部下の仕事が遅い3つの原因!現状を改善したい人必見!
こんにちは、ビジネスメンタルトレーナーの伊庭和高です。
これまで5000名以上のお客様の相談に乗って来ましたが、
「部下の仕事が遅くて困っている」という相談を受けることも多いです。
一般に仕事が遅い理由は以下の通りです。
「仕事の理解が不十分」
「知識やスキルが足りない」
「期限を意識していない」
「残業を前提にしている」
「要領が悪い」
ですが一方で…
「アウトプットが良いものが出てくる」
「顧客の評価も高い」
「本当は優秀な社員だ」
「それなのに、なぜか仕事が遅い」
こうしたケースもあるのです。
そんな本来は優秀な人が仕事が遅い理由について、
一般のビジネス見地とは異なったぬいぐるみ心理学の見地から、
詳しくひも解きたいと思います。
仕事が遅い部下の特徴
まずは一般的に、
仕事が遅い部下の特徴を3つ解説します。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
上司の反応を気にしている
上司にどう思われるか気にしている部下ほど、
仕事が遅くなってしまいます。
「怒られたらどうしよう…」
「全然できてなかったらどうしよう…」
「間違えたらどうしよう…」
こうした気持ちが心の中で生まれるほど、
仕事に時間をかけてしまうのです。
相手にどう思われるのかを気にするほど、
仕事が手につかなくなったり、
思った通りの成果が出なくなってしまいます。
相手の反応を気にして余計な時間を使い、
仕事のスピードも遅くなってしまうのです。
完璧主義
「ミスなく資料を作らないと」
「丁寧に仕事をしないと」
「一発でOKをもらわないと」
「〜しないと」という様に、
完璧主義の側面を持つ人は、
仕事に時間をかけ過ぎてしまいます。
「ダブルチェックをしても不安…」
「何度も見直していたら午前中が終わってしまった…」
私は社員の側の相談に乗ったこともありますが、
完璧にやらなきゃと思えば思うほど、
仕事のスピードは遅くなります。
「もっと早く報告してくれたらいいのに…」
上司がこの様に思っていても、
部下は自分の中で難しく考え過ぎてしまうのです。
頭の中で考えすぎている
頭の中で考える癖がある人は、
間違いなく仕事が遅くなります。
企画を練ったりする上でも、
頭の中で考えていると時間をかけすぎてしまうのです。
また私たち人間の脳は頭で考えるほど、
ネガティブ思考が増大すると言われています。
不安や怖れ等のネガティブな感情も、
頭で考えると生まれやすいのです。
「仕事が遅い!」と感じる人は、
頭の中で考えるのが癖になっている可能性があります。
仕事が遅い根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。
仕事が遅い根本的な原因も、
自分の自信のなさなのです。
想像してみてください。
もし社員が自信を持って働いていれば、
そもそも仕事が遅くならずに済みますし、
上司をイライラさせることもありません。
上司の反応を気にしたり、
完璧主義になってしまったり、
頭の中で考え過ぎてしまうのも、
自分に自信が持てなくて起こる現象なのです。
仕事において自信がなぜ大切なのか?
自信を持って働くことができれば、
その分だけ成果も生まれやすくなります。
堂々と自分の意見を伝えられたり、
周りに流されずに決断できたりと、
自信があれば売上アップや信頼構築に直結するのです。
一方で自分に自信が持てなければ、
その分だけ仕事で成果は出なくなります。
自分の意見を上手く伝えられなかったり、
周りの言動に流されやすくなったりと、
常に悩みやストレスを抱き続けるのです。
仕事が遅いという悩みも、
自信が持てていないからこそ生まれるものです。
部下が自信を持って働ける様になることが、
仕事のスピードを上げることはもちろん、
仕事で理想の成果を上げることにもつながります。
仕事が遅いのを改善するための方法
ここからは仕事が遅いのを改善する方法を紹介します。
一般的にもよく語られている方法で、
既に部下に実践を促したこともあるかもしれません。
報告する時間を強制的に決める
まず最初の方法は、
部下が上司に報告する時間を決めてしまうこと。
仕事が遅いということは、
上司への報告にも時間をかけてしまいがちです。
「朝一番、午後一番、終業前に必ず報告する」
進捗状況がどうであっても良いので、
必ず報告をする時間を決めてしまうのです。
こうすれば部下が自分で考え過ぎて、
報告にいつまでも来ない事態は避けられます。
定期的に上司が確認することで、
順調に進んでいればそのまま伸ばし、
問題があればすぐに軌道修正できます。
部下のタスクを共有する
タスク管理アプリを使ったり、
会社のホワイトボードを使ったりと、
部下のタスクを共有することも効果的です。
どの仕事がどこまで進んでいるのが、
上司が状況を確認しやすくするのです。
特定の分野の仕事が遅れがちであれば、
本人に適性がないのかもしれません。
仕事の割り振りを変えたりすることで、
仕事のスピードが上がるかもしれないので、
タスクを管理することは効果的です。
人を変えても根本が変わらない
「これらの方法を試したけど一向に変わらない!」
先ほどの方法を試しても上手くいかない声も、
私の所に多く届いています。
先ほどお伝えした2つの方法は、
「部下の行動を管理する」方法です。
行動を管理することで変化が起これば良いですが、
行動するのは部下自身です。
たとえ報告頻度を増やしても、
仕事が遅いまま頻度だけが増えることもあります。
またタスク管理をしようにも、
そもそも部下が自分のタスクを把握できておらず、
混乱を招いてしまうこともあります。
何より部下に関わる回数が増えるほど、
自分の時間も部下に取られてしまいます。
自分の仕事が進まなくなってしまうので、
これでは本末転倒です。
本質は別のところにある
先ほどもお伝えした様に、
悩みの原因は自信のなさ。
仕事が遅い原因は自信のなさであり、
メンタル面にあるのです。
小手先の方法を試しても、
部下が自信が持てる様にならない限り、
仕事が遅い現状は根本から解決しないのです。
そして非常に大事なことなのですが…
仕事を通して自信をつけさせようとしても、
自信はつかないのです。
「仕事」と「プライベート」という分け方は、
ここ1,2世紀の間で生まれました。
ですが人間の本能的な部分では、
仕事もプライベートも分けられず、自分の人生の時間としてひとまとめにされています。
仕事が遅いという課題がある場合、
プライベートでも似た様な課題を抱えているのです。
仕事を通して自信をつけさせようとしても、
プライベートも含め本人が自信のなさに向き合わないと、
根本から変化は生まれないのです。
私はぬいぐるみ心理学において、
仕事が遅い悩みを解決する本質的な方法を体系化しました。
この方法を素直に実践することで、
仕事におけるあらゆる悩みが解決へと向かいます。
詳細は別の記事で特集していますので、合わせて読んでみてください。
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本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
早稲田大学大学院卒。
教育理論や心理学を学ぶ中で100人にインタビューし、独自のメンタルトレーニング理論を確立。
卒業後は高校で世界史を教えるが、本当に伝えたいことはやはり心のケアであると気づき、2017年に株式会社マイルートプラスを起業し、8年で5,000人以上を指導。
2017年11月に株式会社マイルートプラスを設立。
役職や立場を問わず成果が出ることが評判を呼び、2020年4月に著書『ストレスフリー人間関係』を出版。
増刷しロングセラー中。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を出版。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページで特集されるなど、独自のメソッドに注目が集まっている。
「日本の元気は気持ちから!」をミッションにしている。
職場の人間関係や仕事の目標達成について、方法が体系立ててまとめられており、お客様の現状に合ったアプローチを取れることが強み。
また最近では企業研修を実施するなど、活動の幅を広げている。