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コラム

 あなたのその悩み、自信のなさが原因です

HSPは管理職に向かないから辞めたい!その前に確認するポイント





こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

今回取り上げるのはHSPと管理職。

 

HSPに悩んでいる人は多いですが、

管理職になりそう・なった人からの悩みもよく聞きます。

 

「HSPで管理職が務まらないのでは?」

「HSPは管理職に向かないのでは?」

 

こうした声を聞くこともあります。

 

今までとは立場が変わったり、

プレッシャーを過度に感じることで、

心身ともに押し潰されてしまうことがあります。

 

これまで仕事ぶりが優秀だった人でも、

管理職になったことを機に自信を失ってしまうこともあるのです。

 

とはいえ働いている以上、

悩みの本質は同じです。

 

管理職であってもなくても、

同じ様な悩みを抱え続けて苦しいだけです。

 

「向いていない」

「辞めたい」

 

こうした言葉を思い浮かべる前に、

自分自身と向き合うことが大切です。




HSPとは何か?

HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質を持った人」という意味です。

 

「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」

 

この頭文字をとってHSPと言い、

統計的には5人に1人がHSPだと考えられています。

 

またHSPは環境や性格などの後天的なものではなく、

先天的な気質だと言われています。

 

ただし今までは自覚がなくても、

働き始めてからHSPだと実感する場合もあります。

 

それこそ管理職に昇進したことを機に、

HSPを疑い始める人もいるのです。

 

その意味でHSPはケースバイケースとも言えます。

そしてHSPの人には、以下の特徴があります。

 

「頭の中であれこれ考えを巡らせがち」

 

「刺激に対する反応が強く、疲れを感じやすい」

 

「他人との境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい」

 

「他人が気づかない様な繊細な刺激にすぐ反応する」

 

HSPを「繊細さん」と表現することもありますが、

何事にも敏感に反応してしまう特徴があるのです。

 

HSPの人の心理背景

HSPに悩まされている人には、

「周りの目を気にしている」という心理背景があります。

 

「嫌われたらどうしよう…」

「怒られたらどうしよう…」

「上手く伝えられるかな…」

 

相手にどう思われるかを敏感に考えてしまうのです。

 

仕事をする上で、人間関係は切り離せません。

 

職場内の人間関係はもちろん、

クライアントやステークホルダーとの関係もあります。

 

人と関わる機会が日常的にあるからこそ、

繊細な気質が顔をのぞかせやすいのです。

 

気疲れを感じやすくなってしまったり、

周囲と上手くコミュニケーションが取れないこともあるのです。

 

管理職を辞めたいと思いやすい時期

 

実はHSPに限らず、

管理職を辞めたいと思いやすい時期があります。

 

多くの場合、3つの時期のいずれかに、

辞めたい衝動が生まれるのです。

 

昇進して1ヶ月の間

いざ管理職に昇進して1ヶ月で、

管理職としての現実に直面し潰れてしまう人は多いです。

 

「こんなに大変なのか…」

「自分には力不足では…」

 

周りの目もこれまでと変わったり、

今までと仕事の質が変わったりと、

環境の変化も合わさって一気にストレスが蓄積されます。

 

「今まで積み重ねてきた実績は何の役にも立たないのか…」

 

「これから一体どうすればいいのか…」

 

こうした気持ちが一気に襲ってくる時期とも言えます。

 

昇進して半年以内

最初の1ヶ月を乗り切れても、

じわじわと負荷が蓄積してしまい、

半年のタイミングで耐えきれなくなることも多いです。

 

会社にもよりますが、

年度中間の自己評価のタイミングでもあります。

 

いざ半年の働きぶりを振り返る中で、

「全然できてないじゃん…」と気落ちしやすいのです。

 

「管理職には向いてないのでは…」

この言葉が頭に浮かびやすい時期だと言えます。

 

昇進して2年目

どんな仕事でも、最初の1年は流れに慣れるので手一杯です。

 

2年目に入れば流れもわかりますし、

「わからない」が通用しなくなります。

 

1年目にできなかった理由も通用しなくなり、

本格的に自信を喪失してしまうのです。

 

その結果、管理職を辞めたい衝動が強まります。

 

管理職を辞めたくなる3つの原因

 

「なぜ管理職を辞めたいと思うのか?」

 

心理背景を解説します。

 

どれか1つに当てはまることもあれば、

複数に該当することもあります。

 

仕事ができない人だと思われてつらい

「管理職なのに全然仕事ができないじゃん」

 

部下から…あるいは上司から…

 

仕事ができない人だと思われている様に感じるほど、

自信をなくしてしまいます。

 

部下や上司の言動を受けて感じることもあれば、

自分の中で思い込み苦しんでしまうこともあります。

 

「自分は管理職として信頼されていないのでは…」

 

部下や上司の目を気にするほど、

負のスパイラルにはまってしまうのです。

 

部下より仕事ができないといけないと思い込む

「管理職だから部下より仕事ができないといけない」

 

この思い込みに苦しむ人も多いです。

 

たとえ管理職になったとしても、

得意不得意はあるでしょう。

 

部下の方が得意な仕事もあるものの、

管理職という立場を気にしてしまうと、

部下より劣っている部分があると自信を失ってしまいます。

 

自分の中で抱え込み、

マイナス思考でいっぱいになってしまうのです。

 

責任が重くて苦しい

・目標達成のプレッシャー

・部署内の責任を一手に担うこと

・高い仕事意識の要求

 

今までと違った責任や重圧に押しつぶされてしまうこともあります。

 

これまでは自分がミスをしても、

最終的には管理職が責任を取ってくれました。

 

ですが自分が管理職になったら、

自分のミスはもちろん、

部下のミスも尻拭いをすることになります。

 

責任の大きさに耐えきれなくなり潰れてしまうのです。

 

悩みは形を変えて繰り返される

「管理職には向いてないのでは?」

「管理職として力不足なのでは?」

「管理職をやめた方がいいのか?」

 

苦しい時ほど、

頭の中に浮かびやすい言葉です。

 

管理職からの降格を願い出たり、

思い切って転職すれば、

一時的には楽になるでしょう。

 

ですが悩みに正面から向き合わないと、

形を変えて似た様な悩みが繰り返されてしまうのです。

 

管理職になったことで表面化された悩みは、

環境を変えてもついて回るのです。

 

HSPだから向かないのではなく、

HSPであってもなくても、

現状に向き合わないと同じ悩みが繰り返されるだけです。

 

また環境を変えたとしても、

一度失った自信は戻りません。

 

ショックや後悔を引きずったりと、

仕事に悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

どうすれば現状を変えられるのか?

「向いていない…」

「辞めたい…」

 

こうした現状に正面から向き合うこと。

 

これこそ、悩みを根本解決するために必要なことです。

 

私はよく、すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。

 

HSPに悩まされる根本的な原因も、

自分の自信のなさなのです。

 

もし自分に自信を持っていれば、

感受性が強く敏感な一面があったとしても、

HSPと上手く付き合って働くことができます。

 

人によってはHSPを長所とし、

仕事に活かせる様にもなります。

 

その一方で自分に自信が持てていないと、

仕事でもHSPに悩まされてしまいます。

 

周りの目を必要以上に気にしたり、

HSPであることにネガティブな印象を抱え働き続けてしまいます。

この様に自信のなさに直面した時に、

あらゆる悩みが発生します。

 

Point自信のなさと向き合わずに、
環境だけを変えたとしても、
同じ悩みが繰り返されるだけです。

 

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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

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