口答えする部下の心理背景!自信のなさが原因です
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回のテーマは業種を問わず、
多くの方から相談を受ける内容です。
「よく口答えをする部下がいる」
「どうすれば良いか扱いに困っている」
管理職や経営者など、
多くの人が抱く悩みの1つです。
口答えをする部下の存在に、
ストレスを抱き続けることもあるでしょう。
他の部下にも示しがつかなくなったりと、
職場全体に悪影響が及ぶこともあります。
だからといって現状を放置すれば、
周りにもネガティブな影響が出てしまいます。
「いっそのことクビにしたい!」という声も聞こえます。
そこで今回は一般の見地とは異なる視点で、
口答えをする部下の心理背景を解説します。
口答えをする部下の特徴
「なぜ口答えをするのか?」
大きく2つの原因に分けられます。
どちらか1つに当てはまることもあれば、
両方に該当することもあります。
部下がどんなことを考えているのかを、
詳しく解説していきます。
自分の方が上だと考えている
自分の方が仕事ができると思っていたり、
立場が上だと感じている部下は口答えをします。
上司と部下と関係性は明確なものの、
「自分の方が上だし…」と思っていれば、
態度や言動に現れてしまうのです。
もし普段から仕事ができる部下なら、
つい自分の実力を過信してしまうこともあります。
上司と部下で仕事内容が違えば、
どちらが優秀かを比較することは一概にできません。
ですが普段から仕事ができるからこそ、
つい自分の実力を過信してしまうこともあります。
また上司の方が仕事ができる場合にも、
嫉妬やプライドなど余計な感情が影響し口答えをすることもあります。
構って欲しい
口答えをする部下のことは、
上司も必ず気にするでしょう。
あるいは上司が気にしなくても、
周りの同僚は気にしてしまいます。
これこそが部下の狙いで、
自分に気を引いたり注目を集めるために、
口答えをしてしまうのです。
これは決して仕事だけに限らないのですが、
問題行動を取る人の背景には「構って欲しい」心理があることも。
問題行動を取れば周りは逆の意味で注目するので、
構って欲しい欲求を満たせるのです。
何かにつけて口答えをすることで、
周りからの注目を集められると考えているのです。
口答えをする根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
口答えをする原因も、
自分の自信のなさなのです。
自分の方が上だと考えたり、
構って欲しいと考えてしまうのも、
部下の自信のなさが背景にあるのです。
どんな人にも自信のなさはあります。
たとえ仕事ぶりが優秀な部下でも、
自信のなさはあるのです。
そしてここが重要なポイントなのですが
人間関係は自分と相手がいて成り立っています。
お互いが関わっていることなので、
どちらか片方にだけ原因があることはあり得ないのです。
部下が口答えをする状況についても、
部下と上司のそれぞれに原因があります。
この点を自覚せず部下にばかり原因を求めても、
根本的には何も解決しません。
すべての悩みの原因は自信のなさであり、
自分の自信のなさが原因で口答えされてしまうこともあるのです。
「自分には具体的にどんな自信のなさがあるのか?」
3つ紹介します。
部下にどう思われるかを気にしている
「これを言ったらどう思われるのか…」
「反発されたらどうしよう…」
「部下の方が仕事ができるのでは…」
この様に部下の反応を気にしていると、
自分を抑えて関わる様になります。
部下の目線に立てば、
何をしても許されると勘違いしてしまうこともあります。
結果として上司への関わり方が強めになり、
口答えをする様になるのです。
上司が意見を言わなかったり、
自分の気持ちを抑えて振る舞っていることで、
口答えをする部下も現れてしまうのです。
自分で自分を責めている
「何で仕事ができないんだ…」
「良い成果物が出せない…」
上司が自分を責めている様子は、
部下にも伝わっています。
「自分の方が仕事ができるのに…」と、
部下に勘違いをさせてしまうこともあるのです。
「自分が悪いのでは?」と考えがちな人ほど、
自信のなさが周囲にも伝わってしまうのです。
部下からの言葉もキツくなりがちになり、
口答えされる状況を作ってしまうのです。
高圧的に接している
部下にキツく当たったり…
必要以上に部下をいじったり…
部下を叱ることが増えたり…
高圧的に接してしまえば、
部下も反発します。
「反抗的な態度は許さない」という姿勢は、
かえって部下の反発を招いてしまうのです。
ここでポイントになるのは、
高圧的な言動を取る人の中には、
自分が高圧的な言動を取っている自覚がないこともあるのです。
「これが普通だ」
「全然高圧的ではない」
この様に思いながら振る舞うことで、
部下からの反発を招いてしまうのです。
高圧的かどうかは、自分が決めるのではなく相手が感じることなのです。
関わり方を変えても心を開くわけではない
「自分自身に原因があるのでは?」
この意識を持つことは大切です。
どれだけ部下を変えようとしても、
自分が変わらなければ現状は変わりません。
「自分が変われば、結果として相手も変わる」
私が多くのお客様と関わる中で導き出した結論です。
相手を変えることはできませんし、
相手の行動をコントロールもできません。
ですが自分を変えることは、自分の意思でいくらでもできます。
自分が変われば自分の言動も変わるので、
それを受けた相手の反応も変わります。
部下にどう思われるか気にしなくなったり、
自分自身を責めなくなったりするのです。
だからこそ、まずは自分自身が変わりましょう。
悩みの原因である自信のなさと向き合い行動すれば、
部下に口答えされる現状は変えられます。
私は自信のなさを克服し、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。