部下に愛想を尽かされる2つの原因とは?解決策も紹介
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「部下に愛想を尽かされた…」という悩みは、
年齢や性別を問わずよく寄せられます。
愛想を尽かされたままでは、
良いことは何もありません。
仕事が進めにくくなったりと、
パフォーマンスにも影響を与えます。
今回は独自の視点から、
部下に愛想を尽かされる原因と解決策をお伝えします。
なぜ部下に愛想を尽かされるのか?
部下に愛想を尽かされてしまうのは、
大きく2つの原因に分けられます。
いずれか片方に該当することもあれば、
両方に当てはまることもあります。
仕事ができないと思われた
「この人は仕事ができない」
「仕事を進める上で支障が出る」
部下からこの様に思われてしまうと、
愛想を尽かされてしまいます。
どれだけ人柄や性格が良くても、
仕事ができなければ部下の心は離れます。
大事な場面でミスをしてしまったり、
普段から仕事ができない場合は注意が必要です。
あるいは優秀な部下がいて、
自分よりも仕事ができないと思われてしまうこともあります。
信頼できないと思われた
先ほどは仕事ができない話をしましたが、
仕事に関係なく人として信頼できないと思われることもあります。
やたら高圧的で命令口調だったり、
仕事の進め方が良くなかったりすれば、
部下も疑問を抱くでしょう。
あるいは部下との相性が合わなかったり、
苦しい場面で助けてくれなければ、
部下も根に持つかもしれません。
たとえ仕事ができる人でも、
人間性を疑われてしまえば、
部下も愛想を尽かしてしまうのです。
部下に愛想を尽かされるとどうなるか?
部下に愛想を尽かされたままでは、
明るい未来は待っていません。
「あの上司は信頼できない」
「過去に嫌なことをされた」
愛想を尽かした部下が周囲に、
ネガティブな噂を流すこともあります。
これでは特定の部下だけでなく、
職場でコミュニケーションが取りにくくなります。
仕事の生産性が下がったり、
思わぬミスやトラブルも生みます。
愛想を尽かされた現状を放置しても、
良いことはないのです。
仕事の悩みの根本原因は自信のなさ
私は相談に来られる方に対して、
仕事の悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
部下に愛想を尽かされてしまうのも、
根本原因は自分の自信のなさです。
自信のなさに直面することで、
仕事で様々な問題が発生します。
大事な場面でミスをしたり、
仕事を他の人に任せ過ぎたり、
相手の顔色を伺ってしまったり、
つい高圧的な言動になったりと、
周囲とのトラブルも生まれやすくなります。
年齢や役職に関係なく、
誰にでも自信のなさはあります。
自信のなさが出てきた時に、
仕事の悩みが生じるのです。
部下を変えても悩みは繰り返される
「愛想を尽かされた部下がいなくなれば…」
こうした思いを抱いている人もいるでしょう。
確かに異動や転職で部下がいなくなれば、
一時的にスッキリするでしょう。
ですが部下がいなくなっても、
自分が変わらないと同じ悩みに直面します。
新たに関わる部下からも、
あるいは別の部下からも、
愛想を尽かされてしまうのです。
ただし部下を変えることはできません。
部下の反応は部下次第であり、
自分にはどうすることもできません。
その一方で自分の気持ちは、
自分次第でいつでも変えられます。
自信のなさと向き合いながら、
自分が変わることに意識を集中することが、
現状を好転する最短ルートです。
現状を好転する3つの方法
ここからは具体的に、
現状を好転する方法を解説します。
3つの方法を繰り返し実践することで、
愛想を尽かされた現状は変えられます。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
仕事の悩みを抱えている時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず、頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では頭の中の考えの9割が、
ネガティブな事柄と言われています。
どんな気持ちでもOKです。
まずは自分で自分の気持ちを声に出すと、
現状を冷静に受け止められる様になります。
「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
部下に愛想を尽かされた人ほど、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かのことを、
先に考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければいけない」
「して欲しい」
「してもらう」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらの言葉は、
自分以外の誰かのことを先に考えています。
相手の行動はコントロールできず、
相手のことを考えるほど気持ちも乱れます。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいい?」と考えながら、
答えを周りに求めてしまうのもNGです。
「どうしたい?」という問いかけは、
現状を好転するために不可欠です。
感謝の気持ちを伝える
そして最後の方法は感謝を伝えること。
仕事の悩みを抱いている人ほど、
感謝の気持ちを忘れがちですし、
感謝を周囲に伝えていません。
感謝がストレス対処に効果的だったり、
幸福感を高めることについては、
近年の研究で明らかになっています。
また感謝の気持ちを伝えられて、
嫌な気分になる人はいません。
「いつもありがとう」でも良いので、
感謝の気持ちを意識して伝えることで、
部下との関係改善にも効果を発揮するのです。
大事なのは「習慣化」です
ここまで紹介した3つの方法を使えば、
現状を好転することができます。
小手先のテクニックではなく、
本質的な方法をお伝えしました。
ですが大事なのは「習慣化」です。
一度や二度やってみただけでは、
現状は好転しません。
私は現在、仕事の悩みを解決するための、
無料メール講座を実施しています。
習慣化に向けても役立つ内容をまとめているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。