できない部下への接し方を解説【自信のなさが特徴】
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「できない部下への接し方がわからない」
経営者や管理職など上司の方から、
業種や立場を超えて寄せられる相談の1つです。
部下が仕事ができないのは、
当然ながら組織に悪影響を及ぼします。
ですが本人にやる気がある場合、
何をどう伝えたら良いのかわからないこともあります。
接し方を間違えてしまえば、
さらに部下を気落ちさせてしまうこともあります。
今回は仕事ができない部下の接し方について、
一般の見地とは異なる視点で解説します。
できない部下の特徴
仕事ができない部下には、
4つの特徴があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
何度伝えても同じミスをする
同じことを何度伝えても、
変わらずミスをしてしまうことがあります。
話を聞いていない部下もいますが、
大半は別の理由があります。
上司に怒られるのが怖かったり、
上司と話す時に緊張していると、
アドバイスが頭に入ってこないのです。
その場では聞いている様な態度を取るものの、
悪気なく同じミスを繰り返してしまうのです。
会話が通じない
会話のキャッチボールができない部下もいます。
独自の解釈をしてしまったり、
どうも話が噛み合わない部下もいるのです。
理解力が乏しい可能性もありますし、
自分の都合の良い様に考えている可能性もあるのです。
あるいは上司の顔色を伺っていると、
頭が真っ白になり何を話しているかわからなくなる部下もいます。
できないのに我が強い
仕事ができないのに我が強い部下もいます。
仕事ができる風に強がったり、
やたらと見栄を張ってしまう部下は、
できない自分を隠そうとします。
「強がり」という言葉がありますが、
強いのではなく強く見せているだけなのです。
この部下は非常に厄介で、
こちらが何を言っても素直に聞いてくれません。
メンタル不調
精神的に不調な部下の場合、
仕事ができない状態が続きます。
普段は優秀な部下であっても、
メンタルの不調で調子が狂ってしまうのです。
ショックな出来事があって落ち込んでいたり、
大きな失敗をした直後だったり、
仕事に燃え尽きてしまったりと、
メンタル不調の原因は様々です。
仕事ができない根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
仕事ができない原因も、
部下の自信のなさなのです。
想像してみてください。
もし部下が自信を持って働いていれば、
着実に仕事ができる様になります。
意見が言いたい時に言えたり、
質問したいことはできたりと、
自分の気持ちを素直に表現できる様になります。
その分だけ仕事も進む様になり、
周囲との意思疎通もスムーズになります。
仕事において自信がなぜ大切なのか?
自信を持って働くことができれば、
その分だけ成果も生まれやすくなります。
堂々と自分の意見を伝えられたり、
周りに流されずに決断できたりと、
自信があれば売上アップや信頼構築に直結するのです。
一方で自分に自信が持てなければ、
その分だけ仕事で成果は出なくなります。
自分の意見を上手く伝えられなかったり、
周りの言動に流されやすくなったりと、
常に悩みやストレスを抱き続けるのです。
仕事ができない状態が続くのも、
自信が持てていないからこそ生まれるものです。
部下が自信を持って働ける様になることが、
仕事のスピードを上げることはもちろん、
仕事で理想の成果を上げることにもつながります。
できない部下への接し方
できない部下にどの様に接したら良いのかを解説します。
一般的にもよく言われる内容で、
既に部下に実践を促したかもしれません。
その方法とは「上司と関わる頻度を増やすこと」
朝やお昼明けや終業前に報告をさせたり、
1対1で話す時間を意識して作ったりと、
部下との接触頻度を増やすのです。
たとえ一度で理解できなくても、
こまめに何度も伝えることで理解を促せます。
緊張したり理解が遅い部下でも、
何度も関われば理解は進みます。
時にフランクに話す時間も作れば、
部下も心を許して関わってくれやすいです。
また仕事のやり方に問題があれば、
個別で指摘ができます。
全体の前だとはぐらかされてしまうことでも、
個別で伝えると素直に聞いてもらえる可能性は高まります。
関わり方を変えても根本が変わらない
「この方法を試したけど一向に変わらない!」
先ほどの方法を試しても上手くいかない声も、
私の所に多く届いています。
先ほどお伝えした方法は、
「上司から働きかける」方法です。
たとえ接触頻度を増やしたとしても、
部下が心を開いて関わってくれるかはわかりません。
それこそ上司に気を使って、
当たり障りない回答をするかもしれません。
何となく流されてしまい、
同じミスを繰り返してしまう部下もいるのです。
また上司との接触頻度が増えたことで、
「仕事ができない…」とメンタル不調に陥る部下もいます。
既に仕事ができない状態と言えども、
リアルに実感すればショックを受けてしまうこともあるのです。
関わり方を変えたとしても、
部下が自信のなさと向き合わないと、
現状は根本的に変わらないのです。
根本を変えよう!
先ほどもお伝えした様に、
悩みの原因は自信のなさ。
仕事ができない原因は自信のなさであり、
メンタル面に根本的な原因があるのです。
部下のメンタル面に課題があるので、
部下自身が向き合わないと変化が生まれにくいのです。
上司の側からいくら働きかけても、
部下が自信が持てる様にならない限り、
現状は根本から解決しないのです。
そして非常に大事なことなのですが…
仕事を通して自信をつけさせようとしても、
本当の意味での自信はつかないのです。
「仕事」と「プライベート」という分け方は、
ここ数世紀の間で生まれました。
ですが人間の本能的な部分では、
仕事もプライベートも分けられず、自分の人生の時間としてひとまとめにされています。
仕事ができない部下は、
プライベートでも似た様な課題を抱えているのです。
家事育児が全然できなかったり、
できない自分を強がってごまかしたり、
精神的に落ち込み続けていたりするのです。
つまり仕事を通して自信をつけさせようとしても、
プライベートも含め本人が自信のなさに向き合わないと、
根本から変化は生まれないのです。
私はぬいぐるみ心理学において、
悩みを解決する本質的な方法を体系化しました。
この方法を素直に実践することで、
仕事におけるあらゆる悩みが解決へと向かいます。
できない部下への接し方も、
悩みが解決へと向かうのです。
悩みを解決する本質的な方法について、
詳細は別の記事で特集していますので、、合わせて読んでみてください。
また私は本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。