部下が人の話を聞かない原因!改善策を取り入れ聞き流しから卒業!
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
「部下が人の話を聞かない」
こうした相談を受けることも多いです。
人の話を聞かずに仕事に取り組めば、
上司が指示した内容と違うことをされることもあり、
ミスが発生しやすくもなるでしょう。
意思疎通が十分に取れていないので、
全体の仕事の行程に影響を与えることもあります。
また仕事ができる部下であっても、
人の話を聞かないケースはあります。
「仕事はできるけど話を全然聞いてくれない…」
こうした状況を放置していれば、
他の部下にも良い影響は与えません。
たとえ仕事ができる部下であっても、
ミスを一切しないことはありません。
人の話を聞かないことが日常化すれば、
ミスをした時に大きな影響が出てしまいます。
今回は人の話を聞かない部下について、
一般の見地とは異なるぬいぐるみ心理学の見地から解説します。
人の話を聞かない部下の3つの特徴
まずは一般的に、
人の話を聞かない部下の特徴を3つ解説します。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
相手と自分を比較する癖がある
「上司と自分を比べている」
「同僚と自分を比べている」
こうした意識を持った時に、
人の話を聞かなくなることがあります。
とりわけ、自分の方が優れていると思うと、
人の話に耳を傾けようとしなくなるのです。
上下関係をつけようとする意識が背景にあると言えます。
その意味で、人の話を聞かない部下は、
相手を見下す癖があるとも言えます。
「仕事ができるかどうか」
「社歴が長いかどうか」
「社員かパートか」
上下関係をつける材料は何でも良いので、
自分の優位性を保とうとしているのです。
怒られるのが怖い
一方で、怒られるのを怖がっていると、
人の話を素直に聞かなくなる部下もいます。
上司に指摘を受けるのが怖いから、
始めから話をスルーしてしまうのです。
ちゃんと上司の話を聞いていたのに指摘をされれば、
怒られたことにショックを受けてしまいます。
ですが最初から話半分で聞いておけば、
怒られても自分へのダメージを最小限にできます。
その意味では、自分を守るために話を聞いてないのです。
損得意識で動いている
人の話を聞くことで、
自分にとって何の得があるのかを考えている部下もいます。
「この人の話を聞いて何の役に立つのか?」
斜に構えた様な意識を持っていることで、
人の話を聞こうとしないのです。
これは仕事ができない部下にも、
仕事ができる部下にも見られる傾向です。
自分にとって得があると判断しなければ、
話に耳を傾けようとしないのです。
部下が人の話を聞かない根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
人の話を聞かない根本的な原因も、
自分の自信のなさなのです。
想像してみてください。
もし部下が自信を持って働いていれば、
人の話も素直に聞く耳を持ちます。
話の内容を受け入れることもあれば、
疑問や意見があれば伝えてくれるでしょう。
自分に自信が持てていないからこそ、
最初から聞く耳を持とうとしないのです。
仕事において自信がなぜ大切なのか?
自信を持って働くことができれば、
その分だけ成果も生まれやすくなります。
堂々と自分の意見を伝えられたり、
周りに流されずに決断できたりと、
自信があれば売上アップや信頼構築に直結するのです。
一方で自分に自信が持てなければ、
その分だけ仕事で成果は出なくなります。
自分の意見を上手く伝えられなかったり、
周りの言動に流されやすくなったりと、
常に悩みやストレスを抱き続けるのです。
人の話を聞かない現象も、
自信が持てていないからこそ生まれるものです。
部下が自信を持って働ける様になることが、
仕事のスピードを上げることはもちろん、
仕事で理想の成果を上げることにもつながります。
また周囲に悪影響を与えることもなくなるので、
職場の全員が良い方向に進んでいけるのです。
人の話を聞かない部下の治し方
ここからは人の話を聞かない部下の治し方を解説します。
一般的にもよく語られている方法で、
既に部下に実践を促したこともあるかもしれません。
聞いて欲しいポイントを簡潔に伝える
「大事なポイントは1点だけ」
「ここだけ聞いて欲しい」
この様に聞いて欲しいことを明確に示すと、
部下も話を聞きやすくなります。
何点もポイントを示したり、
終わりが見えず話し続けると、
ただでさえ聞く耳を持とうとしない部下はさらに話を聞いてくれません。
簡潔にポイントを示すことで、
部下に話を聞いてもらいやすくします。
1度に長く何点も伝えるのではなく、
1点ずつを小分けにして伝えた方が、
部下が聞く耳を持ちやすいとも言えます。
伝え方を変えても根本が変わらない
「この方法を試したけど一向に変わらない!」
先ほどの方法を試しても上手くいかない声も、
私の所に多く届いています。
先ほどお伝えした方法は、
「伝え方を変える」方法です。
簡潔にポイントを示しても、
最初から聞く耳を持とうとしない部下もいます。
どれだけ上司が働きかけ方を変えても、
部下の姿勢が変わるかどうかは部下次第です。
相手と自分を比較したり、
怒られるのを怖がったり、
損得感情を意識していれば、
伝え方を変えても部下の姿勢が変わらないこともあるのです。
本質は別のところにある
先ほどもお伝えした様に、
悩みの原因は自信のなさ。
人の話を聞かない部下についても、
メンタル面に根本的な原因があるのです。
部下自身のメンタル面に課題があるので、
部下自身が向き合わないと変化が生まれにくいのです。
上司の側からいくら働きかけても、
部下が自信が持てる様にならない限り、
現状は根本から解決しないのです。
そして非常に大事なことなのですが…
仕事を通して自信をつけさせようとしても、
本当の意味では自信はつかないのです。
「仕事」と「プライベート」という分け方は、
ここ数世紀の間で生まれました。
ですが人間の本能的な部分では、
仕事もプライベートも分けられず、自分の人生の時間としてひとまとめにされています。
人の話を聞かない部下は、
プライベートでも似た様な課題を抱えているのです。
家族、友人、恋人などの話も聞かず、
トラブルを起こしていることもあるのです。
仕事を通して自信をつけさせようとしても、
プライベートも含め本人が自信のなさに向き合わないと、
根本から変化は生まれないのです。
私はぬいぐるみ心理学において、
悩みを解決する本質的な方法を体系化しました。
人の話に聞く耳を持たない悩みも解決に向かいますし、
この方法を素直に実践することで、
仕事におけるあらゆる悩みが解決へと向かいます。
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。