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わざと仕事を属人化する社員の心理とは?原因と対策まとめ





こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

「属人化している仕事がある」と悩む人は多いです。

 

特にマネジメントをする上司の方にとっては、

仕事が属人化するとデメリットの方が多いです。

 

属人化した仕事を担当する社員が退職すれば、

途端に仕事が回らなくなるでしょう。

 

退職までいかずとも長期の休みや欠勤など、

属人化した社員の行動に影響を受けやすいのです。

 

そして意外と知られていませんが、

わざと仕事を属人化させる社員もいます。

 

今回は独自の視点から、

わざと仕事を属人化させる社員の心理背景と対策をお伝えします。




なぜ仕事をわざと属人化させるのか?

 

仕事をわざと属人化させる社員には、

3つの心理背景があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

自分に自信がない

自分に自信がない人ほど、

仕事を属人化させる傾向があります。

 

自分にしかできない仕事を作り出せば、

会社の中で自分の居場所を作り出せます。

 

どれだけ自信がなくても、

属人化すれば周囲から頼られたり、

仕事の相談を受けることもできるでしょう。

 

仕事を属人化させることで、

自信のない自分を隠しているとも言えるのです。

 

一方でそもそも自信のある人は、

仕事を属人化させようと思いません。

 

属人化させなくても仕事ができたり、

前向きに仕事に取り組めているので、

そもそも属人化にこだわっていないのです。

 

有利な条件を引き出す

仕事を属人化することで、

有利な条件を引き出そうと考える人もいます。

 

有給の申請や待遇の改善、

あるいは職場内での扱われ方などで、

属人化させた仕事を人質にしている様なものです。

 

「この仕事は私にしかできない」

「急に私がいなくなったら大変なことになる」

「だから有利な条件を提示して欲しい」

 

こうした思考になるのです。

 

楽をしたい

そもそも仕事で楽をするために、

属人化させる人もいます。

 

属人化してしまえば、

自分の裁量で仕事を進めるでしょう。

 

また周囲から見ても、

仕事をサボっているのかどうかはわかりません。

 

自分のペースで働きつつ、

周りからも特に何も言われないので、

仕事を属人化させる人もいるのです。

 

属人化の何が問題なのか?

仕事が属人化すれば、

短期的にはメリットもあります。

 

特定の人だけが担当する仕事になるので、

生産性や能率も上がるでしょう。

 

ですが長期的に見れば、

デメリットも多いのです。

 

特定の社員しか仕事ができないので、

良くも悪くも社員に依存した状態です。

 

急な体調不良や休みによって、

他の仕事にも大きな影響が出てしまいます。

 

属人化している仕事について、

他の社員には引き継ぎしていないことが多いです。

 

もし何かの理由で退職されてしまえば、

仕事が進まなくなるリスクもあるのです。

 

1年、2年単位では問題なくても、

会社を長く存続させていこうと思えば、

できる限り属人化をなくすことが不可欠なのです。

 

属人化を防ぐための方法

 

ここからは仕事の属人化を防ぐ方法を、

2つ解説します。

 

順番に見ていきましょう。

 

トップダウンで業務分担を変える

実はこれが一番効果的。

 

経営者や管理職など、

上司がトップダウンで業務分担を変えるのです。

 

年度の変わり目などを狙って、

業務分担を変えてしまいましょう。

 

属人化している社員だけを変えると、

「どうして?」と不満や疑念につながることもあるので、

何人かの業務分担を変えられれば理想的です。

 

「ジョブローテーションを進めるから」

「様々な業務を経験して欲しいから」

 

理由は何でもいいので、

トップダウンで業務分担を変えることで、

仕事の属人化を防ぎましょう。

 

引き継ぎ資料の作成を求める

わざと仕事を属人化する社員ほど、

「引き継いでください」と指示しても、

あれこれ理由をつけて引き継がないことが多いです。

 

後輩社員をつけて引き継ぎをお願いしたが、

全然引き継がれていないということもあるのです。

 

とはいえ引き継ぎがなければ、

ますます属人化が進むだけです。

 

そこでポイントになるのが、

引き継ぎ資料の作成を指示すること。

 

もちろん後輩社員へ引き継いでも良いですし、

後で誰が見てもわかる様な資料を作らせても良いです。

 

そして引き継ぎ資料の作成を、

評価対象にすることも伝えるのです。

 

意図的に仕事を属人化させているので、

評価対象になると明確に伝えなければ、

引き継ぎを進めようとしないでしょう。

 

「今月中に作成してください」

「もちろん評価にも含めます」

 

この様に期限を決めた上で、

評価することも伝えてください。

 

これも評価対象にする。

かつ、期限を決めて行う。

 

特に自信がなくて仕事を属人化する社員は、

評価にすると言えば承認欲求を満たすことにもつながり、

気分良く引き継ぎを進めてくれるでしょう。

 

まとめ

わざと仕事を属人化する社員の心理背景を、

今回は解説しました。

 

仕事の属人化を放置していても、

長い目で見て会社にメリットはありません。

 

今からできる2つの対策を紹介したので、

さっそく取り組んでみてください。

 

また私は仕事の悩みを解決するための、

無料メール講座も実施していますので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






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このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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