上昇停止症候群の心理的原因は２つ！【根本的な対策とは？】
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回のテーマは上昇停止症候群。
職場での出世を目標にして必死で仕事に励み、出世街道を走りつづけてきた人が、
ある日ふと、これ以上出世できないことに気づき、むなしさに襲われてやる気を失ってしまう状態のこと。
これが上昇停止症候群です。
さまざまな業種の方から、
上昇停止症候群について相談を寄せられることがあります。
むなしさに襲われやる気を失ったままだと、
何のために働いているのかわからなくなります。
メンタル不調の原因にもなりかねませんし、
放置していて良いことはないのです。
今回は一般の見地とは異なる独自の視点で、
上昇停止症候群の原因と対策をお伝えします。
上昇停止症候群の心理的原因
「なぜ上昇停止症候群になるのか？」
これ以上出世できないことも１つですが、
今回は心理的な原因に着目します。
２つの心理的原因を紹介しますが、
どちらか１つに当てはまることもあれば、
両方に該当することもあります。
レールの上を歩んできた
上司に言われるまま仕事をこなしたりと、
レールの上を歩むかの様に働いてきたことで、
上昇停止症候群になるケースは多いです。
どれだけ頑張っても、
これ以上先のレールがないことを悟るので、
むなしさに襲われてしまうのです。
たとえ自分を犠牲にしてでも、
与えられた仕事を丁寧にこなしたり、
上司の指示に忠実に働いている人ほど、
ふとした瞬間に上昇停止症候群になりやすいです。
そしてこの原因は仕事だけに限らず、
人生でレールの上を歩んできた人ほど発生しやすいです。
親の言うままに勉強や受験をし、
世間体や一般論に素直に従ったりと、
自分以外の他者を気にしている人ほど陥りやすいのです。
本当の意味で主体的に人生を歩めておらず、
受け身の姿勢で頑張り続けてきたことが、
上昇停止症候群にもつながってしまいます。
完璧主義
「完璧に仕事をやらなきゃ」と完璧主義の人ほど、
上昇停止症候群にも陥りやすいです。
完璧に仕事をやることが出世と結びついている状態です。
これ以上出世できないと悟るのは、
自分の中で求めていた完璧な基準を達成できない状態。
ある意味、燃え尽きてしまうのです。
完璧主義な人ほど自分を追い込み過ぎるので、
その反動で急にやる気がなくなってしまいやすいです。
どう対策すれば良いのか？
「出世以外の仕事のやりがいを見つけること」
上昇停止症候群を抜け出す上で大切なことです。
どれだけ出世を目標にしても、
もうこれ以上は出世できないと悟っているならば、
出世を目標にし続けるのをやめることです。
私はよく、すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自信のなさに直面した時に、
あらゆる悩みが発生するのです。
上昇停止症候群に陥っている背景にも、
自分の自信のなさがあります。
レールの上を歩む様に働いてしまったり、
完璧主義の一面が出てしまうのも、
自分の自信のなさが原因だと言えます。
もし自分に自信を持って働けていれば、
出世にこだわり続けることはありません。
自分の中で仕事の目標を定められますし、
予期せぬ事態が発生しても目標を軌道修正できます。
主体的に働ける様にもなりますし、
完璧主義になるまで自分を追い込むこともありません。
その一方で自信のなさと向き合わずに、
環境だけを変えたとしても、
同じ悩みが繰り返されるだけです。
私は自信のなさを克服し、
本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました！
このコラムの執筆者
伊庭 和高（いば かずたか）
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった５秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』（2023年9月19日号）にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから！」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。
