新人は使えないと言われた!原因と改善策を紹介
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「新人は使えない」
こうした言葉を聞いたことがあるかもしれません。
特に当事者である新人であれば、
ショックを受けたり反発したくもなるでしょう。
目の前で上司に言われたり、
コソコソ話しているのが聞こえたりすれば、
仕事にも集中できません。
今回は新人は使えないと言われた背景を、
独自の視点から解説します。
新人は使えないと言われたのはなぜ?
そもそも人間関係の悩みの原因は、
自分と相手の両方にあります。
人間関係は自分と相手がいて成り立つので、
どちらか片方だけに原因があることはあり得ないのです。
新人は使えないと言われた状況も、
自分だけでなく上司や職場にも原因があります。
この点に気づけずどちらか片方のせいにしても、
一向に状況は好転しないのです。
たとえば上司がマウントをとっていたり、
周りの評価や優劣を気にしていると、
新人は使えないと周りに言うかもしれません。
新人を低く見積もることで、
周りに自分をアピールしようとしていたり、
自分の気持ちを保とうとしているかもしれません。
ですがこれは相手の課題なので、
相手の行動はコントロールできません。
相手を変えることはできないので、
自分自身の行動や考え方を変えることに意識を向けていきましょう。
「新人は使えないと言われた原因が自分にあるとしたら何か?」
代表的な原因を3つ解説します。
周りの目を気にしている
同僚や上司など周りの目を気にするほど、
仕事が上手くいかなくなります。
「評価が下がったらどうしよう…」
「変な風に思われていないか…」
周りの反応や評価を気にするあまり、
自分のことに集中できないのです。
結果として仕事が手につかなかったり、
思わぬミスをしてしまうので、
新人は使えないと思われてしまいます。
失敗を怖がっている
「間違えたらどうしよう…」
「否定されない様にしないと…」
この様に失敗を怖がるほど萎縮し、
結果的に失敗しやすくなります。
あるいは失敗を怖がるあまり、
新たな仕事に挑戦しようとせず、
無難な仕事しかこなさなくなります。
最初の数週間はそれでも良いですが、
時間が経つうちに仕事ができない新人だと思われてしまいます。
言われたことができない
新人なので最初のうちは、
言われたことをこなすだけでも評価されます。
ですが言われたことができないと、
新人は使えないと思われてしまうのです。
一度のミスはあるでしょうが、
同じことを何度もミスしてしまったり、
言われたことと違うことをしてしまうと、
周りからの印象も悪くなるのです。
自信のなさが原因です
私は相談に来られる方に対して、
仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
使えないと言われてしまう新人にも、
自信のなさが背景にあるのです。
自信がないから周りの目を気にしたり、
失敗を怖がってしまったり、
言われたことができないのです。
また自信のなさは仕事だけでなく、
プライベートでも見られることがあります。
入社する以前から自信のなさを抱え、
似た様な悩みを繰り返してしまうこともあるのです。
悩みは形を変えて繰り返される
どれだけ年月が過ぎ去っても、
自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。
新人は使えないと言われる状況は、
社歴を重ねても繰り返されるのです。
また異動や転職をしても、
「この人は使えないな」と周りに思われてしまうのです。
時間が解決してくれることはないので、
まず自分自身が現状を変えるために行動することが重要です。
現状を好転する2つの方法
現状を好転する対策を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
新人は使えないと言われてしまう現状を改善できます。
自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初に取り組む方法は、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
仕事が上手くいかない時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に考えることの9割が、
ネガティブな事柄だと言われています。
つまり頭の中で考えるほど、
悩みを抱きやすくなってしまうのです。
仕事について悩んでいる時は、
決まって頭の中で考えています。
周りの目が気になったり、
失敗を怖がってしまうのも、
頭の中で考えている時です。
どんな気持ちでも大丈夫です。
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転する第一歩です。
「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
仕事が上手くいかない時ほど、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かのことを考えています。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければならない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
自分以外の誰かのことを考えている時に浮かびます。
結果的に周りのことを考え、
悩みやストレスが増大するのです。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいい?」と考えがちなのも、
仕事で悩みがちな人の特徴です。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを周りに求めてしまうので、
いつまでも結論を自分で出せずにいます。
「どうしたい?」と自分を主語に問いかけるのは、
現状を好転するために不可欠なのです。
大事なのは習慣化です
ここまで紹介した2つの方法を実践することで、
現状は確実に好転します。
仕事の悩みやストレスを手放していけますし、
さらに理想の状態で働ける様になります。
新人は使えないと言われてしまった状況も、
着実に改善していけます。
ただし大事なのは「習慣化」です。
一度や二度だけ実践しても、
根本的な変化につながりません。
何度も実践して習慣にするからこそ、
普段の振る舞いや働き方に現れるのです。
私は現在、仕事の悩みを解決するための、
無料メール講座を実施していますので、
合わせて学んでみてください。
また著書を通して仕事の悩みを解決する方法を解説しているので、
こちらも合わせて読んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。