中堅社員のモチベーション低下の3つの原因と解決策
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
今回のテーマは当事者はもちろん、
経営者や管理職層の方からも相談が寄せられる内容です。
「中堅社員のモチベーションが低下している」
「一体どうしたら良いかわからない」
こうした声は多いです。
中堅社員ということで、
どの様に扱えば良いか困っていることも多いのです。
このまま現状を放置しても、
周囲にも悪影響を及ぼしますし、
良いことは何もありません。
また中堅社員自身も現状をどうすれば良いか悩んでいることもあります。
今回は独自の視点から、
中堅社員のモチベーション低下の原因と解決策をお伝えします。
中堅社員がモチベーション低下する3つの原因
中堅社員がモチベーション低下するのは、
大きく3つの原因があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
受け身で仕事をしてきた
言われたことだけこなしたり、
自己主張せずに働いていると、
次第にモチベーションも低下します。
受け身で仕事をしてきた姿勢が、
社歴を重ねる中で影響しているのです。
年齢が上がれば役職も上がるはずですが、
役職が上がるほど主体性が求められます。
受け身で仕事をしているだけでは、
貢献度も低く信頼されなくなるのです。
あるいは受け身で働いてきたことで、
役職が上がらないケースもあります。
いつまでも同じ役職では、
モチベーションが上がらなくて当然でしょう。
同じ仕事を繰り返している
特定の仕事ばかりしていると、
モチベーションも下がってしまいます。
仕事にも慣れ成果が出せたり、
自分の裁量で働けるのは良いですが、
それ以上のスキルが積み上がらないのです。
一時的に楽に働けたとしても、
どこかで行き詰まりを感じてしまいます。
「その仕事以外はできない人」と、
あらぬレッテルを貼られることもあるのです。
キャリアの天井が見えてしまう
そして中堅社員にもなれば、
この先のキャリアも見えてきます。
先が見えてしまうことで、
モチベーションが低下する人もいるのです。
「どれだけ頑張っても知れてる…」
「この会社での未来はないな…」
このように思うこともあるのです。
今までの頑張りが反映されなかったり、
今までのツケが回ってきたりと、
どんな背景があるかは状況により異なります。
ですがキャリアの天井が見えてしまえば、
閉塞感が生まれモチベーションにも影響が出るのです。
一体どうすれば良いのか?
ここまで3つの原因を紹介しましたが、
相手を変えることはできません。
中堅社員である本人が現状に向き合わないと、
モチベーションが低下する状況を抜け出せないのです。
私はお客様に対して、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
仕事のモチベーションが低下してしまうのも、
自分の自信のなさが根本的な原因です。
自信を持って働けていれば、
受け身でなく主体性も出せますし、
同じ仕事を繰り返す状況も受け入れません。
現状を変えるために、
自らアクションを起こせているのです。
ですが自分に自信が持てずにいれば、
受け身で仕事をする機会も増えます。
上司や部下の顔色を伺ったり、
リスク回避ばかりを優先したりと、
仕事の幅を狭めてしまうのです。
結果として中堅社員になった時に、
キャリアの天井が見えてしまいます。
とはいえ先ほどもお伝えした様に、
相手を変えることはできません。
ですが自分の言動を変えることは、
今この瞬間から誰でもできます。
「中堅社員へ一体どの様に働きかければ良いのか?」
もちろん周囲の働きかけも大事ですが、
本人が気づいて変わらなければ根本解決にならないのです。
「どうしたいのか?」
そこで大事なのは「どうしたいのか?」
中堅社員自身はもちろん、
周囲が働きかける際も、
「どうしたいのか?」を使うことです。
「あなたはどうしたいですか?」
「今どんな仕事をしたいですか?」
「どんな風に仕事を進めたいですか?」
この様に語尾を「〜したい」の形にして、
中堅社員へ問いかけるのです。
また中堅社員自身にも、
「どうしたいのか?」を仕事中に問いかけることを求めるのです。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分を主語に問いかけることで、
主体性を持って働ける様になり、
モチベーションも自然と上がるのです。
ですがモチベーションが低下する人ほど、
「どうしたいのか?」と問いかけていません。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければいけない」
こうした言葉を使っているのです。
これらは自分を主語にしておらず、
自分以外の誰かのことを先に考えています。
結果的に受け身で働くことになり、
モチベーションも低下するのです。
「どうしたいのか?」という問いかけこそ、
中堅社員のモチベーション低下の改善に効果的です。
大事なのは習慣化
「どうしたいのか?」を意識することで、
中堅社員のモチベーション低下は改善できます。
ですが大事なのは習慣化。
1日や2日実践しただけでは、
根本的な変化にはつながりません。
そもそもモチベーションが低くなったのは、
今までの仕事の日々で積み重ねられたもの。
自信のなさと向き合いながら、
毎日の様に意識して働くことで、
現状が好転します。
三日坊主という言葉がありますが、
三日坊主では今までの自分に逆戻りしてしまいます。
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。