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コラム

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部下との1on1で話すことがない3つの原因と解決策




こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

今回は規模や業種を超えて、

多くの上司や経営者の方から寄せられる相談を取り上げます。

 

「部下との1on1で話すことがない」

 

「1on1をやっても意味ないのでは?」

 

最近では多くの企業で、

1on1を実施する様になりました。

 

上司と部下が定期的に行うマンツーマンMTGであり、

人事評価につながる面談とは異なります。

 

普段の仕事の様子を聞いたり、

成果を出せる様にサポートしたり、

時に雑談をしながら関係構築をすることもあります。

 

一度に長くMTGをするのではなく、

15分、30分と短時間のMTGを高頻度で行うのが特徴です。

 

ところが1on1で話すことがないと悩む人は多いのです。

 

時間の無駄の様に感じたり、

有効に使えていないことが心苦しかったりと、

現状を何とか改善する必要があります。

 

今回は独自の切り口で、

部下との1on1における効果的な方法を解説します。

 

また上司と部下それぞれの目線で、

1on1で話すことがないと感じる原因を振り返ります。




上司が1on1で話すことがなくなる理由

 

まずは上司の目線で、

話すことがなくなる理由を解説します。

 

3つの原因がありますが、

複数に該当することもあります。

 

部下の顔色を伺っている

「嫌われたらどうしよう…」

「傷つけたらどうしよう…」

「変な風に思われたらどうしよう…」

 

この様に部下の顔色を伺うほど、

話すことがなくなります。

 

話したいことがあっても、

部下の様子を気にしてストップしてしまうのです。

 

結果として当たり障りない話になったり、

そもそも話題が浮かばないこともあるのです。

 

ダメ出しばかりしている

部下のダメ出しばかりでは、

次第に会話もなくなります。

 

できない点ばかりに意識が向き、

フラットに部下を見れないのです。

 

「もう話すことはない」と決めつけ、

コミュニケーションを放棄することもあるのです。

 

これでは部下もつらいですし、

部下からの発言も期待できません。

 

主体的に働いていない

そもそも上司が主体的に働いていないと、

1on1でも話すことがなくなります。

 

「やれと言われたからやる」

「決まった質問を答えれば良い」

 

受け身で働いていれば、

話題を自分から振ろうと思いません。

 

1on1は自由度が高いからこそ、

主体性が不可欠だと言えるのです。

 

部下が1on1で話すことがなくなる理由

 

続いて部下の目線から、

話すことがなくなる理由を解説します。

 

ただし実は上司の原因を、

ひっくり返した様な理由なのです。

 

上司が感じていることは、

部下も心の中で感じているのです。

 

上司の顔色を伺っている

「怒られたら…」

「否定されたら…」

「間違えたら…」

 

この様に上司の顔色を伺えば、

部下から話が始まることはありません。

 

上司の顔色を伺うほど、

本音が出てこないのです。

 

振られた話には答えるものの、

自分からは発言してくれないのです。

 

悩みを打ち明けたりもせず、

当たり障りない1on1になってしまいます。

 

何を話しても無駄だと思っている

上司が信頼されていないと、

部下は何も話してくれません。

 

話しても否定されると思ったり、

満足な回答が返って来ないと思われているかもしれません。

 

何を話しても無駄だと思われれば、

1on1も効果が薄くなります。

 

これは部下というよりも、

上司に振り返る点があると言えます。

 

主体的に働いていない

部下が主体的に働いていないと、

1on1は時間の無駄だと思っています。

 

受け身で仕事をしているので、

自分から話すことがないのです。

 

他愛ない雑談はできても、

悩みを打ち明けたり積極的な提案はないのです。

 

たとえ仕事ができる部下でも、

言われたことをこなすのが得意なら、

主体的に働いていない場合もあります。

 

ネタを持ち寄っても根本解決にはならない

ここまで上司と部下の原因を解説しました。

 

話すことがない状況を打破しようと、

さまざまな工夫をする上司の方は多いです。

 

たとえば事前にネタを用意して、

部下に振ってみるのです。

 

新聞やネットから探したり、

ビジネス本を読んでみたりと、

懸命にネタを探すのです。

 

ですがネタをどれだけ探しても、

根本的な解決にはなりません。

 

部下の顔色を伺ったり、

部下のダメ出しばかりだったり、

主体性が足りなければ、

1on1は盛り上がりません。

 

話すことがない状況が生まれる根本原因

私はお客様に対して、

すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。

 

話すことがない状況が生まれるのは、

自分の自信のなさが原因です。

 

もし自信を持って働けていれば、

部下の顔色は伺いません。

 

ダメ出しばかりにならず、

部下の良い点も認められています。

 

自信を持って働けているからこそ、

主体的に仕事に取り組めています。

 

結果として1on1で部下と話し、

自然と盛り上がるのです。

 

1on1で話すことがない状況は、

結局は自信のなさが原因なのです。

 

話すことがない1on1に決定的に欠けているもの

そして話すことがない1on1には、

決定的に欠けているものがあります。

 

それが「どうしたいのか?」

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

自分を主語に問いかけるから、

話したいことを話せたり、

聞きたいことを聞ける様になっています。

 

一方で話すことがない時ほど、

自分を主語にできていません。

 

自分の気持ちより先に、

部下や上司としての立場を気にしてしまいます。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなければ」

「して欲しい」

 

こうした言葉が浮かぶほど、

自分を主語にできていないのです。

 

また自信が持てずにいる時には、

「どうしたいのか?」と問いかけられていません。

 

自信がないことで、

自分を主語にできないのです。

 

感謝や労いの言葉を伝える

そして1on1で重要なのは、

感謝や労いの言葉を伝えることです。

 

感謝とは「有り難う」

 

そして感謝の反対語は「当たり前」です。

 

当たり前だと思うほど、

無い部分へ意識が向きます。

 

「できない」

「仕事が遅い」

「気が利かない」

 

この様に部下のダメ出しが増えてしまうのです。

 

意識して感謝や労いの言葉を伝えるのは、

部下との信頼構築の大前提です。

 

自分を認められている感覚がするので、

心を開いて関わってくれる様になるのです。

 

1on1で話すことがないと悩む人は、

感謝や労いの気持ちを伝えていません。

 

あるいは言葉だけになって、

心がこもっていません。

 

大事なのは「習慣化」です

ここまで紹介した2つの方法を使えば、

現状を好転させることができます。

 

ですが大事なのは習慣化。

 

1日や2日実践しただけでは、

根本的な変化にはつながりません。

 

そもそも話すことがないと悩むのは、

今までの仕事の日々で積み重ねられたもの。

 

自信のなさと向き合いながら、

2つの方法を繰り返し実践することで、

現状が好転します。

 

三日坊主という言葉がありますが、

三日坊主では過去の自分に逆戻りしてしまいます。

私は自信のなさを克服し、

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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