誰もが自信を持って働きながら、
本当に望む未来を実現する心理学

コラム

 あなたのその悩み、自信のなさが原因です

職場でダニングクルーガー効果に陥る原因と克服法とは?




こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。

 

今回は定期的に相談がある、

ダニングクルーガー効果について取り上げます。

 

能力や専門性の低い人が、

自分の能力を過大評価してしまうこと。

 

これがダニングクルーガー効果であり、

認知バイアスの1つとして語られることも多いです。

 

逆に能力や専門性の高い人が、

自分の能力を過小評価してしまうことを、

インポスター症候群と言います。

 

ダニングクルーガー効果の多くが、

仕事においてマイナスの影響をもたらします。

 

ポジティブ思考が良いとも言いますが、

自分の実力を見誤りトラブルを引き起こすこともあるのです。

 

今回は一般の見地とは異なる独自の視点で、

ダニングクルーガー効果に陥る原因と克服法を解説します。




職場でダニングクルーガー効果に陥る心理背景

 

職場でダニングクルーガー効果に陥るのは、

2つの心理背景があります。

 

いずれか1つに該当することもあれば、

両方に当てはまることもあります。

 

ポジティブ思考が良いと思い込んでいる

「ポジティブ思考が大事だ」

 

この様に思い込んでいる人ほど、

自分を過大評価しがちです。

 

自分で自分を評価し過ぎることで、

ポジティブ思考を作り上げているのです。

 

ポジティブ思考とは栄養ドリンクです。

 

一時的に元気になりますが、

栄養ドリンクを飲まないといけない原因には対処できていません。

 

問題の根本が解決しておらず、

しかも栄養ドリンクを飲み過ぎると、

かえって反動が出てしまうのです。

 

自分の能力や専門性が低い原因に向き合わず、

ポジティブに考えることで誤魔化している状態です。

 

周りの目や評価を気にしている

周りの目や評価を気にする人ほど、

自分を過大評価することがあります。

 

自分を低く見積もってしまえば、

周囲からの評価も下がってしまうと思い込んでいるのです。

 

周囲に弱みを見せない様に…

そして仕事ができると思わせるために…

 

自分を過大評価してしまうのです。

 

ダニングクルーガー効果に陥る原因は自信のなさ

私はお客様に対して、

仕事の悩みの根本原因は自信のなさだと解説しています。

 

ダニングクルーガー効果に陥るのも、

自分の自信のなさが原因です。

 

たとえ普段は自信を持って働いている人でも、

自信のなさに直面した瞬間に、

自分を過大評価しがちになるのです。

 

あるいは役職が上がることで、

自分を過大評価してしまう人もいます。

 

いずれにせよ自分に自信があれば、

過大評価する必要はありません。

 

自分自身を冷静に分析し、

堂々と振る舞うことができるのです。

 

ダニングクルーガー効果を放置した末路

自分を過大評価したままだと、

仕事でトラブルが発生します。

 

仕事でミスをしてしまったり、

求められた成果が出せずクレームにつながることもあります。

 

周囲からの信頼を失ったり、

無理して自分を追い込み過ぎて疲れることもあるのです。

 

ダニングクルーガー効果を放置しても、

幸せな未来は待っていません。

 

環境を変えても悩みは繰り返される

「転職すれば…」

「異動すれば…」

 

この様に環境を変えても、

悩みは解決しません。

 

一時的なリフレッシュはできても、

自分が変われていないので、

次第に自分を過大評価してしまうのです。

 

環境を変える前に、

まずは自分が変わることが重要です。

 

本当の意味で自信が持てる様になれば、

自分を過大評価せず働ける様になります。

 

周囲からも信頼され、

良いパフォーマンスが発揮できるのです。

 

ダニングクルーガー効果の克服法

 

ここからは現状を好転する方法を、

独自の視点で解説します。

 

2つの方法を実践することで、

ダニングクルーガー効果に陥ることがなくなります。

 

自分の気持ちを声に出す

まず最初の方法が、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

自分を過大評価してしまう人の多くが、

自分の気持ちを声に出せていません。

 

声に出さず、頭の中で考え込んでいます。

 

私たち人間の脳は頭で考えるほど、

ネガティブ思考が増大する特性があります。

 

ネガティブな気持ちが強まるほど、

周りの目や評価が気になります。

 

目の前の課題から目をそらし、

ポジティブ思考を続けてしまうのも、

頭の中で考えている時なのです。

 

どんな気持ちでも良いので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を好転する第一歩です。

 

「どうしたいか?」と問いかける

そして自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたいか?」と問いかけます。

 

「どうしたいか?」の主語は自分自身。

 

自分を過大評価してしまう人ほど、

自分を主語に問いかけていません。

 

「するべきだ」

「しなければいけない」

「した方がいい」

 

この様に自分以外の誰かのことを考えています。

 

周りのことを気にするから、

必要以上に過大評価をするのです。

 

ですが周りのことを考えても、

相手の気持ちは相手にしかわかりません。

 

正解のわからない問題を解いている様なもので、

いつまでも悩み続けてしまうのです。

 

「どうしたいか?」という問いかけは、

現状を変えるために不可欠です。

 

大事なのは「習慣化」です

ここまで紹介した2つの方法で、

自分を過大評価してしまう現状は変えられます。

 

ダニングクルーガー効果は、

今この瞬間から改善できるのです。

 

ですが大事なのは「習慣化」

 

1日や2日だけ実践しても、

根本的な解決にはつながりません。

 

これまでの習慣の積み重ねの結果で、

自分を過大評価してしまう様になったのです。

 

これまでの習慣を断ち切り、

新たな習慣を定着させる必要があるのです。

私は自信のなさを克服し、

本当に望む成果を出し続けるための秘訣を、

無料メール講座で解説しています。

 

仕事の悩みを解決し成果を出したい場合は、

こちらも登録し学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!






部下との相性診断

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。

卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。

2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。

「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。

また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。

関連記事

コラムカテゴリ