部下に強く言えない人に欠けている自信とは?原因と改善策

こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
部下に強く言えずに悩む上司の方は、
職種や業種を超えて多いです。
「しっかり注意ができない」
「言いたいことを飲み込んでしまう」
「オブラートに包んでしまう」
強く言えないことで後々の仕事に影響したり、
部下に信頼してもらえないこともあるので、
早急に現状を改善する必要があります。
今回は部下に強く言えない心理背景と改善法を、
独自の視点から解説します。
部下に強く言えないのはなぜ?
部下に強く言えない人は、
3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
部下の反応を気にしている
「反発されたらどうしよう…」
「裏でネガティブな噂をされるのでは…」
「変な風に思われたらどうしよう…」
この様に部下の反応を気にする上司ほど、
部下に強く言えなくなってしまいます。
部下の反応や評価を気にするあまり、
自分の気持ちを素直に表現できないのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっている状態です。
失敗を恐れている
「間違えたらどうしよう…」
「否定されたらどうしよう…」
「ミスをしない様にしなきゃ…」
この様に失敗を恐れるほど、
部下に強く言えなくなります。
部下に強く言わなければ、
その場で失敗することはないでしょう。
ですが同時に成功することもありません。
その意味で失敗を恐れ続けるのが、
実は最大の失敗と言えます。
自分の意見がない(わからない)
「何が言いたいかわからない」
「自分の気持ちがわからない」
「そもそも意見がない」
この様に自分の意見がない・わからない上司は、
部下に強く言えなくなってしまいます。
他の上司からの指摘をそのまま言おうとしても、
上手く言葉が出てこないことが多いのです。
自分の意見がないままでも、
ある程度のポジションまで出世できます。
言われたことをこなせれば評価も上がり、
昇進や昇給につながるのです。
ですがある程度のポジションになれば、
自分の意見を持って仕事をする必要があります。
自分の意見がないまま働いていたり、
上司に言われたことだけをこなしていれば、
部下に強く言えなくなってしまうのです。
自信のなさが原因です
私は相談へ来られるお客様に対して、
仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
部下に強く言えないのも、
自分の自信のなさが原因なのです。
自信があれば部下に強く言えますし、
部下の反応を気にせず失敗も恐れません。
自信がないからオブラートに包んだり、
言いたいことがあっても飲み込んでしまうのです。
たとえ仕事ができたり評価されていても、
自信がない人は普通にいます。
立場や役職が変わることで自信がなくなる
「管理職に昇進して自信がなくなった…」
「異動して自信がなくなった…」
こうした相談も定期的に寄せられますが、
立場や役職が変わることで自信がなくなる人もいます。
それまで誤魔化せていた自信のなさが、
一気に表面化してしまうのです。
部下に強く言わないといけない場面に直面したり、
周りからの信頼を失ってしまうこともあります。
そして現状を放置しても、
悩みは形を変えて繰り返されます。
部下に強く言えない状況は、
時間が解決してはくれないのです。
現状を好転する方法
次に現状を好転する方法を、
独自の視点から解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
部下に強く言えない悩みも解決へ向かいます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初に取り組む方法は、
自分の気持ちを声に出すこと。
部下に強く言えない人は、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考える癖があるのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大する習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな事柄だと言われています。
ネガティブに考えてしまうほど、
部下の反応や評価が気になり失敗も怖がります。
どんな言葉でも大丈夫ですので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を改善するための第一歩です。
「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
自分がしたいことを問いかけるから、
部下に強く言いたい時に言える様になります。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければいけない」
「してほしい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
自分を主語に問いかけていない状態です。
自分以外の誰かや何かのことを先に考え、
他人軸になっているのです。
これでは部下に強く言えません。
「どうしたい?」を習慣化することが、
部下に強く言える様になるためには不可欠です。
大事なのは習慣化です
ここまで紹介した2つの方法を実践すれば、
部下に強く言える様になります。
言いたい時に強く言えるので、
信頼関係を築き仕事にも好影響が生まれます。
ただし大事なのは習慣化です。
一度や二度だけ実践しても、
根本的な変化にはつながりません。
繰り返し実践することで現状が変わり始めます。
私は無料メール講座や著書を通して、
仕事の悩みを解決する方法を解説しているので、
合わせてチェックしてみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。