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 あなたのその悩み、自信のなさが原因です

プレイヤーの仕事を取ってしまうマネージャーが直面する3つの問題と根本原因





こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

今回のテーマは経営者の方から、

よく寄せられる内容になります。

 

「マネージャーが部下の仕事を取ってしまう」

 

「どうすれば現状は変わるのか?」

 

管理職などマネージャーの役職の人が、

部下の仕事を取ってしまう問題は厄介です。

 

職場全体が上手くいかなくなったり、

長い目で見て良いことはありません。

 

本人も自覚なく部下の仕事を取っていたり、

自覚があって悩んでいるという人もいます。

 

今回は一般の視点とは異なる見地から、

部下の仕事と取ってしまうマネージャーの心理背景を解説します。




部下の仕事を取ってしまう心理背景

 

「なぜ部下の仕事を取ってしまうのか?」

 

大きく3つの心理背景があります。

 

どれか1つに当てはまることもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

自分がやった方が早いと思っている

マネージャー自身が仕事ができる人だと、

自分がやった方が早いと思っています。

 

そもそも仕事で成果を挙げたからこそ、

マネージャーに昇進できたわけです。

 

部下に任せるより自分がやった方が早いので、

仕事を奪ってしまうのです。

 

途中まで任せていた仕事であっても、

途中で取り上げてしまうことがあるのです。

 

たとえ自分がやった方が早くても、

部下が複数いればその分だけ仕事を取ってしまう可能性もあります。

 

結果的に仕事も滞ってしまいますし、

職場全体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

部下を信用していない

部下のことを信用していなければ、

仕事を奪ってしまうことがあります。

 

部下の能力を信用していないこともあれば、

自分の方が仕事ができると思い込んで信用していないケースもあります。

 

いずれにしても仕事を取ってしまうので、

ますます部下への信用はなくなります。

 

「この人は信用できないから」と思っていれば、

部下の仕事を取るのを繰り返してしまいます。

 

目に見える成果にとらわれている

自身がプレーヤーの時とは異なり、

マネージャーだと成果が目に見えにくいこともあります。

 

目に見える成果が評価されていた当時と違い、

何がどう評価されるのか見えにくいと感じているかもしれません。

 

そのため部下の仕事を取ってしまい、

目に見える成果を自分が出そうとしてしまいます。

 

マネージャーとしての評価ではなく、

プレイヤーとしての評価にとらわれ続けてしまうのです。

 

部下の仕事を取ると職場はどうなるのか?

 

部下の仕事を取りつづけると、

職場全体にマイナスの影響をもたらします。

 

「具体的にどんな影響が及ぶのか?」

4つ紹介します。

 

部下が育たない

仕事を取ってしまえば、

その分だけ部下は育たなくなってしまいます。

 

たとえ失敗することがあっても、

仕事を任せる中で部下は成長します。

 

ですがマネージャーが部下の仕事を奪えば、

部下の成長の機会が阻害されてしまいます。

 

結果として仕事ができないままなので、

仕事を奪う悪循環が続いてしまいます。

 

部下がやる気をなくす

仕事を奪われ続けた部下からすれば、

当然ながらやる気をなくしてしまいます。

 

「自分は信用されていない」

「仕事にやりがいを感じられない」

 

こうした気持ちを部下が抱けば、

上司との関係は悪化してしまいます。

 

不協和音が職場内に広がることもありますし、

退職して貴重な人材を失うこともあります。

 

採用には当然ながらコストがかかるので、

部下の仕事を奪うマネージャーは会社全体にとっても損失なのです。

 

部署が機能不全に陥る

何より部下の仕事を取り続けていれば、

マネージャーの仕事まで手が回らなくなります。

 

マネージャーとは部下や部署の「管理」が主な仕事です。

 

だからこそ「管理職」と呼ばれています。

 

ですが部下の仕事を取ってしまうと、

マネージャーの仕事のクオリティが下がってしまいます。

 

結果として部署全体が機能不全に陥るので、

良いことは何もないのです。

 

マネージャーが潰れる

そして部下の仕事を取り続ければ、

マネージャー自身が潰れてしまいます。

 

プレイヤー時代と仕事に割ける時間は同じなのに、

部下の仕事もこなして自分の仕事もやれば、

当然ながらキャパオーバーになってしまいます。

 

メンタルの不調で休職や退職につながったりと、

マネージャー自身にとっても良いことはないのです。

 

部下の仕事を取ってしまう原因

私はよく、すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

自信のなさに直面した時に、

あらゆる悩みが発生するのです。

 

部下の仕事を取ってしまう原因は、

マネージャーの自信のなさにあります。

 

仕事ぶりが優秀なマネージャーであっても、

自信のなさに直面した時に部下の仕事を取ってしまうのです。

 

それこそ部下に仕事を任せられる自信がないので、

自分で仕事を取ってしまいます。

 

これは部下の自信のなさではなく、

マネージャーに自信のなさがあるからこその行動です。

 

また部下の仕事を取るマネージャーを放置しているなら、

それは経営者層の自信のなさにもつながります。

 

仕事を取ってしまうマネージャーは、

本人も自覚なくやってしまうことがあります。

 

実は本人も苦しんでいるものの、

どうすれば良いかわからなくなっていることもあるのです。

 

環境を変えても悩みは変わらない

「マネージャーには向いてないのでは?」

「マネージャーだから辛いのでは?」

「マネージャーをやめた方がいいのか?」

 

悩みに直面したマネージャーの頭の中に浮かびやすい言葉です。

 

降格を願い出たり、

思い切って転職すれば、

一時的には楽になるでしょう。

 

ですが悩みに正面から向き合わないと、

形を変えて似た様な悩みが繰り返されてしまうのです。

 

マネージャーになったことで表面化された悩みは、

環境を変えてもついて回るのです。

 

「転職先でも似た様な悩みを抱いている」

「異動したのに部下の仕事を取ってしまう」

 

こうした声も私のもとに寄せられています。

 

環境に問題があるわけではなく、

メンタル面に問題の本質があるので、

悩みが形を変えて繰り返されてしまうのです。

 

また環境を変えたとしても、

一度失った自信は戻りません。

 

ショックや後悔を引きずったりと、

仕事に悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

「また上手くいかないのでは…」と思うと、

新たな環境でも同じ問題を引き起こしてしまいます。

 

一方で経営者側の目線に立てば、

部下の仕事を取るマネージャーが一定頻度で出ている場合は、

人を変えるだけでは悩みの根本解決になっていないと言えます。

私は本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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