んだ上で接客するでしょうし、
その場を上手くまとめることはできるでしょう。
ですがその場を上手くまとめても、
クレームやトラブルによって生まれた心の傷は消えません。
「怒られてショックだった…」
「上手く対応できず悲しかった…」
「翌日も昨日のトラブルを引きずっている…」
モヤモヤした気持ちを引きずっていれば、
仕事にもネガティブな影響が及びます。
その場を一時的に乗り切れても、
メンタルケアの方法を学び実践できなければ、
モヤモヤした気持ちを心の中にため込んでしまいます。
うつ病の様に心の健康を崩してしまったり、
休職や離職につながったり、
仕事に前向きに取り組めなくなるのも、
メンタルケアができていないからです。
気軽に相談や雑談ができない
オンラインの普及によって、
従業員同士が関わる機会も以前よりは減少しました。
以前までなら同僚が励ましたりしながら、
従業員のメンタルケアもできたでしょう。
軽く雑談をしながら気分転換したり、
情報交換をして仕事にも活かせていたでしょう。
ですがテレワークやシフト勤務も進んでおり、
同僚が自然と集まる機会も減っています。
上司との面談もオンラインで完結することもあり、
悩んでいる従業員と綿密なコミュニケーションが取れないのです。
自分で自分のメンタルケアができる様になる
ここまでお伝えした様に、
オンライン接客時においてはメンタルケアが重要です。
つらい状況が続けばメンタル的な不調となって現れてしまいます。
そしてここで大事なのは、
「自分で自分のメンタルケアができる様になること」
私が研修や個別の相談で解説しているのは、
「自分で自分のメンタルケアができる様になる方法」です。
誰かに話を聞いてもらえれば、
一時的に気持ちもスッキリするでしょう。
ですが誰かと関わる機会も減っていますし、
自発的に相談をしない従業員もいます。
また組織内でも、従業員のメンタルケアに割ける時間に限りはあるでしょう。
それこそ上司との関係にストレスを抱えていれば、
そもそも相談しようと思えないのです。
「苦手な上司だから相談できない」
こうした声も一定数あるのです。
自分で自分のメンタルケアができる様になれば、
ストレスをため込み続けずに関われる様になります。
モヤモヤした気持ちを自分で消化でき、
早く立て直すことができます。
悩みを自分の中で抱え込むことがなくなるので、
精神面で不調になるまで引きずらなくなります。
自分で自分のメンタルケアができれば、
従業員がそれぞれ自発的にメンタルケアできるので、
上司に必要以上の負担がかかることもありません。
だからこそ研修時にメンタルケアの内容を盛り込むことが重要なのです。
企業向け研修では、
自分で自分のメンタルケアをするための3ステップを解説し、
ワークを通して理解を深めていきます。
もちろん具体的な内容については、
個々の状況やニーズに合わせてカスタマイズしています。
「メンタルヘルスの内容を研修に盛り込むことを検討している」
「オンライン接客の従業員のメンタルケアについて、良い方法を探している」
こうした場合はお気軽にご相談いただけたらと思います。
過去の実績や具体的な内容などもお伝えしながら、
研修内容の骨格を一緒に作っていければと思います。
また私は『人事担当者のためのメンタル支援ハンドブック』を制作しました。
社員のメンタルヘルスに悩む
人事担当者や経営者の方は必見です。
私が企業研修でお伝えしている内容を、
包み隠さず公開しています。
社員がメンタル的な悩みを抱え、
退職を決断するケースもあります。
メンタル不調の背景を解説し、
どうすれば良いのか具体的な解決策もまとめています。
4000名以上の指導実績を元にした、
社員のメンタルヘルスの全く新しい方法です。
無料でダウンロードできるので、
こちらから詳細をチェックしてみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。