部下が五月病に！心理背景や原因を解説！抜け出し方のヒント

こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

今回のテーマである五月病は、

業種や年齢を超えて多くの方から寄せられます。

「部下が五月病になってしまったのでは？」

この様に悩む上司の方も多いです。

気持ちが落ち込んだり、

仕事のモチベーションが上がらず、

憂うつになることもあります。

食欲がなくなったり、

人生に意味を見出せなくなることもあります。

「五月病」という言葉ですが、

五月だけでなく１年中起こり得るのです。

五月病を放置したままだと、

仕事にもネガティブな影響が出ます。

今回は独自の切り口で、

部下が五月病になる原因と解決策をお伝えします。

部下が五月病になる４つの原因

部下が五月病になるのは、

４つの原因があります。

どれか１つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

燃え尽き症候群

「目標は達成してしまった」

「大きなプロジェクトを乗り切った」

この様に目標を達成したことで、

燃え尽きてしまうことがあります。

負荷のかかる仕事をしているほど、

あるいは大きな案件を対応しているほど、

やり遂げた時の充実感はものすごいです。

その反動で仕事へのモチベーションが上がらなくなってしまいます。

気持ちが満たされたことで、

それ以上何を目指せばいいかわからなくなるのです。

仕事に取り組む気力がなく、

次第に憂うつな気持ちも生まれるのです。

周りに気を使いすぎている

同僚やクライアントなど、

周りに気を使いすぎている部下は意外といます。

周りの評価や反応を気にしたり、

嫌われない様に意識するほど、

自分の気持ちを抑え込む様になります。

大事な場面で意見が言えなかったり、

堂々と振る舞うことができないケースもあります。

たとえその場は上手く乗り切れても、

自分を犠牲にして仕事をするので、

次第に疲れてしまいます。

仕事が嫌になったり、

メンタル的な疲れが蓄積し、

五月病になってしまうのです。

仕事をやらされている

特に主体的に働いていない部下ほど、

この原因が当てはまります。

言われたことや求められた仕事を頑張っても、

評価されたりお給料はもらえます。

ですが仕事をやらされている様に感じるほど、

モチベーションが持続しません。

どこかで緊張の糸が切れてしまい、

五月病になってしまうのです。

「何のために働いているのか？」

「この先も今の仕事をしたいのか？」

虚無感が心の中で生まれ、

仕事に気持ちが向かなくなるのです。

仕事に追われている

常に仕事に追われていると、

心は限界を迎えてしまいます。

朝から晩までやることが多く、

息つく暇がないのです。

「やるべきだ」

「やらなきゃ」

「やった方がいい」

仕事に追われる部下ほど、

これらの言葉が口癖になっています。

優秀な部下ほど任される仕事も多く、

心身に負荷がかかっています。

もちろん目の前の仕事はこなせますし、

実際に成果を挙げることもできますが、

自分の気持ちを犠牲してしまうのです。

どこかでガス欠を起こし、

疲れが爆発してしまうことがありますが、

五月病もその１つなのです。

現状を放置するとどうなるか？

五月病の現状を放置しても、

働き続けることはできます。

ですが現状に向き合わなければ、

必ず大きな問題が発生します。

たとえば部下の心身に不調が発生するかもしれません。

五月病が進行するほど、

うつ病になったりとメンタルを崩すこともあります。

休職や離職につながったり、

職場全体に悪影響が生まれます。

現実逃避では変わらない

五月病でつらい状況を解消しようと、

現実逃避の行動に走る部下もいます。

お酒を飲みに行ったり、

ギャンブルに走ったり、

衝動買いをしたりと、

ストレス発散をするのです。

ですがストレス発散をしても、

五月病の原因は解決していません。

マイナスとゼロを往復する様に、

根本的な解決につながらないのです。

悩みの根本原因は自信のなさ

私はお客様に対して、

仕事の悩みの根本原因は自信のなさだと解説しています。

部下が五月病に悩む状況も、

部下の自信のなさが背景にあります。

たとえ普段は自信を持って仕事をしていても、

特定の場面で自信がなくなる部下もいるのです。

自信がない時ほど、

周りに気を使いすぎてしまいますし、

無理して仕事に追われる状況を作ってしまいます。

主体的に働くこともできず、

やらされている感覚が生まれやすくなります。

結果として自分自身を大切にできず、

精神的なつらさを蓄積してしまうのです。

うわべだけの自信ではなく、

本当の自信をつけることが、

現状を好転するポイントなのです。

部下を変えることはできない

「五月病になった部下にどう接すればいいのか？」

こうした質問も多いのですが、

そもそも部下を変えることはできません。

これは仕事以外のすべてのことにも言えますが、

相手を変えることはできないのです。

ですが自分の言動を変えることは、

今この瞬間からできます。

自分が変わることで部下への接し方が変わり、

結果として部下の変化を促すこともできます。

私は自信のなさを克服し、

本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました！

このコラムの執筆者

伊庭 和高（いば かずたか）

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった５秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』（2023年9月19日号）にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから！」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。