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Z世代の部下や新入社員が言われたことしかできない!原因と対処法





こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

最近はZ世代の新入社員や部下との関わり方について、

相談を受ける機会も増えてきました。

 

1996年〜2012年に生まれた世代は、

Z世代と呼ばれています。

 

子供の頃からネットやSNSが利用できた世代で、

デジタルネイティブの始まりの世代とも言われています。

 

そんなZ世代が社会人になり始めたことで、

上の世代がコミュニケーションに悩んでいるケースが目立つのです。

 

「言われたことしかやらない」

「自発的に仕事をしない」

 

こうした声も多いのです。




Z世代社員が言われたことしかできない原因

 

Z世代社員が言われたことしかできないのは、

大きく3つの原因があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

リスクを避けがち

自分から挑戦するよりも、

リスクを避けて無難な選択を取りがちなのも、

Z世代の共通点だと言えます。

 

Z世代が生きてきた時代は、

日本の経済成長が停滞していました。

 

どれだけ頑張っても先行きが上向かず、

むしろ何もしなくてもそれなりの生活が送れてしまいます。

 

そのため仕事においても安定思考で、

リスクを避けがちな傾向があると言われています。

 

言われたことしかやらなければ、

リスクを回避することができます。

 

もし失敗しても上司のせいにでき、

自己保身ができるのです。

 

自発的に仕事をしていない

自発的に仕事をしていなければ、

言われたこと以上の仕事をやろうとしません。

 

これはリスクを避けることにもつながりますが、

Z世代がライフスタイルを重視することも影響しています。

 

Z世代の全体的な傾向として、

モノよりコトを重視しています。

 

役職や年収よりも経験や体験価値に重きを置くのです。

 

そもそも生まれた時からモノに溢れており、

生きていくのに困る時代でもありませんでした。

 

そのため昇進や昇給でモチベーションを上げようとしても、

かえって引いてしまうこともあります。

 

またコスパやタイパを重視し、

非効率な仕事は避けて、

できる限り効率を求める傾向があります。

 

「それをやって何の意味があるんですか?」と、

Z世代は心の中で思っているかもしれません。

 

自発的に仕事をするほど、

コスパやタイパが悪くなると考える社員もいます。

 

プライベートにまで影響が出て、

理想のライフスタイルを送れないと考える社員もいるのです。

 

周りの評価を気にしている

周りの評価を気にした結果、

言われたことしかやらなくなる人もいます。

 

言われたこと以外のことをやった結果、

周りの評価が落ちるのを懸念しているのです。

 

Z世代はSNSに身近に触れてきたので、

承認欲求を求めがちな傾向があります。

 

承認欲求には自己承認と他者承認がありますが、

まさに他者承認を求めてしまうのです。

 

自分が所属するコミュニティにおいて、

承認されているかどうかを考えています。

 

そのため評価が下がることで、

承認されなくなることを恐れているのです。

 

Z世代の社員を変えることはできない

私は相談に来られる方に対して、

仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

言われたことしかできないのは、

Z世代の社員の自信のなさが背景にあります。

 

ですがZ世代の社員を変えることはできません。

 

これは人間関係すべてに言えますが、

相手の行動をコントロールすることはできないのです。

 

ですが自分が変わることは、

自分次第で今からできます。

 

自分の接し方が変われば、

それを受けたZ世代の行動にも影響が出るのです。

 

ここからはZ世代との接し方について、

今から実践いただきたいポイントをお伝えします。

 

そこまで難しいことはありません。

本質的なポイントを意識することで、

Z世代とのコミュニケーションもとりやすくなります。

 

感謝の言葉を伝える

感謝の言葉を伝えられて、

嫌な気分になる人は基本的にいません。

 

「いつもありがとう」でもいいのです。

 

毎日の様に、そして何度も、

感謝の言葉を伝えてください。

 

「ありがとう」とは究極的には、

そこに存在することへの感謝です。

 

つまり感謝は承認欲求を満たすことにもつながるのです。

 

感謝を伝えることを徹底して意識することで、

Z世代とのコミュニケーションは格段にとりやすくなります。

 

サンドイッチパターンで指導する

コミュニケーションの技術の1つに、

サンドイッチパターンというものがあります。

 

特に部下へ指導する場面では、

サンドイッチパターンを活用してみてください。

 

まず褒める

次に指導する

最後に前向きな言葉で締める

 

この順番でZ世代の部下に接することで、

部下も素直に聞く耳を持ちやすくなります。

 

いきなりダメ出しをしてしまうのは、

多くの上司がやりがちです。

 

これでは部下も落ち込んでしまいますし、

反発されるかもしれません。

 

「上司は何もわかってくれない」と、

意固地になる部下も出てしまうのです。

 

特にZ世代の場合は一発で、

上司との間に壁を作ってしまうかもしれません。

 

サンドイッチの間にはさむ具のイメージで、

指導を褒めたり前向きな言葉の間に行うのです。

 

「仕事が早くて良いね」

「丁寧にやってくれてありがたいよ」

「このタイミングで報連相をしてね」

「まずは伝えたことを素直にやってね」

「この調子で頑張っていこう」

「いつもありがとう」

 

たとえばこの様なイメージで会話することで、

部下も話を聞いてくれます。

 

褒める言葉が思い浮かばない時は、

日頃の感謝の気持ちを伝えることでも効果を実感できます。

 

サインドイッチパターンを意識することで、

Z世代の部下が壁を作ってしまうこともなく、

信頼関係を深めながら仕事に取り組んでくれます。

 

結果として言われたことしかできない状況が、

1つずつ改善に向かいます。

 

「あなたはどうしたい?」と問いかける

「どうしたい?」の主語は自分自身。

 

自分がしたいことは、

自発的に取り組みやすいのです。

 

「どうしたい?」と問いかけながら、

相手が自分で行動を選択することで、

自然と責任感も生まれるのです。

 

言われたことしかやらない社員ほど、

「どうしたい?」と普段から問いかけていません。

 

だからこそ意識して問いかけながら、

自分がしたいことを明確にしてもらいます。

 

「どうしたい?」という問いかけは、

Z世代の社員が自発的に仕事をする上でも不可欠なのです。

 

大事なのは「習慣化」です

ここまで紹介したポイントを意識することで、

Z世代の社員との接し方にも変化が生まれます。

 

ただし大事なのは「習慣化」です。

 

一度や二度だけ実践しても、

根本的な変化につながりません。

 

何度も実践して習慣にするからこそ、

普段から自然と社員への接し方に現れるのです。

 

私は現在、仕事の悩みを解決するための、

無料メール講座を実施していますので、

合わせて学んでみてください。

 

また著書を通して仕事の悩みを解決する方法を解説しているので、

こちらも合わせて読んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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