部下を傷つける上司の4つの特徴!現状を好転させるには?
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「部下を傷つけてしまった…」
「今後どう接すれば良いかわからない…」
こうした声は業種や立場を超えて、
上司の方からよく寄せられます。
部下との関係が悪化するだけでなく、
同僚にも悪影響を与えてしまったりと、
仕事がスムーズに進めにくくなります。
傷ついた部下が引きずってしまえば、
休職や退職につながることもあるのです。
いずれにせよ現状を放置しても、
良い方向へ進まないことは確かです。
今回は一般の見地と異なる独自の視点から、
部下を傷つける上司の原因や心理背景を解説します。
なぜ部下が傷ついてしまったのか?
部下が傷ついてしまった理由は、
大きく4つに分けられます。
上司に悪意がなくとも、
部下が傷ついてしまうことはあるのです。
どれか1つの理由に当てはまることもあれば、
複数の理由に該当することもあります。
正当に評価されなかった
「これだけ頑張っているのに…」
「後輩の方が評価されている気がする…」
自身の仕事ぶりが正当に評価されていないと感じると、
部下は傷ついてしまいます。
部下の中での自己評価と、
上司の評価が一致していない時に起こります。
一生懸命仕事をしているものの、
それに見合った評価が得られていないと感じれば、
部下は嫌気が差してしまうのです。
上司に心を開かなくなったり、
仕事のモチベーションが下がってしまいます。
個人攻撃をされた
当然ながら個人攻撃をされれば、
部下は傷ついてしまいます。
仕事の失敗を自分のせいにされたりすれば、
誰だって面白くはありません。
「上司だって確認を怠ったじゃないか…」
「後輩のミスは指摘しないのか…」
この様に不満や怒りが積み重なります。
たとえ上司に意図がなくても、
個人攻撃をされたと受け取る部下はいます。
ダメ出しばかりされている
できない点ばかり指摘されたりと、
ダメ出しが増えるほど部下は傷つきます。
ダメ出しは期待の裏返しとも言いますが、
ダメ出しが増えるほど部下はショックを受けます。
上司に報告へ行くのも萎縮したり、
何を言われてもマイナスにしか受け取れなくなってしまいます。
これでは信頼関係も崩れますし、
良いことは何もありません。
必要以上にいじられる
最近では部下をいじる上司もいます。
愛情を込めたいじりであっても、
部下が傷ついていることはよくあります。
そして上司がいじる様になると、
それを見た同僚も部下をいじる可能性があります。
職場の居心地が悪くなってしまい、
傷つく場面も増えてしまうのです。
部下を傷つけるとどうなるか?
ここまで部下が傷つく原因を解説しましたが、
傷ついた部下はどうなってしまうのでしょうか?
3つの結末を紹介しますが、
どの結末になっても良いことはありません。
仕事の生産性が下がる
傷ついたまま働けば、
当然ながら仕事の生産性は下がります。
ショックな気持ちを引きずり続け、
仕事が手につかないこともあります。
上司に何か言われることを過度に恐れ、
仕事のスピードも落ちてしまいます。
何より傷ついた状態では、
仕事のモチベーションも高まらないのです。
部署全体に悪影響を与える
そして傷ついた部下の存在は、
部内に悪影響を与えます。
部下がネガティブな噂を流すこともあれば、
周囲が見ても違和感を抱くこともあります。
「次は自分に降り掛かるのでは?」と、
傷つくのを恐れる部下が他にも出るかもしれません。
上司の言動を気にして、
職場の雰囲気が悪くなることもあるのです。
部下が休職・退職する
そして傷ついた部下は、
休職や退職を選択しやすくなります。
傷ついた気持ちを自分の中で抱え、
限界が来ると爆発してしまいます。
メンタルの不調を訴えることもあれば、
環境を変えるために退職することもあります。
傷ついた気持ちは消えません。
部下の心の中で限界を迎えた時に、
何らかの形で行動へと現れるのです。
場合によってはハラスメントに関わることもあるのです。
部下を変えても傷つけ続けてしまう
ここで大事なのは、部下のせいにしないこと。
実は部下を傷ついてしまう上司の中には、
「自分は悪くない」と思い込む人もいます。
ですが冷静に考えれば、
人間関係は自分と相手がいて成り立ちます。
どちらか一方だけが悪いことはあり得ないのです。
「もし自分にも原因があるとしたら何だろうか?」
この問いかけをすることが、
部下を傷つけてしまう現状を好転させる秘訣です。
そして私がよくお客様に伝えるのが、
「悩みは形を変えて繰り返されること」
傷ついた部下がいなくなっても、
新たに別の部下を傷つけてしまうのです。
異動したり昇進したとしても、
部下を傷つけてしまう状況は繰り返されます。
そしてどこかのタイミングで、
大きな問題に発展してしまうのです。
部下を変えることはできない
そしてどれだけ頑張っても、
部下を変えることはできません。
「傷つかない様に部下を変えること」は、
何をどうしてもできないのです。
相手の言動は相手次第であり、
自分にはコントロールできません。
大事なのは、まずは自分が変わること。
上司が変わることに意識を向けることが、
現状を好転させる鍵です。
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
そして部下を傷つけてしまう様に、
部下との関わりに悩む上司が絶対知っておくべき心理背景も以下でまとめています。
◯:部下との関わりに悩む上司が絶対知っておくべき心理背景
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。