優秀な部下を使いこなせない2つの原因と解決策
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「優秀な部下を使いこなせない」という相談は、
業種を超えてよく寄せられます。
せっかく部下が優秀でも、
上手く使いこなせなければ宝の持ち腐れです。
仕事にも悪影響が及んだり、
マネジメントにも支障が出てしまいます。
今回は優秀な部下を使いこなせない背景を解説します。
その上で現状を好転する方法を、
独自の視点からお伝えします。
なぜ優秀な部下を使いこなせないのか?
優秀な部下を使いこなせない背景には、
2つの原因があります。
いずれか1つに該当することもあれば、
両方に当てはまることもあります。
部下に遠慮しているから
上司が部下に遠慮していては、
部下のポテンシャルを引き出せません。
「これを言ったらどう思われるのか…」
「迷惑に感じないか…」
部下の様子を伺ったり、
ためらう場面が増えるほど、
優秀な部下を使いこなせなくなります。
部下が優秀だからこそ、
引け目を感じて遠慮する上司もいるのです。
そもそも、配慮と遠慮は違います。
適度な配慮は大事ですが、
配慮し過ぎると遠慮になりますし、
部下との関係構築も上手くいかなくなるのです。
全部自分で抱え込んでしまうから
仕事を自分で抱え込みがちな上司ほど、
部下を使いこなせなくなります。
「自分でやった方が早いから」と、
部下を信用していないこともありますし、
部下に仕事を振るのが苦手なこともあります。
いずれにせよ全部自分で抱え込めば、
優秀な部下を活用できなくなってしまいます。
むしろ自分の負担が増えパンクしてしまうのです。
管理職など役職が上がるにつれて、
自分で抱え込むことが心身の負担になり、
どこかで限界を迎えてしまうこともあります。
部下からの信頼を失う恐れも…
そして優秀な部下を使いこなせないままでは、
部下からの信頼を失うこともあります。
「何がしたいのかわからない」
「うまく連携が取れない」
優秀だからこそ、上司を見極めるのも早いです。
優秀な部下からの信頼を失ってしまえば、
他の部下にも悪影響が及びます。
何より仕事の連携がギクシャクしたりと、
生産性にも悪影響が及ぶのです。
悩みは形を変えて繰り返される
「異動すれば…」
「転職すれば…」
この様に環境を変えることで、
現状を好転しようと考える人はいます。
確かに環境を変えればリセットされますが、
周りを変えても自分が変わらなければ、
新たな環境でも優秀な部下を使いこなせなくなります。
どんな職場にも優秀な部下はいますし、
上司である以上はどこかで接点も生まれるのです。
その意味で悩みは時間が解決してはくれないのです。
仕事の悩みの根本原因は自信のなさ
私は相談に来られる方に対して、
仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えします。
優秀な部下を使いこなせないのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
もし自信を持って働けていれば、
部下に遠慮せず堂々と振る舞えます。
言いたいことは素直に言えたり、
仕事を振ることもできるでしょう。
ですが自信のなさに直面すると、
部下を使いこなせず悩みが発生してしまうのです。
平社員の時は大丈夫だったものの、
上司になって自信のなさに直面することもあります。
いずれにせよ自信を持って働ける様になることが、
現状を好転するポイントなのです。
現状を好転する2つの方法
ここからは具体的に、
現状を好転する方法をお伝えします。
2つの方法を実践することで、
優秀な部下を使いこなせる様になります。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
優秀な部下を使いこなせない人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず、頭の中で考え続けてしまうのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大してしまいます。
一説では1日に考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
つまり頭の中で考えるほど、
部下に遠慮する気持ちが強まったり、
全部自分で抱え込んでしまうのです。
相手にどう思われるかが気になったりと、
良いことは何もないのです。
どんな気持ちでも構いません。
声に出してはいけない言葉はありません。
心の声を実況中継するイメージで、
まずは自分で自分の気持ちを声に出してください。
声に出すことを意識すると、
心の中のモヤモヤが整理でき、
冷静に物事に対処できる様になります。
「どうしたいか?」と問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいか?」と問いかけます。
「どうしたいか?」の主語は自分自身。
優秀な部下を使いこなせない人ほど、
自分を主語に問いかけていません。
部下のことを先に考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければならない」
たとえばこれらの言葉は、
部下を気にしている時に浮かびやすいです。
自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
これでは部下に遠慮してしまいますし、
自分の気持ちを抱え込んでしまいます。
「どうしたいか?」と問いかけ仕事をすることは、
部下を使いこなせない現状を変えるために不可欠です。
大事なのは習慣化です
ここまで2つの方法を紹介しましたが、
大事なのは習慣化です。
一度や二度やってみただけでは、
習慣として定着しないので、
元の自分に戻ってしまいます。
先ほどもお伝えした様に、
部下を使いこなせない根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を繰り返し実践することで、
現状は好転します。
私は仕事の悩みを解決するために、
自信を持って働ける様になるための無料メール講座を実施しています。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。